「君を愛せる世界のすみっこで」より。
2016年05月27日投稿。
「美愛」
いなくなってしまった後で
思い出したりしないで
ここにいるから
ねぇ、
忘れないで
「ケロリン百済」
逃げる
この世界から
零れ落ちてしまわないように
逃げる
逃げる
宛もないのに、ねぇ、
「初出荷」
どこにもいけない袋の中で
君の前から消えてみせるから
答えを掬いに
夜市で僕を探してみてよ
「雫」
空から滴るのは
世界が落とした命の群れ
初めて存在を知ったのは数年前。
たまたまどうしても東京に来たくなって東京に行ってきたのですが、そのタイミングでちょうど開催しており、運命だ!行かなきゃ!と、行ってきました金魚養画場。
深堀さんの作品は、生きて、そこに在る、そんな感じが、すごく、すごく、感動しました。
感動した、というか、ただただ見るのがわくわくする、そんな感じ。
水溜まりに息をするそれが、次はどんなだろう、次はどんなだろう、って、わくわくする感じ。
写真を撮ってもよいとのことで撮ってきたのですが、全然このわくわくが伝わる写真が撮れなくて。やっぱり生で見てほしいです!
その中でも、詠みたくなったいくつかを抜粋して詩にしてみました。
作品で一番気に入ったのは初出荷です。たくさんたくさん存在しているのに、ふと、横から見ると消えるんです。
まだ平面的であるからこそ、ふと、出荷されて何もいなくなった金魚の袋だけがそこに残る、そんな印象を受けました。
詠みたい、と、一番最初に思ったのは、ケロリン百済です。
手桶から流れ落ちていく世界から零れてしまわないように零れてしまわないように、そんな、そんな金魚達が、詠んでみたくて。
言葉や稚拙な写真では伝わらないと思うので、是非、足を運んでみてください!
2022年01月06日
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