「君を愛せる世界のすみっこで」より。
2016年08月29日投稿。
真っ暗闇に溶けてしまった君を
僕はずっと探していたのに
君が見つめるほどに、僕は君を見つめられないんだ
頭ん中の嫌なことが
ぼこぼこ溢れてそのまんま
僕の全てを支配しちゃったんだ
世界にぽたりと墨を零した
君は合間を漂って
世界の色に、染まってしまったんだ、ねぇ、
卵の中に色を忘れてしまったから
その中は
君の色で真っ赤なのだろうか
空ばかり見ている
本当は
目の前の君を見つめたいのに
あわぶくあぶく、ふわふわ揺れて、
いつかぷつんと
君への想いが破裂してしまいそうだ
ふわふわふわ
水面を揺れるその身体は
飛ぶこともできない風船みたい、ねぇ、
あぁ、
誰かの流した悲しみが
きっと君の色を変えてしまったんだ
ねぇ君は、
どうしてそんな、
僕の傷から流れるそれと、同じ色で泳いでいるの?
きみをそのせかいから
すくってあげたかったんだ
けれどきっと
そうしたところで
べつのせかいにきみをとじこめるだけなのに
ねぇ
2022年01月08日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/11194341
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック