2019年08月28日
考えるなっ、感じろっ!
「考えるな、感じろ!」この言葉を知っているのは、私と同世代以上の方なのかなって思います。(笑)
映画『燃えよドラゴン』でブルース・リーが弟子に向かって言った言葉です。
現在でも、この言葉は色々なシーンで引用される事が多いのですが・・・どうも使われ方が怪しいのですね。(^^;
この言葉の意味をちょっと考えて貰いたいかな・・・って思います。
「考えろっ!」って言葉を少年サッカーの現場ではよく耳にします。
つまり、その子のプレイがそのシーンにおける最適解ではなかった・・・と暗に言っている訳です。
じゃ、どうしたらより良い選択が出来たかを、この失敗を無駄にしない様に考えてみなさいね・・・って促していると思って下さい。
未だ、その子の中には最適解に結び付く経験が不足していると言う事なんです。
ある程度経験を積むと、良くあるシーンなんかでは、上手く切り抜ける事が出来る様になって来ます。
そんな時には、考えてなんていないんです。(^-^)b
考えるよりも先に体が動く・・・無意識にと言っても良いのかも知れませんね。
だから、判断も早くプレイも的確な場合が多いんです。
上手く切り抜けられない子はと言うと、色々と考えてしまっている事が多いのです。
例えばドリブルをしていても、どのフェイントを使うかとか、どっちに逃げるかとか・・・もっと言うと、足元のボールのコントロールに一生懸命で、相手がいる事すら忘れかけているなんて事もあるのですね。
身体を動かしながら考えるって本当に難しい事なんです。
知らぬ間にスピードも落ちてしまうし、目まぐるしく変化する状況に対応できなくなってしまうんです。
「考えるな」って言葉には、考えなくても勝手に身体が動くレベルにまで修練をする必要性が込められています。
それが出来て、初めて実践で力が発揮できるんですね。
でもって、「感じろ!」なんです。
刻一刻と変化して行く周囲の状況を感じ取れと言っている様に思います。
この「感じろ!」の部分は、言ってみれば情報収集に当たります。
得た情報を元に、的確なアクションを起こす事が望まれるのですね。
でも、それは考えていたら遅れてしまうんです。
だから、「考えるな」でもあるんですね。
感じる為には、五感をフルに活用する必要があります。
サッカーでは、味覚はね〜どうなんでしょう・・・スアレスみたいに噛み付くなら話は別ですけど・・・。(笑)
その情報を元に、アクションを起こして行く・・・後の先的な部分もありますかね。
ただ、情報を元に先手を仕掛ける事も勿論出来るのです。
考えると言う事は、そこに迷いがあると言う事でもあるんですね。
迷いのないプレイは観ていてもスピード感が違います。
沢山経験を積む事、そしてしっかりとした技術を身に付ける事、これが出来て初めて考えなくても身体が勝手に動く様になるレベルに到達できる訳で、子供達が目指すのは先ずはそこなんだろうと思います。
同時に、周囲の状況を的確に捉える訓練も必要ですよね。
「顔を上げろ」とか「首をふれ」とか・・・そう言う言葉が求めているのは、情報収集を頻繁にしなさいと言う事でもあります。
それが、いずれ「感じる」と言う事に繋がって来るんですね。
耳からも、手からも、情報は伝わって来ます。
これらが出来て初めて「考えるな、感じろ!」って言った、ブールース・リーが求めた境地に立つ事が出来るのかなって思います。
何時かそんな高みに立てる様に・・・練習、頑張りましょうね!
