2016年06月05日
Scoovo C170 造形の基本ノーハウ4
ときに、エクストルーダー内の2本のネジを外してノズルユニットを取り外さなければならないことがあります。
3Dプリンタが進化すればこのような状況は即座に検出されて「一時停止→フィラメント装着確認メッセージ」により、造形の継続ができるようになるはずです。
残念ながら現状では造形のやり直しです。
図の矢印のようにノズルの入り口にフィラメントが少し飛び出ているので斜めにカットした新たなフィラメントを入れようとしても入りません。
図のように宙ぶらりんでヒーターを200度程度に過熱します。武蔵のように2本のペンチを用いてなすべきことは次の2つのどちらかです(熱いので直接触れません)。
(ウ)矢印の飛び出た部分をつまんで引っ張り出す。
(エ)押し込んで新しいフィラメントが入れるようにする。
この作業の後にノズルユニットを取り付けると、ベッドの高さの調整が必要となります。
しかし、これをしないで済ませる、つまりノズルユニットを取り外さないで済ませる可能性は1つあります。
(2)ふつう、古いフィラメントを引き抜いて新しいフィラメントを装着するときはフィラメントを斜めにカットしてエクストルーダーに押し込みます。うまくいくと「ぐにゅっ」という感じで入ります。さらに押し込むとノズルの先端から溶けたフィラメントが飛び出てきます。後はパソコン上からの操作で装着を完全なものにします。
上記の作業をなしで済ませる、つまりノズルユニットを取り外さないで(ウ)(エ)をしないで済ませる可能性はつぎのことです。
それはフィラメントを垂直にカットして入れることです(送り歯車の間を通過させるときは少し力が必要です)。フィラメントの先端の平らな円形表面で図の矢印のフィラメントを押し込みます。そのままフィラメントがノズルに入ってゆけば装着完了です(ノズルの入り口はけっこう大きいので入る可能性は十分にあります)。
これがうまくいくと、ノズルユニットは外していないのでベッド調整も不要になります。これで救われたことがあります。要するに可能性を楽な方から1つ1つ試してみることです。
図1 図2
さて上記(イ)は次のようなものです。上図左のようにフィラメントの最初(最後?)の部分がリールの芯を横切っていてこの上のフィラメントが上図右のようにくの字に折れています。非純正フィラメントは概してリール半径が小さいので芯の近くではフィラメントは丸くたわんでいます。
しかし、ものは試しです。好奇心から次の実験をしました。
大きな鍋に水を入れて温めます。図1のフィラメントを取り外して茹でるように水に入れます。最初は100度近くにするつもりでいたのですが、短時間手を入れても我慢できる温度(計測しませんでしたが50度を超えた程度?)でフィラメントは麺のように柔らかくなります(湯の温度が高すぎるとフィラメント同士がくっつくので気をつけます)。
図のように空のリールになるべくゆったりと折れ目をつけないように巻き取れば完了です。作業の過程でフィラメントを伸ばさないように気をつけました。作業の前後で長さを計測しましたが特に伸びてはいないようです。伸ばすと断面の径が小さくなるのでまずいことになります。
めんどくさがらずにやってみたら、思わぬ良い結果が得られました。
ここで思い出しました。以前の記事「フィラメントの2種類の不良品」で楕円形につぶれていて送り歯車が送ることのできない部分を廃棄しました。もともと円形だったものがつぶれたとしたら、上記のように茹でることによって円形断面にもどる可能性があります。
そのような不良品にまた出会ったら実験してみたいと思います。
それでは次です。
それではまた。
3Dプリンタが進化すればこのような状況は即座に検出されて「一時停止→フィラメント装着確認メッセージ」により、造形の継続ができるようになるはずです。
残念ながら現状では造形のやり直しです。
図の矢印のようにノズルの入り口にフィラメントが少し飛び出ているので斜めにカットした新たなフィラメントを入れようとしても入りません。
図のように宙ぶらりんでヒーターを200度程度に過熱します。武蔵のように2本のペンチを用いてなすべきことは次の2つのどちらかです(熱いので直接触れません)。
(ウ)矢印の飛び出た部分をつまんで引っ張り出す。
(エ)押し込んで新しいフィラメントが入れるようにする。
この作業の後にノズルユニットを取り付けると、ベッドの高さの調整が必要となります。
しかし、これをしないで済ませる、つまりノズルユニットを取り外さないで済ませる可能性は1つあります。
(2)ふつう、古いフィラメントを引き抜いて新しいフィラメントを装着するときはフィラメントを斜めにカットしてエクストルーダーに押し込みます。うまくいくと「ぐにゅっ」という感じで入ります。さらに押し込むとノズルの先端から溶けたフィラメントが飛び出てきます。後はパソコン上からの操作で装着を完全なものにします。
上記の作業をなしで済ませる、つまりノズルユニットを取り外さないで(ウ)(エ)をしないで済ませる可能性はつぎのことです。
それはフィラメントを垂直にカットして入れることです(送り歯車の間を通過させるときは少し力が必要です)。フィラメントの先端の平らな円形表面で図の矢印のフィラメントを押し込みます。そのままフィラメントがノズルに入ってゆけば装着完了です(ノズルの入り口はけっこう大きいので入る可能性は十分にあります)。
これがうまくいくと、ノズルユニットは外していないのでベッド調整も不要になります。これで救われたことがあります。要するに可能性を楽な方から1つ1つ試してみることです。
(3)ここで、私が最近行っているノーハウをもう1つ紹介しましょう。皆さんは斜めにカットしたフィラメントを押し込んだとき、先端がノズルの穴から外れて入らずフィラメントを引いたり入れたりを繰り返した経験はありませんか。 斜めにカットした先端はノズルの入り口から外れる可能性が高いと思います。右図のようにくさび形にすればノズルの入り口に入る確率がずっと高まります。 |
図1 図2
さて上記(イ)は次のようなものです。上図左のようにフィラメントの最初(最後?)の部分がリールの芯を横切っていてこの上のフィラメントが上図右のようにくの字に折れています。非純正フィラメントは概してリール半径が小さいので芯の近くではフィラメントは丸くたわんでいます。
しかし、ものは試しです。好奇心から次の実験をしました。
大きな鍋に水を入れて温めます。図1のフィラメントを取り外して茹でるように水に入れます。最初は100度近くにするつもりでいたのですが、短時間手を入れても我慢できる温度(計測しませんでしたが50度を超えた程度?)でフィラメントは麺のように柔らかくなります(湯の温度が高すぎるとフィラメント同士がくっつくので気をつけます)。
図のように空のリールになるべくゆったりと折れ目をつけないように巻き取れば完了です。作業の過程でフィラメントを伸ばさないように気をつけました。作業の前後で長さを計測しましたが特に伸びてはいないようです。伸ばすと断面の径が小さくなるのでまずいことになります。
写真のフィラメントはよれよれですが、これで十分使用可能です。図2の折れ曲がりも自然に解消しました。図3の亀裂も融合してなくなったような気がします。塑性が復活して曲げたり伸ばしたりができるようになりました。塑性があれば送り歯車の前に位置するノズルへのガイドでまっすぐになるので図のよれよれの状態で使用できます。 |
めんどくさがらずにやってみたら、思わぬ良い結果が得られました。
ここで思い出しました。以前の記事「フィラメントの2種類の不良品」で楕円形につぶれていて送り歯車が送ることのできない部分を廃棄しました。もともと円形だったものがつぶれたとしたら、上記のように茹でることによって円形断面にもどる可能性があります。
そのような不良品にまた出会ったら実験してみたいと思います。
それでは次です。
それではまた。
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