2010年11月26日投稿。
※この話は最後まで続くかどうかわかりませんが続きものです
※小休止です、先に上げたものについては
「君にカノンを!」タグに一覧ありますので順に読んで下さい
後でこの記事ものタグ登録します
→タグ登録しました(11/27)
※趣旨を理解した上で、読みたい方だけどうぞ
「ねたぎれ!(爆)」
単刀直入に言おう。
彼女が真剣な表情で言うので、あぁ、とうとう捨てられちゃうんだな、なんて頭のどこかで考えた。と、同時に、もちろんすっごく悲しくなった。
確かに僕はたいした彼氏じゃなかったけど、それにしても早くない?
僕は、終わりなんてものはだいぶ先の先だって思ってたから。
あわよくば結婚して、子供だって欲しいな、なんて。
そこまで考えて、虚しくなる。
だいたいまだ彼女が二の句をついだわけでもないのに、何でここまで考えてるんだ自分。どんだけ自分に自信がないんだ。
はあぁ、
溜め息を吐いた。
すると目の前で彼女は首を傾げる。
「もしかして、お前ももう問題に気付いてんのか?」
あぁ、つまり僕に問題があるんですね分かります。
そしてまた悲しくなって。
ずーん。
気分がより一層、沈んだのが分かった。
だって、だって僕は……、
僕はさくらちゃんのこと、こんなに好きなの……、
「いやぁ、ネタ切れは困るな!つまり何を隠そう、ネタ切れなんだよ我々は!」
「は?」
すみません、言われてる意味が理解出来なかったんだけど。
「えっと……、それはどういう……?」
「最近のバンドというものには斬新さというものが求められてる。が、俺達にはそういうネタがねぇ!そういうことだ」
すみません、全く分かりません。
だが、彼女の暴走は止まらない。
「というわけで、斬新なアイデアを次のミーティングまでに持ってくること!以上!本日は解散だ!」
えぇええぇ!?
「特に俺は、かのん、お前のアイデアに期待しているからな!」
ちょっ!?
いやいやいやいや!
僕は、いつまで彼女に振り回されれば済むんだろう。
げっそりしながら思った。
その反面、さくらちゃんに振り回されるのも悪くない、と思ってしまうあたり、僕も相当な盲目なんだろうけど。
小休止「ネタ切れ」終わり
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