「無意味な言葉が僕の翼になる」より。
2014年12月15日投稿。
お久しぶりですさまにゃんこです。
二条城のアートアクアリウムに行ってきました。
最終日だからかなかなかの人混み。でも入ったら広くてゆったり見ることができました。城というのがまたいいですね。
というわけで。
写メを載せるついでに、いつぞや書いた半魚さんにお喋りしてもらおうかと思います。
下に設定載せます。写メとお喋りはこの後連投します。
すごい綺麗だったので、写メ楽しんでもらえると嬉しいです。
※いつぞや書いた「鴉に恋した半魚の話」と設定メモ
りり(鯉々)
鮒の半魚。鯉ではない。
普段は滝の裏に引きこもりしているが、実はちょっと高等な妖怪。たまに人に化けて人里とか行ったりするかもしれない。
髪は茶髪ぐらいがいいなぁ、と、今更な話をしてみる。描いてもらったイラストは白抜きなので、これで黒髪設定でした、とか言う勇気はありません(爆)
鯉に鯉するお年頃なので、人に化けて着物を着るなら赤かもしれない。
恋はしてない(何)
コウ(鴻)
酔狂で妖怪と交流してる道具売り。古物屋の女主人で、紐男と同棲しているらしい。紐男と同棲していることは、コウ的には秘密にしている。
あの人、や、名前を出すなどするので恋人がいるのは窺えるが、一緒に住んでるとか、どんな姿をしているかなどは、出会って数年、りりはその話を聞いたことがない。
コウは長い黒髪を雑に結い上げているが、前髪はだらりと垂らしたまま。りりの推測だと、緑の瞳は日の本じゃ珍しいから、隠しているのだということになっている。でもたぶんただのお洒落だと思う。
好きな道具は万年筆。割とハイカラ。和物の桐の筆箱にいくつかコレクションしている。使うのは、いつも同じやつ。紐男に貰ったものだろうとりりは推測している。
好きな着物の色は山吹。普段は浅黄の着物を着ているが、好きな着物の色は山吹。重要なことなので二回言いました。
ユキ
紐男。詳しいことは不明だが、よくコウが名前を出す。
コウ曰く、茶掠りの着物が似合う色男らしいが、たまに聞く話から推測するにどう考えても紐。
「なぁりり、あーとあくありうむを見に行かんかえ?」
「あくありうむ?」
「金魚や鯉を使った美術水槽のことさ。お前、好きだろう?」
「金魚? あんなのただの色のついた鮒じゃあないの」
「なんさ、自分が真っ黒だからその鱗に妬いてるのかえ?」
「妬いてなんかない。あたしは鮒が好きだよ、あんな品種改良で造られた存在なんかよりよっぽど綺麗さね」
「そうさね。でもまぁ、見る価値はあると思うけど」
「コウ、ユキと行けばいいじゃあないの」
「あの人はそういうものには興味がないのさ。りり、お前は綺麗なもの大好きだろう?行こうじゃないさ」
「ふーん、仕方ないねぇ、」
きものりうむ
「へぇ、着物なんて飾ってるんだねぇ」
「そうさ、金魚をあしらった着物さ。このわざわざこのために作られた一品さぁ。綺麗だろう?」
「あたし、この流れる感じが好きだわ」
「ふふっ、お前は本当、水が好きだね」
「見なよコウ、あんたの好きそうな色じゃないかい?」
「ふふっ、色もさることながら、大柄なのはいいね」
「やっぱりどの着物も流れが表現されているのねぇ」
「りり、こういうのはどうだい?お前の黒い鱗にぴったりだと思うけど?」
「花が散ってるのも、素敵ね」
「へぇ!コウ見て、綺麗!」
「ぼんぼりうむさ。ぼんぼりに見立てた水槽の中を泳ぐ金魚もいいもんだろう?」
ぼんぼりうむ
「へぇ、レースであしらわれたぼんぼりなのね」
「ぼんぼりのように光源が中にあって中から金魚を照らすのは珍しいと思わない?」
