2010年03月04日
イチロー「初日に最もふさわしくない相手」
米大リーグ、マリナーズのイチローは3日、アリゾナ州ピオリアで行われたオープン戦初戦のジャイアンツ戦に「1番・右翼」で出場し、3打数1安打だった。四回の第3打席で左前打し、三盗も決めて途中交代。
アリゾナでのオープン戦スタートは2年ぶりだ。ベンチから真っ先に飛び出し、守備位置についたイチローに実戦開始の喜びがうかがえた。澄み切った青空と、暖かいそよ風が心地よさそうだ。
「初日からサイ・ヤング(賞)に来られても…。気持ちよく入っていくには最もふさわしくない相手だね」。1打席目は2008年から2年連続サイ・ヤング賞(最優秀投手賞)のリンスカムに打ち取られたが、自然にそんな軽口が出た。「かといって何か変な感じが残っているわけではないです」
1、2番コンビを組む新戦力フィギンズとは右翼手と二塁手として呼吸を確かめる場面があった。右翼〜二塁〜三塁の中継プレーについて「これまで(中継に)入らなかった人もいたが(フィギンズは)そういうことを絶対におろそかにしない。そういうことが実はチームとして大事」とあらためて安心した様子だ。
3打席目には左前にきれいにはじき返し、その後三盗も決めた。同僚とのコンビネーションも含め、順調にきている。
昨年の今ごろはWBC開幕直前。心身とも張り詰めていた1年前とは違い、今のイチローはいい意味で力が抜けている。
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