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2019年07月17日

指導する側に付き纏う難問!?

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 子供が伸びないのは指導が悪い・・・こう言う声は、よく耳にする訳です。

 で、実際どうなのか・・・と言うと、その点は間違い無いのだろうと私も思う訳です。

 指導する側に立つ人間となった今でも、常に「ん〜もう少し上手いアドバイスの仕方はないものか・・・」と悩む訳なんですが、これと言った答えも出せず・・・挑戦と反省の日々を繰返しているのが現状です。

 ただ、汎用的な方法と言う物はどうやらなさそう・・・と言う事だけは、子供達と接している内に気が付いた事でもあります。



 息子が少年団に在籍していた当時から、私はチーム内の最後尾にいる子達に手を差し伸べる事を主にしています。

 元々は、役割分担的な感じで息子のコーチに「頼む」と言われた事が切欠だったのですが、自分でも常に気になっていた部分でもあったので・・・流れとしては、自然に・・・そうなったと言っても良いのかも知れません。

 その子達を見捨てる事って簡単なんですよ・・・チーム内のトップ集団だけを扱うのなら、そんな楽な話はありません。

 もちろん、トップ集団の子達の指導だって、全然簡単では無いのですけどね・・・最後尾の子達に付き合う事に比べれば、随分気が楽・・・だとは言えます。



 実際、中々伸びて来ない子達を見ていると、先ず上手くなろうと言う意気込みが感じられない事が多いのですね。(汗)

 サッカーに対する熱量が相当低いんです。

 その子達の尻を叩いて、皆と同じ事をさせようと思っても・・・そりゃ無理な話なんだろうと思うのですよね。

 少年団の場合、そこに集う子供によっては・・・そこから始めないといけない訳なんです。(^^;



 運良く、サッカーに対する熱量が大きな子達ばかりが集まった学年が、幸運にも強い学年となって行く可能性を持っている訳なんです。

 ただ、強いかも知れませんが、上手いか・・・と言うと、それは又別の話でもある訳なんですね。(^^;

 息子達も強い学年でしたが、決して上手い子達ではありませんでした。

 それが、中学、高校と進んで行く毎に、彼らのサッカーの足を引っ張る事になっていますか・・・。



 つまり、基礎的な事がしっかりと身に付いていないのです。

 勝つ事ばかりに心を砕いて来た結果・・・とも言えます。

 親御さん達も団としても大きな期待を寄せていた学年でしたから・・・どうしても結果を出して当たり前・・・な雰囲気の中で子供達はサッカーをしていたと言えます。

 コーチもその辺が悩み所だった訳なんですね。



 退団する時、テーブルの上に並べられたトロフィーや賞状、カップや盾の数は、それはもう相当な物でした。

 皆で分け合ったのですが、20人が1人3つずつ貰っても未だ余る・・・残りは廃棄処分です。(笑)

 強かった・・・かも知れませんが、それが指導の良さを示すバロメーターだと言えるのか・・・その辺は、「俺がいなくても、この子達は勝手に勝って帰って来るよ・・・」とコーチ自身が口にしていた言葉に集約されている様にも思うのですね。

 サッカーに対する熱量が大きな子は、乱暴な言い方をすれば・・・放っておいてもそれなりに上達して行くものなんです。



 実際には、指導の良し悪しよりも、そう言う子達に支えられて来たのがこれまでの少年団の姿でもあり、クラブチームとの大きな違いでもある訳なんです。

 この放っておいても上手くなって行く様な子達が集うのが、セレクションのある様なクラブチームでもある訳で、そこに専門的な指導が入る訳ですから・・・伸び方は違いますよね・・・当然。(^^;

 一方少年団の多くは、その部分を精神面で何とか埋め合わせしようとする傾向が未だにある訳なんです。

 もっとも、その目論見が功を奏する事も少なくないのが、4種と言うカテゴリでもあります。



 クラブチームが少年団ごときに敗れる様な失態を犯してしまうのもそう言う側面が少なからずある訳なんですね。

 なので、褒められた指導ではないのかも知れませんが、必要な部分でもあるのかも知れません。

 この辺は、私にも正直解りかねるのですがね。(^^;

 ただ、息子のコーチも事ある毎に「指導の賜物だなんて思った事は無い」と口にしていた事を思い出します。



 所詮、素人の集団である少年団で、指導の腕前なんて口にするなんておこがましいと言うのですね。

 受け持った学年全てで、それなりの結果を残して来た指導員がそう言うのです。

 私は足掛け7年をその傍で、3年間は別々の学年で時々絡みながら、その指導を見て来ましたが・・・1つだけ言える事は、子供達の多くが本当にサッカーを楽しそうに、でも真剣に取り組んでいると言う事です。

 ただ、どうしてもそうはなれない子達がチラホラいる事も又事実なんです。(^^;



 結局、(心と体が)ある一定のレベルに達している子達を伸ばす事って、おそらく誰がやってもそれなりに出来るんだと思うのです。

 でも、そうでは無い子達・・・その子達を伸ばす事って、正直時間が必要なんだろうと思うのです。

 その子達がその気にならないと何も吸収出来ないんですよね。

 その気にさせるのが指導だと言えばそうなんですが・・・そんな魔法は、今の所私は見付けられていません。(^^;



 ただ、息子達の時からそう言う子達と絡んで来て、何となくですが見えて来た物は・・・1人1人違うって事だけでしょうか。

 何がやる気の出る切欠になるかは、その子の性格だったり、考え方だったり、生活習慣だったり・・・色々な要因がどうやらあるみたいなんですね。

 ざっくり言ってしまうと、その子の置かれている(来た)環境(状況)に大分左右されるみたいなんです。
 
 だから難しい・・・。



 それでも、1度スイッチが入れば・・・その後は、とんとん拍子に事が運んで行く場合もある訳で、私達に出来る事は・・・粘り強く接して行く事だけなんだろうと思います。

 投げたら、そこで終わりなんですよね。

 高がサッカーかも知れませんが、指導する側としては真剣子供達と向き合う事が求められてもいる訳で・・・されどサッカーなんですよね。

 そして、それは指導する側のみならず、サッカー少年を持つ親御さん達にも言える事なんじゃないかな・・・って思います。
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