「いいわね、金魚は赤だから、白のレース越しにとても映えるわ」
「りり、ご覧。黄色いレースもある。灯りが弱くてぼんやりしてるのも綺麗だと思わないか?」
「綺麗だけど、なかなか綺麗に遺せないものね」
「ぼんぼりだからね、影を愉しむのも愉しみ方の一つさ」
「この子、ふっくらして可愛らしいわ。食べちゃいたい」
(…、共食い…、)
「紫のレース、野花の中を泳いでるみたいで素敵ね」
「りり、お前すごい楽しんでるじゃないさ」
花魁
「何て大きな金魚鉢さね」
「コウ、あんた本当に光物が好きだねぇ」
「馬鹿言いでないよ。金魚鉢だからぁ好きなのさ」
(金魚鉢でなくても古物なら何でも好きなくせに)
「ねぇりり見てみな、切子硝子だよ!」
(ほら、やっぱり光物が好きなんじゃあないの)
「さっきのぼんぼりうむとは違うけれど、このぼんぼりみたいな水槽も素敵ね」
「それにしてもここに入ってる金魚、相当なデカさじゃないか」
「コウ、金魚ってのは鮒と違って繊細なのさ。ってことは、ここまで大きくしたってことはだいぶ手が掛かってる。きっと相当なお値打ち品ってことだわ」
「お前、綺麗な物を見に来てるのに金の話たぁ、どうなのさ」
「え、コウ、お金、大好きじゃあないのかい?」
(好きだけど)
りふれくとりうむ
「この水槽はまた変わってるのね」
「あぁ、これはりふれくとりうむさ。青じゃ見にくいが、虫眼鏡のようで素敵じゃないかえ」
(確かにコウが好きそうなまにあっくな硝子ね)
「ほらりり見てごらん、紫になった。綺麗だろう?」
(金魚がしゃんと見えないのだけど…、)
「中の泡と硝子のレンズがとてもいい具合だと思わないかえ?」
「…、そうね」
色のついた鮒たち
「さて、コウ、あんた金魚について知ってる?」
「ひらひら可愛い魚は全部金魚じゃないのかえ?」
「あのね、この子たちは色のついた鮒なの。突然変異を掛け合わせて種として安定させようとした紛い物の鮒たちなの。中国だかどこかで色のついた鮒が発見された、遠い遠い昔に。それが、金魚の始まりなの」
「ふぅん、」
「あたしは一般的なしゅっとした金魚が好きよ。鮒と同じ形をしている、夜店で売られてるあの子たち」
(言い方が人身売買みたいだの)
「他の種類は何だか可哀想に思えるの。突然変異を掛け合わせて掛け合わせて美しさだけを求められた存在、悲しいと思わない?」
(何それ、人体実験みたいで萌えるじゃあないか)
「コウ、この子右半身と左半身で色が違う」
(チュウニビョウっぽくていいじゃないか、なんて言ったらりりに怒られるかね)
「この子たちは鮒みたいじゃないかえ?」
「そうねぇ、でも目が出っ張ってて、あたしの好みじゃあないわ」
(そういう見方してんのかい)
「太った子さね」
「コウ、こういう時は『ふくよか』と言ってあげるのが、優しさでしょう?」
「…、」
他にもいろいろいたのですが、ガラケーの電池の都合上これだけしか写メがないのです。
色のついた鮒の写メは他のところでも撮りたいなぁ、とか思っているので、そのうちリベンジということで。
アートアクアリウムのきらきらを少しでも目の悦びにしてもらえたなら幸いです。
金魚で一番好きなのは本当に色のついた鮒みたいなやつです。金魚すくいですくった金魚がデカくなって池に放して飼わざるを得なくなったやつ。好きです。
他にも地球儀を模した水槽とか、いろいろあったのですが、なんせガラケーの充電がですね(爆)
でした。
2021年12月25日
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