夜が落ちて、朝の訪れにさよならを告げるまで。
「無意味な言葉が僕の翼になる」より。
「月」 2010年04月06日投稿。朝撮影。
ぼやけて写るのは
明るく灯り過ぎるから
僕のレンズが劣ってるとか
そういうわけじゃないんだ
君のその明るさに
僕はいつも憧れて
でも
ぼやけた灯火に手が届くことは、
ない
「朱」 2010年06月13日投稿。朝撮影。
暗い暗い
吸い込まれそうな朝に
雲だけが
朱い
「意味もなく」 2010年11月03日投稿。夜撮影。
意味もなく
空を撮る
ぼけてゆく
消えてゆく
沈んでく
意味もなく
上を見る
曖昧な
空が在る
だけど
そこに手が届くなんて
なくて
「貴女が一段と美しいのは」 2011年03月20日投稿。朝撮影。スーパームーン。
隠れて尚
貴女が明るく感じるのは
たぶん
貴女を照らす存在があるからで
僕はそんな大層なものに
到底成り得なくて
「輝くものを切望するのは」 2011年04月21日投稿。朝撮影。
輝くものを切望するのは
輝きたいと願いつつ
それが
届かぬ光だと知っているから
「朝が来るよ」 2011年04月27日投稿。朝撮影。
急いで急いで
朝が来る、朝が来るよ
逃げて逃げて
朝が来る、朝が来るよ
「no-title」 2011年04月27日投稿。
闇は
昨日の景色すら簡単に変えてしまうけど
だからこそ
緩やかに変わる朝が
僕は怖くて堪らない
「no-title」 2011年04月27日投稿。
同じ世界をぐぅるぐる
回って回って
回るだけなもんだから
全く
何も変わりゃしないんだ
「no-title」 2011年04月27日投稿。
夜更けは好き
嫌な一日が終わるから
夜明けは嫌い
嫌な一日が始まるから
本当に嫌いなのは
始まってもないことに希望を忘れた
自分自身
「貴方が、こんなに、低く落ちるから」 2011年05月20日投稿。夜撮影。
踊り踊れ、夢のワルツ
独りぽっち腰を揺らし
踊り踊れ、月とワルツ
貴方の首を抱くように
「月の小舟が紅いのは」 2011年06月21日投稿。夜撮影。
月の小舟が紅いのは
其処で命が侵されたから
月の小舟が紅いのは
侵した心が嘆くから
月の小舟が紅いのは
誰かの涙を吸い込んだから
月の小舟が紅いのは
僕が
貴女を
侵したから
「朱に焦がれて」 2011年07月24日投稿。朝撮影。
光に寄り添って
独り瞬いて
だけど
ずっと傍にはいられないね
僕は
先に消えてしまうから
※「朱に焦がれて」 朝が来た後の写真はこちら。
「暗くて寒い」 2012年01月04日投稿。夜撮影。
其処は閉ざされて
暗くて寒い
何処にも行けないまんま
だから
涙も凍ってしまったよ
「ずっと見ていて」 2012年04月01日投稿。朝撮影。
君は世界を
ずっと見ていて
だけど本音は
何も映してやいないんだ
「no-title」 2012年05月26日投稿。夜撮影。
舟は君を乗せていくよ
僕の知らない場所まで
舟は君を乗せていくよ
僕の届かない場所まで
君は逝くよ
世界の果ての果てへ
「黒を蒼が侵食していく」 2012年07月15日投稿。朝撮影。
朝の光は偉大。
暗雲垂れ込む真っ黒な空を、徐々に侵食して、蒼に変えてしまうんだ。
雨の音も一瞬の光もそのままなのに、空は、一気に蒼に侵食されていくんだ。
朝って何て素晴らしくて、何て、恐ろしいんだろう。
「手に入るわけもないのに」 2013年07月10日投稿。朝撮影。
僕は夜明けが欲しくて疾る
「ぽっかり穴が開いたって」 2015年02月04日投稿。夜撮影。
ぽっかり穴が開いたって
君はまた
知らないうちに埋まっていく
ほら、もう、満たされた
「ぽっかり穴開きの蛇の足」 2015年02月04日投稿。夜撮影。
君が僕を埋めていく
満ちて、欠けて、
それでも僕を埋めていく
ほら、もう、満たされた
「すずや」 2015年08月09日投稿。夜撮影。
すずや
きみのみたまぞ
ただよいなむ
ああ
きゆるあかりに
かこをしのばん
「no-title」 2015年08月09日投稿。夜撮影。
消えてしまう
少しずつ
ふわふわ水面を漂って
僕の手の届かない場所で
さよならだ
ごめんね
2021年12月15日
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