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2019年12月19日

no-title

「無意味な言葉が僕の翼になる」より。
2011年03月15日投稿。
※投稿時より過去の作品です

二回生のときに某サークルさんとのコラボ用に提出した作品いろいろ。
各作品の関連は特にないのですが、書いた時期が時期だったので共通点はあるかもしれないです。











「no-title」

白とは呼べなかった
一目で落ちていた
独り占めにしたがるくせに、ろくろく構ってやらない
じゃれついてくるのも可愛かったのに
怯えるその瞳が好きだった
そんなだから
帰りを待たずに逝ってしまったのかもしれない
あと一日
あと、一日だけでいい
時間が欲しかった
時間が恨めしかった
止まらない時間が悲しくて
過ごした時間が恨めしくて
それなのに、
君が消えた後に思い知るのは
君と過ごした数えられない膨大な時間が愛しいだけ




「no-title」

誰も自分を呼ばない
そんなことは、わかっていたから
私は、
誰かを呼ぶ人になりたかった
例え
誰も応えてくれないのだとしても――




「no-title」

人は、遠過ぎる死より近過ぎる死を恐れる
どちらも、死であることに変わりないのに
どちらも、同じ死であることに変わりはないのに

だから僕は
彼の存在を恐れてる
あまりにも
死が近過ぎるから






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