2022年07月17日
高齢者の感染症はこう防ぐ!❷
おはようございます!
雨も一段落して、暑さが戻ってきそうですね。
さあ、夏休みも迫ってきてまたまたコロナウイルスが蔓延してくるのでしょうか?
高齢者は特に、ウイルスと合わせて熱中症等も気を付けなければなりませんね。
前回に引き続き、高齢者の感染症の防ぎ方をお伝えしたいと思います。
前回のブログと合わせて読んでいただけると嬉しいです。
◆感染経路の遮断
感染経路の遮断には、@感染源(病原体)を持ち込まない、A感染源(病原体)を広げない、B感染源(病原体)を持ち出さない、という3つの原則があります。
<介護施設での感染経路>
介護施設でのコロナウイルスやインフルエンザ、ノロウイルスなどの感染症は、施設の外から病原体が持ち込まれて発生することが多いといわれています。施設の外から病原体を持ち込むのは、施設の外で感染した職員、面会者、ボランティア、実習生、委託業者、新規入所者などです。職員が忘年会でカキを食べてノロウイルスに感染していたことに気づかず感染症が流行した、少し体調不良だけれども、責任感から出勤しコロナウイルスに感染していた。という事例がありました。
このように、感染対策に取り組む介護職自身が感染源を持ち込み、多くの利用者と接することで感染を広げてしまうことがあります。ですから、介護職は常に健康管理を心がけることが大切です。また、面会者や委託業者、実習生などが感染源を持ち込まないための対策を考えることも重要です。
<感染源を広げない対策>
抵抗力が低下している高齢者は、感染しやすい状態にあります。そのため、施設内で一人でも感染が拡大しない対策を介護職と医療職が協力して速やかに、適切に行うことが重要です。
感染源を広げない対策としては、@発病者の早期発見、A排泄物や汚物などの速やかな処理、B手洗い、うがいの徹底、C介護職の健康管理、D隔離などの感染経路別の予防策があります。
◆発病者の早期発見が重要
施設での集団感染を防ぐには、感染症の発症者を早期に発見することが第一です。集団感染の原因を探っていくと、「そういえば〇〇さん、嘔吐したわ」「そういえば〇〇さん、下痢ぎみだった」「そういえば、食欲がいつもよりなかったかも・・・」と回想する介護職が見つかることがあります。集団感染が起こる前に、利用者が介護職に何らかのサインを送っています。
介護職からは、「『こんなことは報告するほどではないのかも』と、医療職への報告に迷う」という声をよく聞きます。一方、医療職からは、「もっと早く報告してくれればよかったのに」と、消極的な対応を残念がる声を聞きます。介護職は、利用者の健康状態を自己判断せずに、医療職に積極的に報告しましょう。
<感染症を疑うべき症状と要注意のサイン>
発熱、嘔吐、下痢など感染症を疑うべき症状がある場合には、医療職にすぐに報告することが感染対策では重要です。
◆感染経路別の予防策
感染を広げないためには、感染経路を遮断することが重要です。感染症が疑われる利用者の居室を個室に移動してもらう、咳が続いている利用者にマスクをしてもらう、ノロウイルスによる胃腸炎で下痢をしている利用者の排泄物を適切に処理するなど、感染経路に応じた対策を実施します。適切な感染経路別の予防策を速やかに行うことは、とても重要です。
<接触感染予防策>
@利用者は原則として個室に隔離しますが、個室へ隔離できない場合は、同じ感染症の離床者を同じ部屋で隔離(集団隔離)します
A嘔吐物や排泄物などに接触した物や環境を介して利用者に感染するため、体温計や血圧計、聴診器などの医療器具は、できるだけ利用者専用とします。利用者専用にするのが難しい場合は、ほかの利用者に使用する前に必ず洗浄・消毒します
B利用者に直接触れるケアの場面で介護職が感染するリスクがあり、介護職の手指を介して感染が広がるおそれがあるため、ケアを行うときは使い捨ての手袋を着用します
Cオムツ交換、入浴介助、体位変換など利用者と密着するケアのときは、防水性のある使い捨てのエプロンやガウンを着用します
NG行動
目で見える汚れがないからという理由で、手袋やエプロンを変えずに他の利用者のケアを行ってはいけない
<飛沫感染予防策>
@利用者は原則として個室に隔離しますが、個室へ隔離出来ない場合は、同じ感染症の利用者と同じ部屋で隔離(集団隔離)します
A咳やくしゃみで飛散した飛沫粒子は、半径1m以内の床に落下し、空中に浮遊し続けることはないといわれています。そのため、集団隔離の場合は、ベッドの間隔を2m以上あけます
Bケアを行うときには、マスクを着用します。利用者が他の場所に移動するときなどは、その利用者にマスクを着用させます
<空気感染予防策>
@咳やくしゃみで飛散した飛沫核は、空中に浮遊し続けて空気の流れで飛散しますので、飛沫核が部屋の外に出ない空調設備のある個室に隔離が必要となります
A病院に移送するまでの間は、ほかの利用者や介護職への感染を防部ために個室に隔離し、部屋のドアは閉めておきます。そして、免疫のない介護職は利用者の部屋に入らないようにします
Bケアを行うときは、微小のウイルスの吸入を防げる高性能マスク(N95マスクなど)を着用します
C利用者が他の場所に移動するときなどは、その利用者にマスクを着用させます
POINT!
感染症発生時には、医療職と連携して迅速に体操しましょう
以上のことを実行することによって、感染症は防げると思います。高齢者を守るという意識で頑張っていきましょう
以上、何か役にたてたら嬉しいです。
本日は最後まで御覧くださり、ありがとうございました。
今日一日皆様が健康で幸せな一日でありますように
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