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2022年08月17日

介護士は知っておきたい高齢者の疾病の特徴 適切なケアのための疾病の基礎知識  脳血管疾患編・パーキンソン病






高齢者の疾病の特徴


私たちは、気温が高くなったら汗をかいて体温の上昇を抑えようとします。また、体内の水分が不足すると、のどの渇きを感じて水分補給をします。喉の渇きが水分不足を知らせるサインというわけです。
 このように身体には、体温調節のように外部環境への適応力、けがや病気からの回復力、病原菌などから身体を守る免疫力、環境の変化に対応するための予備力など、外部環境や体内での変化に対して体内の状態を元に戻そうとする力があります。この体内の環境を一定に保とうとする機能(ホメオスタシス)によって私たちの身体は一定の状態に保たれ、生命や健康が維持されているのです。しかし加齢により、これらのホメオスタシス維持機能が低下するあめ、さまざまな健康障害のリスクが高くなります。
 高齢者は、さまざまな身体の機能が低下しているため、いくつもの疾患を抱えていることが多いです。利用者の健康を守るために、介護職は高齢者の疾病の特徴を理解した方がよいと思います。



■疾病の発見が遅れることがある
 高齢者の場合、医学書にあるような典型的な症状がはっきり現れないため、疾病の発見が遅れることがあります。また、本人の自覚がないことも多く、自覚症状が出た時には疾病の進行していて、思い症状となって現れることがあります。また、認知症などにより的確に訴えることができない場合もあり、疾病の発見が遅れます。利用者の食事の仕方や表情、話し方などがいつもとちがう場合は、体調の変化のサインですので、すぐに医療職に報告しましょう。


■感染症にかかりやすい

 高齢者は、免疫力が低下しているため、ウイルスや細菌による感染症にかかりやすいです。さらに、多くの機能が低下しているため、たとえ肺炎でも重症化し、死に至ることもあります。介護職は、感染症対策をしっかり行いましょう。

■薬の副作用が出やすい
 高齢者は、複数の疾患を抱えているkとおが多く、複数の薬を内服しています。疾患が治りにくく長期化するために薬の内服期間が長かったり、腎臓や肝臓の機能の低下によって薬物の解毒・排泄機能も低下する為、薬の副作用が出やすいという特徴があります。さらに、薬の飲み忘れや飲み間違いも多く、処方された内服量より多く内服することで、病状が悪化することがあります。内服の介助をする際は、薬の種類や量、回数などを間違えないように慎重・確実に行います。

■廃用症候群が起こりやすい
 廃用症候群とは、身体を使わない状態が続くことにより引き起こされる心身の機能障害です。その主な症状としては、筋力の低下、関節の拘縮、褥瘡、心肺機能の低下、便秘、うつなどがあります。高齢者の場合、何らかの原因で安静臥床(ベッドで静かに動かずに横になっている状態)が続いた場合、廃用症候群が起こりやすくなります。元々の疾病が治っても、廃用症候群が原因で寝たきりになることがありますので、医療職と協働して、ベッドから起き上がる時間や座る時間を増やしたり、手足などを動かしたり、体位変換をするなどの廃用症候群の予防に努めましょう。


適切なケアを提供するために、疾病の基礎知識は必要


■利用者の安全を守ることが大前提
 医療職の人員配置が少ない介護現場では、病気を多く抱える利用者に対して、「何かあったらどうしよう」「どう対応したらよいのか不安を抱えている」など、介護職の声があります。
 介護職が安心して利用者をケアするために、疾病の基礎知識を学ぶことはとても意味があります。必要な観察やケアのポイントがわかり、医療職をより活用できるようになるからです。
 ケアを行う上で、利用者の意思を尊重することは大切ですが、時に意思を尊重して健康状態を悪化させることがあります。たとえば、高血圧と狭心症のある利用者が熱めのお風呂に入りたいと強く希望した場合を考えてみましょう。本人の意思を尊重すると心臓に負担がかかり、症状を悪化させてしまします。利用者の意思を尊重したとしても、これでは適切なケアを提供したことにはなりません。適切なケアとは、利用者の安全を守ることが大前提ですから、疾病の基礎知識が必要なのです。介護職が疾病の基礎知識を身に付けていると、利用者にケアの必要性を説明できるようになります。
 また、介護職が、利用者がどのような病気を抱え、どのような症状があるのかを知っておくと、医療職との連携がスムーズになります。たとえば、糖尿病の利用者が爪切りで指先を傷つけたとき、糖尿病は感染を起こしやすく、傷が治りにくいということを介護職が把握していれば、医療職にすぐに報告しようと考えます。
 とはいえ介護職には、疾病の詳しい知識を求められているわけではありません。介護職に必要な知識は、その病気によって生活にどのような影響があるのか、病気を悪化させないためにどのようなことに気をつければよいのかということです。





