2022年10月03日
名峰御嶽山を望む日本二百名山小秀山と乙女渓谷(岐阜県中津川市)
紅葉が美しい季節になってきました。
岐阜県中津川市加子母地区にある乙女渓谷は、豊かな自然と絶景が楽しめる場所となっております。
また、そこから進むと、日本二百名山のひとつ「小秀山」へいくことができます。
今回は、二百名山小秀山と乙女渓谷を取り上げてみたいと思います。
日本二百名山 小秀山
小秀山は、御嶽山系の阿寺山地にある標i高1982ⅿの山で、阿寺山地の最高峰です。
山体は、岐阜県中津川市と長野県王滝村にまたがっています。また、岐阜県の裏木曽県立自然公園にもなっています。日本二百名山・ぎふ百山・信州百名山に選定されています。
※画像はイメージです
山頂は高原状になっていて、遠方からはわかりにくいです。その反面、山頂からの眺望は素晴らしく、360°の大パノラマを楽しむことができます。西側からは霊峰白山が、東側からは中央アルプス、さらには中央アルプス越しに南アルプスを望むことができます。そして、北側には御嶽山の雄大な山容を望むことができます。
小秀山は、木曾川の支流である白川と王滝川の源流の山でもあります。また、小秀山は長野県から岐阜県にかけて存在する阿寺断層によって形成された山だと考えられています。山の上部には烏帽子岩や鎧岩などの巨石が点在しています。山頂から南西へ1.5qの所には、カブト岩(兜岩)と呼ばれる巨石のピークがあります。
小秀山の登山ルートは、従来岐阜県側の乙女渓谷から入り、夫婦滝を経て、カブト岩(兜岩)から山頂へ至る健脚者向きの登山道しかありませんでした。2006年頃から、長野県王滝村からの登山道が開設されました。現在、この長野県側からの登山ルートが小秀山山頂へ行く最短ルートとなっています。
小秀山の登山ルート
小秀山へ向かう登山ルートは、乙女渓谷キャンプ場中央管理棟の脇から始まります。
夫婦滝までは、木製の階段状の遊歩道があります。
夫婦滝から本格的な登山道となります。
ここには、警告看板があり注意を促しています。
夫婦滝(雄滝)の滝口の先に、子滝・孫滝と続き、鎧岩を過ぎます。
その先、“カモシカ渡り”と呼ばれるやせた岩稜を登ります。
登山ルート最大の難所で、斜度はほぼ垂直になっています。
そこから、二ノ谷・三ノ谷分岐点を経て、カブト岩へ向かいます。
カブト岩の頂きからの眺望を楽しんだ後、第1高原〜第2高原〜第3高原へと向かいます。
第1高原からは名古屋市街を望むことができます。
第3高原から10分ほどで山頂に到着します。
ここには、2010年(平成22年)に開設された避難小屋秀峰舎があります。
乙女渓谷から山頂までは4時間30分の時間がかかります。
日帰りも可能ですが、避難小屋秀峰舎に泊まることをおすすめします。
乙女渓谷
緑豊かな乙女渓谷は、岐阜県の裏木曽県立自然公園にあります。木曾川水系飛騨川の支流白川の源流域の標高900ⅿに位置しています。白川は上流域の中津川市加子母地区では加子母川と呼ばれています。
加子母川は阿寺断層に沿って、加子母の谷を形成しています。その加子母の谷の最上流にあたる東本谷は阿寺山地を深く刻み込んだ谷です。東本谷へ流れ込む支流「二ノ谷」にある全長約4qの渓谷です。そのため、乙女渓谷は緑豊かな自然と夫婦滝をはじめとする絶景が楽しめる渓谷となっています。
二ノ谷は阿寺断層による堅硬な岩石からなる上昇地塊を深く刻んだことで、夫婦滝をはじめ、乙女淵・ねじれ滝・和合滝・子滝・孫滝などの滝が多くあります。また、乙女渓谷はシャクナゲの群生地でもあり、時期になると美しい花々が咲き、訪れる人を楽しませてくれます。
夫婦滝は遊歩道の途中に展望台があり雄滝・雌滝の2本の滝を眺めることができます。雄滝の近くまで遊歩道が来ているので、落差80ⅿの雄大な滝を堪能することができます。しかし、雌滝まではきちんとした道は整備されていませんので、近くで見ることはできません。岩場を伝わっていき、雌滝の近くまで行くことは可能であるようですが、滑りやすく危険であるので、あまりおすすめはできません。
乙女渓谷までのアクセス
夫婦滝までは乙女渓谷キャンプ場から徒歩となりますので、乙女渓谷キャンプ場までのアクセスをご紹介します。
車の場合は、中央自動車道中津川インター、東海環状自動車道美濃加茂インターが最寄りとなります。
▽中津川インターから
中津川市を縦断する国道257号線を下呂市方面へ向かいます。塞ノ神峠トンネルを抜けると、加子母地区に入ります。小和知郵便局の北側の交差点を右折して、乙女渓谷キャンプ場の案内看板に従って進むと、キャンプ場の駐車場に着きます。中津川インターから約1時間で到着できます。
▽美濃加茂インターから
国道41号線を高山市方面へ向かいます。下呂市帯雲橋交差点を右折して、国道257号線を中津川市方面へ向かいます。舞台峠を越えると、加子母地区に入ります。間もなくすると、小和知郵便局の北側の交差点を左折して、乙女渓谷キャンプ場の案内看板に従って進むと、キャンプ場の駐車場に着きます。また、下呂市へ向かう途中の白川町から県道62号下呂白川線及び国道256号線で、東白川村経由で向かうルートもあります。
乙女渓谷キャンプ場付近はやや細い道となっています。駐車場は有料で500円となっています。
公共交通機関をご利用の場合は、JR高山線下呂駅から濃飛バス加子母行きで、舞台峠バス停下車。徒歩1時間強くらいで乙女渓谷キャンプ場に到着します。
今回は、長野県と岐阜県に跨る日本二百名山のひとつ小秀山と緑豊かな自然が楽しめる乙女渓谷を取り上げてみました。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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