2019年04月03日
「オリオリスープ」(綿貫芳子著)の小松菜と温泉卵のスープがけご飯
日差しはやわらかいけど、思い出したように寒くなる。
コートはそろそろ暑苦しいけど、春物に切り替えるのはちょっと早い。
そんな時期、スーパーの生鮮食品って寒いですよね。
もう「ここは野菜さえ元気ならOK!」と言わんばかりの寒さです
要は買い物に行ってともかく冷えたので、あったかい汁モノが食べたくなったという話。
そんなわけで。
今回は、食いしん坊なデザイナー・織エが四季折々の「スープ」を楽しむ「オリオリスープ」から、小松菜と温泉卵のスープがご飯を再現!
主人公・織エが元気のない妹のために作った、焼きおにぎりにスープをかける、なんとも優しい味わいの一品です。
*詳しい作品紹介はこちらです。
作り方
材料と作り方は公式クックパットに書いてあるので、そちらを参考にしています。
細かい分量が気になる方は、ぜひそちらをご覧ください。
参考:オリオリスープのキッチン
卵はこれから温泉卵になります。
卵ってどうしてこう、温泉卵になるだけでトキメキが増すんでしょう?
小松菜は3センチくらいに、
ニンジンは短冊切りに。
しめじはバラバラにします。
沸騰させておいたお湯に、小松菜の芯とニンジンを入れます。
(シャッキリ小松菜がお好きな方は、ニンジンを薄く切るか、ちょっと早く入れるとよりシャキシャキでした)
次に、トリガラスープの素と塩で味付けを。
ここからしばらく煮ます。
スープが沸騰してきたタイミングで、小松菜の葉っぱの部分としめじを投入。
しめじはすぐに火が通ります。
小松菜は好きな湯で加減よりちょっと固くなるまで放っておきましょう〜。
最後に、ごま油や塩で好きな味加減に調整します。
次はこのスープの山場・焼きおにぎり作り。
ギュッと握ったおにぎりを、フライパンにのせます。
弱火でじっくり、焦げ目がつくまで焼きます。
写真は「お米がつぶれるのがイヤだなあ」とこわごわと握ってしまったのでちょっと型崩れが。
ギュと握ったほうが、キレイに焼きあがりました。
弱火も弱火なので、こうなるまで15分くらいかかりました。
その間、スープがちょっと冷めてしまうのが悩みどころ。
夏なら冷めにくいかもしれないけれど、小松菜は秋や冬がおいしい。(旬は11〜3月)
ごま油効果もありましたが、熱々を食べたい!
実は、1度目に挑戦したときは、ここでスープをあっためなおして、小松菜がクタクタ目になってしまいました。
対策として、スープの段階では小松菜をちょっとだけ固くしておくのがオススメです。
おにぎりにおいしいオコゲがついたら、しょうゆをつけてひっくりかえします。
ここまできたら、あとは盛り付けるだけ♪
しょうゆを使わず仕上げた中華スープは、小松菜の緑がとけだして、なんとも色鮮やか。
スープを盛ったら、スープの中に焼きおにぎりをそっと入れます。
ここで影の主役、温泉卵の登場!
沸騰させたお湯にちょっとだけ水を入れ、しばらく放置という公式レシピ通りのレシピで作った、その結果は……
あれ? あんまり半熟じゃない……
敗因としては「卵が常温ではなかった」や「冬に寒い台所で作ったため、レシピよりもお湯の冷めるのが早かった」ではないかと。
うーん、残念。
食べる分にはこの生卵状態でもおいしかったですが。温泉卵のとろーり感…味わいたかったなあ。
食べた感想
お肉もお魚も無いシンプルなスープは、しめじの出汁がきいた、なんとも優しい味わい。
コショウを聞かせれば味が引き締まりますよ。
スープだけ味見した時は、ちょっと「物足りないかな?」と不安だったのですが。
焼きおにぎりのおしょうゆと合わさって、ちょうどいいです。
そしてなにより。
焼きおにぎりのカリカリ加減と、そこに卵がからまった時のおいしさは「お米の国でよかった…」といったところ。
温泉卵ならぬ半熟卵(半々熟卵?)でしたが、家族には好評でした。
(実はこの写真を撮った後日、市販の半熟卵を使ってみましたのですが、やっぱりそちらの方がおいしかったです)
ボリュームが足りなければ、塩を入れる代わりにベーコンでおいしいんだろうなぁ。
とはいえ、ごま油以外はノンオイルな優しさも、このスープの良いところなのかもしれません。
と、いうのも。
作中でこのスープが登場するのは、主人公の妹・しっかり者のつゆりが悩みを抱えて姉に会いに来るエピソード。
忙しくてあまり食べていなかった、という妹にぴったりでしょう。
ガチガチになっていた彼女の表情が、姉妹の会話で、あたたかいスープでゆるんでいくのは、見ているほうもホッとします。
特に悩んでいなくても、ゆっくりあったまれるステキなレシピでした。
オリオリスープ(3) (モーニング KC) [ 綿貫 芳子 ] 価格:734円 |
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