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米大リーグ・マリナーズのイチロー外野手（３７）が９日、メジャーに移籍した０１年から１０年連続１０回目のゴールドグラブ賞を受賞した。外野手部門で１０年連続は大リーグ史上５人目となるが、達成した年齢を考えると、イチローの衰えぬ「鉄人」ぶりが分かる。

　過去に１０年連続を達成した外野手はウィリー・メイズ（元ジャイアンツ）が５７〜６８年の１２回▽ロベルト・クレメンテ（元パイレーツ）が６１〜７２年の１２回▽ケン・グリフィー（元マリナーズ）が９０〜９９年の１０回▽アンドルー・ジョーンズ（ホワイトソックス）が９８〜０７年の１０回−−の４人。このほか、アル・ケーライン（元タイガース）も１９５０〜６０年代にかけて連続ではないが１０回選出された。

　グリフィーは今年引退したばかりで、ジョーンズは現役。直近で連続記録をマークしていた２人は、３０歳になった年に１０回目を達成している。年齢とともに衰える肩や足を考えれば、３７歳になる年まで継続しているイチローは消耗が激しい現代では特筆すべきだ。

　イチローより上位の名手メイズも今年のイチローと同じ３７歳になる年に達成している。ちなみに全ポジションで最多１８回受賞のグレグ・マダックス投手は４２歳の年に最後の受賞をした。この先どこまで重ねていけるかは、また来季以降のイチローの挑戦となる。