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オリオールズ−マリナーズ（１３日・ボルティモア）マリナーズのイチロー外野手は「１番・右翼」で出場し、４打数３安打２打点だった。内容は左飛、二塁内野安打、右中間本塁打（打点２）、四球、左前打で、打率は３割４分８厘。チームは５−６で逆転負けした。

　この日３本目のヒットは１点を追う九回２死一、二塁の場面で出た。しかし、イチローの左前打で本塁に突入した走者が憤死し、あっけなく試合は終わった。

　しんどい試合だったかと質問を振られたイチローは「しんどい、っていうのは勝ったときに使う言葉です」と、ちぐはぐなチーム状態を象徴する負け方に苦笑いを浮かべた。

　五回に２点本塁打を放った。普通に試合が終わっていれば、中盤の流れをたぐり寄せた殊勲打。試合後のイチローは「（特に）ないね。（本塁打が出ていなかったのは）知ってるよ」と言葉少なだった。

　オープン戦を含めて今年初めての本塁打。公式戦３４試合目のホームランは２００２年の５７試合目に次いで遅い。だがイチローは「それって（年間）３０本以上打つ人に対する質問じゃないの。よく分からないですね」。もどかしさがのぞいた。（共同）

イチローの話

「（オープン戦を含めて今年初めてのホームランにも特に）ないね。（出ていなかったのは）知ってるよ。それって（シーズンで）３０本以上打つ人に対する質問でないの。」