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2012年09月15日

相手にしないこと、関わり合わないこと

日々の生活の中で、また、ビジネスの中で、どうでもいいトラブルや、ただ単に絡んでくるだけの人々に苛まされることがあります。

自分自身が引き受けるべき困難や、然るべき難事であれば、立ち向かうべきですし、その困難、難事を乗り越えることによって、人間としての成長も望めます。

しかし、人間としての成長とは何らの関係もないトラブルや人々を相手にしたり、関わり合ったりすると、時間とエネルギーとを奪い取られてしまうだけでなく、自分自身の福徳といったものまで失うことになります。

奪命者、奪功徳者といった悪い影響を及ぼす人々とは、一定の距離感をもって警戒しておく必要があります。

ここで日蓮の言葉を参考にしてみましょう。

「ただ、世間の留難来るとも・とりあへ給うべからず、賢人・聖人も此の事はのがれず」(『日蓮大聖人御書全集』 1143頁)

いろいろな困難、難事があるにしても、いちいち相手にしないで、関わり合わないことであると指摘しています。

また、賢人・聖人といわれるほどの特別な人であっても、世間の留難から逃れられないと言っています。

ましてや、市井の人である我々としては、当然のことながら、日々、トラブルや困った人々に苛まされます。

いちいち相手にして、関わり合っていたならば、自分自身の人生を生き抜く前に寿命が来てしまいます。

奪命者、奪功徳者からすれば、それが目的ですから、毎度、毎度、我々の人生に邪魔を入れてきます。

我々には、つい、相手にしてしまい、関わり合ってしまうという問題点があるように思われます。

苛立たしい気持ちになるわけですから、そのせいで、いちいち反応してしまうのですね。

しかし、この苛立たしい気持ちにさせるのが奪命者、奪功徳者の手口ですね。

ここを見極める必要があります。

このような場合は、冷静に対処するしかありません。

いちいち反応するのではなく、ひと呼吸おいて、一旦、相手との距離を取ることですね。

そして、上手に、相手にしないように物事をもっていくこと、また、関わり合わなくてもよいような流れを作ることですね。

相手にしたり、関わり合ったりしたならば、貴重な時間とエネルギーとがなくなってしまいます。

今まで、何度、時間とエネルギーとを取られたことか、深く反省することが多々あります。

今後は、日蓮の「とりあへ給うべからず」との言葉をしみじみと感じ取りながら、注意深く生きていきたいと考えています。

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