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2015年08月25日

アートを表現する犬

ヨーロッパ最大の国際写真コンペティションPX32015のプロフェッショナル部門で、日本人カメラマンが銅賞を受賞した。
内山慎吾さん。
彼は、相棒のマックスというビーグルをモデルに写真を撮り続け、今回の快挙につながった。
内山さんがマックスを撮り始めたのは15年前。
その頃はまだ一代目マックスだった。
同じビーグルのマックスの一代目。
9歳で虹の橋を渡る。

悲しみに暮れる内山さん。彼にはいつでも「マックス」が必要だった。

人間にはこの世界に自分と同じ顔をした人間が3人いるというが、犬の世界でもそうなのだろうか?
一代目マックスにそっくりのマックス二代目と出会ったのだ。
顔はそっくりでも性格は正反対。
おっとりしていた一代目と違い、二代目は人見知りの激しい性格で、外を歩くと社交的とはいえないよう・・・。
そんな二代目マックスには、モデルとして天性のものがあるようだ。

E1439357144919_ec4f_3.jpg

「『お仕事に行くよ〜〜』と声をかけると、やる気満々でスタジオまで一目散に走っていく」マックス二代目。
内山さんはマックス二代目を一代目の「生まれ変わり」と信じている。
シャワーの写真も一代目マックスと同じようなポーズを撮ったのだとか。
「ひょっとすると、先代のマックスが撮らせてくれたんじゃないか」
写真とつながり、犬との絆を深めていく内山さん。
アートを通した動物との共生の形。
うらやましい限りだ。

E1439357144919_a972_5.jpg

内山さんの写真の魅力は、独特の世界観。
まるで中世の絵画のようなニュアンスがある。
肖像画のようなマックス。
威厳漂うふうに感じるのは、このタッチのせいだろう。

写真の表現には様々な表現がある。
心象風景という心情を風景に投影させる写真。
また、ファッションモデルが織りなす美しい浮き世離れの世界。
内山さんの写真は、身近であるはずの相棒・犬が、偉人のように感じる表現。
犬の持つ美しさ、また表現を捉えているのではないだろうか。

絵を描くように写真を創造する内山さん。
彼の才能のお陰で、「アートを表現する犬」に出会うことが出来た。

E1439357144919_8461_1.jpg







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