脳血管疾患の特徴



 脳血管疾患とは、脳の血管の血流障害によって、脳細胞に栄養が届かなくなり、脳細胞が死んでしまう病気です。突然手足がしびれたり、話せなくなったり、意識がなくなったりすることから、脳卒中と昔から呼ばれています。
 脳血管疾患は、「がん」「心疾患」「肺炎」とともに日本人の死亡原因の上位に入っています。そして、一命をとりとめたとしても何らかの後遺症を残すことが多く、要介護状態になる要因の一つです。

<脳卒中の言葉の由来>
 脳が卒然として(急に)悪い風に中る(当たる)ために起こる病気

⊞ 脳血管疾患の種類
 脳血管疾患は、脳の血管が詰まることによって起こるものと、脳の血管が破れることによって起こる者にわけられます。

⊞ 脳梗塞の症状
 脳梗塞は、脳に栄養や酸素を送る血管が詰まって、脳細胞が死んでしまう病気です。この脳梗塞が起こる原因によって、脳血栓脳塞栓の2種類に分けられます。
 最も多い症状は、半身の麻痺やしびれ、言語障害、めまいやふらつき、視野が欠ける、物が二重に見えるなどです。麻痺や言語障害の後遺症により、介護が必要になることが多くなります。

●脳血栓と脳塞栓の特徴
脳血栓…動脈硬化によって脳の血管が狭くなったところに、血小板や血液の固まり(血栓)が詰まる
脳塞栓…心房などの他の臓器でできた「血液・脂肪・組織片」などの固まり(栓子)が詰まる

POINT!
 ・脳梗塞は再発しやすく、再発するごとに症状が重くなるといわれています。高齢者の場合、脱水により血液の流れが悪くなることで再発しやすくなります
 ・介護職は、脳梗塞の既往がある利用者の食事や水分の摂取量に注意が必要です

⊞ 一過性脳虚血発作の症状
 一時的に脳の血管が詰まり、半身の麻痺やしびれ、ろれつがまわらない、めまいやふらつきなどの症状が出るものの、血流が回復し、症状が10〜15分、長くても24時間以内に治まるものを一過性脳虚血発作といいます。脳梗塞の前触れともいわれ、回復しても注意が必要です。

⊞ 脳出血の症状
 脳の血管が破れ、脳内に出血する病気です。出血部位や出血量によりそれぞれ症状や程度が異なりますが、突然の頭痛、吐き気、片麻痺、意識障害が見られ、出血が多量の場合は、死に至ることがあります。

POINT!
 ・加齢とともに動脈硬化が進み、動脈の弾力性が低下します。そのため、血管に赤い血圧が加わると、血管が耐えられずに破れて出血します。このため、高血圧や糖尿病などを抱える利用者は注意が必要です。

⊞ くも膜下出血の症状
 脳を覆っている3層の膜(軟膜、くも膜、硬膜)のうち、くも膜と軟膜の間にある動脈瘤が破れ、膜と膜の間に溢れた血液が脳全体を圧迫します。
 突然、ハンマーで殴られたような激しい頭痛と嘔吐が特徴で、死に至ることもあります。

⊞ ケアのポイント
 <早期発見>
 発症後、できるだけ早く治療を開始することで病状の悪化を防ぐことができます。そのため、次のような症状を発見したら、脳血管疾患が疑われますので、速やかに医師の診察を受けてもらいましょう。

・頭痛 ・意識障害 ・顔や手足がしびれる ・片方の手足に力が入らない ・ろれつがまわらない 
・言葉がでない ・話を理解できない ・目が片方もしくhな両方とも見えにくい ・視野が欠ける
・物が二重に見える ・立てない、歩けない、ふらつく








<再発予防>
 脳血管疾患の既往歴がある利用者は、脳血管疾患を起こしやすい生活習慣や病気などがあるため、再発する可能性があります。再発すると、後遺症が重くなったり新たな後遺症が増えたりして、日常生活への支障が大きくなるため、再発を防ぐことがとても大切です。

❶内服時の注意
 高血圧や糖尿病、高脂血症不整脈などは脳血管疾患の危険因子といわれています。これらの病気を持っている利用者で内服している場合は、処方通りに確実に内服させましょう!また、脳梗塞の場合、再発予防のために血栓をできにくくする薬が処方されますので、確実に内服させましょう!

POINT!
 ・血栓をできにくくする薬を内服している場合、止血しにくくなるため、けがをしないように注意しましょう。

❷入浴
 血圧の変動に注意!暑いお湯での入浴や、脱衣所と浴室の温度差で血圧は上昇します。また、冬場などは脱衣所の保温に気をつけましょう。
❸脱水
 脱水状態になると、血液が濃くなって固まりやすくなり、脳梗塞が起こりやすくなります。。高齢者は喉の渇きを感じにくいので特に水分補給には注意が必要です。入浴時間が長いと脱水になりやすいので、長湯はやめ、入浴後には必ず水分補給を促しましょう。また、運動のあとなどにも水分補給が必要です。
❹便秘
 便秘になると、排便時に強い腹圧をかけていきむので、血圧が上昇します。便秘予防のため、食事と運動に気を付けてもらいましょう。
➎運動
 適度な運動は、糖尿病や高脂血症、肥満に効果があります。医師の指示のもと、運動を行ってもらいましょう。ラジオ体操などは全身運動でとっても良いです!