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>考えろって言われても、何をどう考えていいかわからないんだろうなぁ…という場面てあります。
多くの子供がそう思っていますよ。(笑)
そもそも、何故今叱られているのかさえ、分らない子だっています。
子供からしてみれば、多くの事が未だ「???」な状態なんですよ。
順を追って、説明してあげないとね〜。
その事に関して、練習の時にどれだけ時間を割きましたかって話でもあるのかも知れませんね。
>コーチの思う正解を考えだそうとしてるようなのはなんだか違いますよね。
ですね。
子供達は、どうしてもコーチの望む回答を考えてしまうんです。
空気読み過ぎですよね〜。(笑)
コーチの方も期待通りの答えが帰って来るまで、根気良く問いかけ続ける人もいますからね。(^^;
知らぬ間に誘導してしまっているなんて事もありますしね。
子供達からしたら・・・面倒な人なんだろうと思うんですよ・・・コーチって。
>判断材料を増やすためにはゲームをやって振り返るというのをいっぱいやるしかないんでしょうね。
その都度、ゲームを止めて気になった所を指摘したり、皆で考えてみたり・・・そう言う時間を取る事って大事なんだろうなって思います。
考える為のヒントは、沢山与えて貰いたいですね。
ホームビデオに録画しているのなら、そう言うものを通して客観的に自分のプレイを分析してみるってのも確かに良さそうですよね。
まぁ、途中で飽きてしまう子の方が多そうですけどね〜。(^^;
>息子の話をきいてると、サッカーやらない私には意外に思うことがたくさんあります。
そう言う物なんだと思いますよ。
そう言う人の意見も大事なんですよ。
知らない事が見落としていた視点を与えてくれる事もありますからね。
>耳からの情報を案外使っているとか。足音であったり、相手の言ってることだったり、相手コーチの指示だったり。(息子にとっては自分のコーチの指示より有力な情報源だったりして??)
はい、使ってますね。(^-^)b
耳からの情報に頼る子は多いですよね。
その分、騙され易い情報でもあります。
こんな所にも、駆け引きがあるんですよ・・・だから、感じるって大事なんです。
>少しボールを扱えるようになって、好きなカードゲームと似た感覚で楽しんでいるのかな?とも思います。
そう言う部分はあるかも知れませんよね。
カードゲームも駆け引きが大事ですからね。
ただ、違うのはターンが決まっていると言う点です。
よくサッカーも将棋に例えられる事がありますけど・・・じっくりと考える時間が在るか無いか・・・この違いは大きいんです。
次は、僕の番なんて・・・サッカーにはありませんからね。(^^;
その点が、難しい所なんです。
>相手を分析してタイプを見極め対処する、みたいなのが好きみたいです(^_^;)
敵を知り己を知れば百戦危うからず・・・なんて言いますからね。
分析する事って大事ですよ。
試合開始5分で、相手の事を分析する様に息子達もよく言われていましたね。
足が速いだとか、キック力が在るだとか、左利きだとか・・・探りを入れるって大事なんですよ。
> 瞬間的な判断はどこまで上達しているのかよくわかりませんが…
そこは、これからも上達して行く部分ですから、中学高校と進めば・・・それなりに、経験に応じて伸びて来る筈です。
場数を踏まないとね〜中々身に付きませんから。
> これから中学生になってどんどん変わっていくのかぁとちょっと楽しみです。
楽しみは尽きませんよ。(^-^)b
その世代に合った緊張感とスピード感があって、それに伴って子供達もグングン成長して行く事が多いでしょうか・・・。
息子は、あまり変わった様には思えませんけどね。(^^;
それでも、多少何かが変わったんだろうと思います。
強いて言えば、自信がついたんでしょうかね・・・。
息子さんも、これからですよ!
また、コメント下さいね!
息子の話をきいてると、サッカーやらない私には意外に思うことがたくさんあります。耳からの情報を案外使っているとか。足音であったり、相手の言ってることだったり、相手コーチの指示だったり。(息子にとっては自分のコーチの指示より有力な情報源だったりして??)少しボールを扱えるようになって、好きなカードゲームと似た感覚で楽しんでいるのかな?とも思います。相手を分析してタイプを見極め対処する、みたいなのが好きみたいです(^_^;) 瞬間的な判断はどこまで上達しているのかよくわかりませんが… これから中学生になってどんどん変わっていくのかぁとちょっと楽しみです。