2011年01月04日投稿。
さぁ、君を送る詩を唄おう
朝焼けが眩しく瞼にこびりつく今日に
黄泉という名の楽園(エデン)へ送ろう
奏でるのはナイフとナイフの二重奏
彩るのは移りゆく時代の残り香、真っ赤な血液
さぁ、僕の中でお逝き
君に送る詩ならば、永遠(とわ)に唄ってあげるから
さぁ、躊躇うことなんてないよ
僕は現に残るけど、君の骸も遺るから
ねぇ、どうして喋り続けるの?
聞こえない、小さくなっていくその声は
一体何を告げてるの?
「離れたくない」
僕もだよ
だからせめて、僕の腕の中でお逝き
君を送る詩だから、君の為に奏でるから
それなのに――
腹に食い込み、臓物を抉ったそれは、
どうして血の痛みを僕に伝えるんだろう
-君を送る、僕も逝く-
過去作。
確か、三年前、冬。
タグ:2011
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image