●脳血管疾患の危険因子
高血圧
高血圧が続くと常に大きな圧力がかかり、動脈がもろくなり、詰まったり、破れやすくなる
糖尿病
 高血糖状態が続くと動脈硬化が進みやすいため、脳梗塞が起こりやすくなる
脂質異常症(高脂血症)
 体内のコレステロールや中性脂肪が多くなる病気で、動脈硬化の危険因子
不整脈(心房細動
 心房細動は不整脈の一種。心臓細動で痙攣し、心房内の血液の流れが滞ると、血液の塊ができやすくなる。
 心房が小刻みに震えて心房の収縮が不規則になるため、心臓の血液の流れが滞って、心臓に血栓ができやすくなる。この血栓が血液とともに流れ、脳の血管に詰まってしまうと、脳梗塞を引き起こす
喫煙
 喫煙により、ニコチンやタール、一酸化炭素が体内に入り、全身の血管が収縮して血圧が上がる。さらに、脳の血液の流れが一時的に悪くなる
運動不足
 高血圧や動脈硬化になりやすくなる
肥満
 脳卒中の危険因子である高血圧や糖尿病の原因になる
脱水
 血液が濃くなり、固まりやすく、脳梗塞の原因になる


パーキンソン病の特徴


 パーキンソン病は、神経伝達物質であるドーパミンの減少により脳から全身に出される運動の指令がうまく伝わらなくなり、身体の動きに障害が現れる病気です。パーキンソン病の主な症状は、運動症状です。そのほかに、自律神経症状や精神症状が現れることもあります。

<運動症状>
 運動症状として、「振戦」「筋固縮」「無動・寡動」「姿勢反射障害」の4つの特徴的な症状があります。

●パーキンソン病の運動症状
振戦(手足が震える)
 何もしていないときに手足にふるえが現れ、手足や身体を動かし始めるとふるえは止まる
筋固縮(筋肉がこわばる)
筋肉がこわばり、手首や肘などを動かそうとすると、歯車のようなカクカクとした抵抗がある
無動・寡動(動きが遅い)
 動き始めるのに時間がかかり、動きもとても遅くなる
姿勢反射障害(バランスが取れない)
 バランスを保てなくなり、膝を軽く曲げて少し前かがみの姿勢になる。また、バランスを崩すと元に戻しづらく、軽く押されただけで簡単に転倒したり、振り向いたときに転倒したりする


 これらの症状により、日常生活には次のような障害が現れることがあります。
・前かがみの姿勢で、手の振りが少なく、小刻みに足を引きずるように歩く
・初めの一歩がだしにくい
・一度歩き出すと、加速して止まらなくなり突進する
・軽く押されたり、振り向いたときに転倒しやすい
・後ろから声をかけられても振り向くことが困難になる
・寝返りをすることがとても困難になる
・表情が乏しくなり、喜怒哀楽がわかりづらい(顔面様顔貌)
・まばたきの回数が少なくなる
・小さな声で抑揚のない単調な話し方になる
・顔や舌、喉の筋肉に障害が現れると、食べ物が飲み込みにくくなる
・書く文字がふるえて、小さくなる

<精神症状>
 抑うつ、認知症、睡眠障害、幻覚、妄想などが現れます。

<自律神経症状>
 便秘、頻尿、発汗異常、起立性低血圧などが現れます。

※起立性低血圧
 体内の血液は重力のために下半身に集まりますが、自律神経の働きで下半身の血管が収縮し、上半身に十分な血液が流れるように調節しています。自律神経に障害が生じた場合、脳へ血液が回らなくなり、一時的にめまいや立ちくらみが起こります。


⊞ ケアのポイント
❶運動やリハビリが大切です。日常生活動作は、できる部分は時間がかかってもやってもらいましょう。あせったり緊張したりすると、うまくできなくなるので、ストレスを与えないように見守りましょう
❷転倒には気をつけましょう。足の動きを観察しながら歩行介助をします。また、後ろから急に声をかけうのはやめましょう
❸表情が乏しいため、他の利用者から誤解を受けやすいです。介護職は、利用者同士のコミュニケーションの橋渡しを心がけましょう





posted by sorajiro at 14:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 介護
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こんにちは。私は3人の子育てが終わりこれから自分の時間を満喫するというときに母がアルツハイマー型認知症になりました。介護というものを全く知らなかった私は介護の仕事をした方が勉強になると思い50代で介護職へ転職を致しました。この経験から皆様に介護にこれから携わる方へなにか為になる記事を記していきたいと思います。
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