もし君に手紙が届くなら

「無意味な言葉が僕の翼になる」より。
2013年02月10日投稿。




壊れていく
君の勝ち取った花束はとうの昔に腐りきって
壊れていく
音もないまま内部損傷が止まらなくて
壊れていく
音を立てながら外壁が崩れ落ちてって
どんなに塗りたくっても破損した心臓は繕えない
損傷に損傷を重ねていつか損害に変わる
鼓動が弾ける音を聞いたとき
君は
腐りきった世界で花束を抱く
そこに夢があるはずもないから
僕は、君に
君に世界をあげたくて

例え偽りが
君を喜びで浸したとしても