2020年11月28日
エースと言う存在の大きさ
エース・・・単に上手い子なら、大勢いるんですが・・・チームメイトから信頼されている子となると、それ程多くは無いものなんです。
そんなチームに必要不可欠な子が怪我をしてしまう・・・チームメイトとしては、大会を前にして気が気じゃ無い。
大会前ギリギリの所で医者からOKが出て、まだ万全ではない状態で臨む県大会出場を賭けた一戦。
万全では無いエースであっても、チームメイトの中に広がる「これでイケる!」って言う士気の高まり。
そんな子を擁したチームは、何だか羨ましいものです。(^^)
良い雰囲気の中始まった初戦、苦しみながらも順当に勝ち上がります。
続く2戦目、強豪のクラブチームが相手です。
万全では無い状態でフィールドに立つ事を望まれたエースは、出来る限り頑張ってくれていました。
周囲もそんなエースに感化され、120%・・・そう言っても良い程の力を発揮していました。
しかし・・・一瞬の隙を衝かれ失点、その1点が決勝点となってしまい県大会出場ならず・・・。
試合内容としては全くの互角か・・・それ以上だったと言えます。
それでも、クラブチームの壁を越える事が出来なかった・・・。
親御さん達もうな垂れて応援席を後に・・・皆口々に、あ〜すれば良かった・・・こうすれば良かった・・・と後悔を口にしているのが聞こえます。
気持ちは物凄く解ります。
ただ・・・私の目には、責められる様なプレイなんて1つも無かった・・・。
皆気持ちの入った気迫溢れるプレイをしていたと思います。
泣きながらベンチを後にする子供達・・・コーチが話をしています。
コーチと言う立場上、試合を振り返り子供達に敗因を伝えている様でした。
本当は、一緒に泣きたいんだろうに・・・。
私だったら、こんな試合をして見せたこの子達とちゃんと向き合って話ができるだろうか・・・。
今でも思い出すだけで目頭が熱くなってしまう程の好ゲームをして見せた子達に何を言えるだろうか・・・そう考えると、つくづく指導者には向いていないな〜って思います。(^^;
日頃の練習から、厳しく妥協無く頑張って来た子達の姿を見続けて来ただけに余計に何も言えそうにない。
皆本当に良い子達で、チームメイトの失敗を罵る事も無いし、痛んでいるチームメイトには遠くからでも「大丈夫?」って声を掛けられるそんな子達。
息子達の学年とよく似ています。
やはり、強い学年は雰囲気が良いですね。
去年まで私もナイターや試合で飛び級で上がっていた子達を見ていましたし、息子もコロナ禍で活動休止の間毎日の様に公園でサッカーの相手をしていた子達でもありました。
一度でも係われば応援したくなる・・・そんな良い子達です。
それだけに残念でもありましたが・・・持てる力は出し切っての敗戦だったんだろうと思うのです。
ショックを隠し切れないで、呆然としている親御さん達・・・特にママさん達は、相当ショックだったようでした。
特にエースの子のママさんは、練習中とは言え怪我をしてしまった我が子の事を申し訳なく思っている様でした。
「チームの足を引っ張ってしまった」って言うんですね。
そんなママさんに「この子達が行けないんですから、他の学年には到底手が届かないんですよ・・・県大会って。少年団が県大会に出場する事ってそれ程難しい事なんです。」と一言。
「今日はコーチも指示らしい指示をそれ程してなかったでしょ?団長も。納得の敗戦だったんですよ。」
「立場上、試合後に子供達に色々と言ってましたけど、本当は一番良くやってくれたと思っているんだと思いますよ。」と付け加えましたが・・・慰めにもなってないな・・・きっと。(^^;
実際、私も何か言葉を発しようものなら、泣きそうだったと言う事もあって・・・大した言葉を掛けられませんでした。
何度こう言う試合を観戦しても慣れない物なんだな・・・って思います。
だからこそ、最後まで指導者として毅然とした態度で振舞った担当コーチには、尊敬の念しかありませんかね。
これで終わってしまう様な子達じゃありませんから、又来年・・・こんな熱い試合を見せてくれる物と信じていますし、今度は結果も付いて来る物と期待しています。
いいですよね〜少年サッカーって。
こんなジジイの干からびた心を揺さぶってくれるんですから。(笑)
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