2020年03月03日
私はこの15年、どう生きてきたんだろう
愛犬が死んだ。
私の、大切な愛犬が死んだ。
今日の夕方、母からのライン。
「逝きました。力の限り生き抜きました。」
ああとうとうこの時が来た。
「ありがとう。」
それだけラインに送ると、足の力が抜けるように、ふーっと涙があふれてきた。
ああ、だめだ。
踏ん張れない。
とにかく、泣いて泣いて泣いて、そして、まだ泣いている。
だいぶ落ち着いて、ネット記事でクスリとしたりて、もう次に行けるかなと思うその次の瞬間には、自分の中の軸がふにゃりとして、うわあっと涙があふれてしまう。
この悲しみは、どうしても耐えられない。
彼女は私が大学4年のときにやってきた。
ペットショップで。
母が飼いたいと言い出し、この子と指さしたのが、彼女だ。
真っ白でフワフワの被毛。
大きく真っ黒な目でこちらを見つめている。
「抱っこしてみますか?」
ショーケースから抱きかかえられて、私の腕の中へ。
足をジタバタしてくる。
くすぐったい。
ぐっと自分のお腹に抱き寄せる。
今度は私の顔をなめまわす。
このとき、私のお腹の中からは、じわっとあたたかい何かが湧き上がってきて、ああ、この子、なんて愛おしいんだという、何にも変えがたい気持ちでいっぱいになった。
これが母性。
彼女は私に教えてくれた。
ある時は、昼寝をしていると、私のお腹のあたりでスヤスヤ眠る。
この時間が、私はたまらなく好きだった。
眠りに落ちて、そして目覚めて、でも、眠りにつく前と同じように、私のふところには温かい彼女が変わらずに丸まって眠っていて、このときもじわっと温かい何かが腹の奥から湧き上がってくるのだった。
お正月の時はあんなに元気だったのに。
ベッドをジャンプして上ってきたのに。
お参りにも行った。
来年も来ようね、と熱海の海を眺めたじゃないか。
大丈夫、来年も一緒に来れる。
あまりに不意打ちで、気持ちが定まらない。
悲しい気持ちを通り越して、寂しい。
彼女がいない世の中なんて、なんてつまらないんだと思う。
彼女と暮らした、15年。
私はどうやって生きてきたのだろうか。
色々なことに負け続けたけれど、実家に帰れば必ず彼女がしっぽをちぎれんばかりに振って、出迎えてくれた。
一緒に眠ってくれた。
私の足元で、丸まってくれていた。
「私はここにいるよ。」
背中のぬくもりでいつも私を保ってくれていた。
仕事もして、疲れ切って、実家に帰って、彼女を抱いて。
そうやって私は15年、この理不尽な世の中を生きられたのだ。
やっぱりだめだ。
もう会いたい。
なんで行っちゃうのかな。
これからのことが全然面白くなくなってしまったよ。モナちゃん。
できることなら、早く私のもとに帰ってきてね。
モナちゃん。
本当にありがとう。
私の、大切な愛犬が死んだ。
今日の夕方、母からのライン。
「逝きました。力の限り生き抜きました。」
ああとうとうこの時が来た。
「ありがとう。」
それだけラインに送ると、足の力が抜けるように、ふーっと涙があふれてきた。
ああ、だめだ。
踏ん張れない。
とにかく、泣いて泣いて泣いて、そして、まだ泣いている。
だいぶ落ち着いて、ネット記事でクスリとしたりて、もう次に行けるかなと思うその次の瞬間には、自分の中の軸がふにゃりとして、うわあっと涙があふれてしまう。
この悲しみは、どうしても耐えられない。
彼女は私が大学4年のときにやってきた。
ペットショップで。
母が飼いたいと言い出し、この子と指さしたのが、彼女だ。
真っ白でフワフワの被毛。
大きく真っ黒な目でこちらを見つめている。
「抱っこしてみますか?」
ショーケースから抱きかかえられて、私の腕の中へ。
足をジタバタしてくる。
くすぐったい。
ぐっと自分のお腹に抱き寄せる。
今度は私の顔をなめまわす。
このとき、私のお腹の中からは、じわっとあたたかい何かが湧き上がってきて、ああ、この子、なんて愛おしいんだという、何にも変えがたい気持ちでいっぱいになった。
これが母性。
彼女は私に教えてくれた。
ある時は、昼寝をしていると、私のお腹のあたりでスヤスヤ眠る。
この時間が、私はたまらなく好きだった。
眠りに落ちて、そして目覚めて、でも、眠りにつく前と同じように、私のふところには温かい彼女が変わらずに丸まって眠っていて、このときもじわっと温かい何かが腹の奥から湧き上がってくるのだった。
お正月の時はあんなに元気だったのに。
ベッドをジャンプして上ってきたのに。
お参りにも行った。
来年も来ようね、と熱海の海を眺めたじゃないか。
大丈夫、来年も一緒に来れる。
あまりに不意打ちで、気持ちが定まらない。
悲しい気持ちを通り越して、寂しい。
彼女がいない世の中なんて、なんてつまらないんだと思う。
彼女と暮らした、15年。
私はどうやって生きてきたのだろうか。
色々なことに負け続けたけれど、実家に帰れば必ず彼女がしっぽをちぎれんばかりに振って、出迎えてくれた。
一緒に眠ってくれた。
私の足元で、丸まってくれていた。
「私はここにいるよ。」
背中のぬくもりでいつも私を保ってくれていた。
仕事もして、疲れ切って、実家に帰って、彼女を抱いて。
そうやって私は15年、この理不尽な世の中を生きられたのだ。
やっぱりだめだ。
もう会いたい。
なんで行っちゃうのかな。
これからのことが全然面白くなくなってしまったよ。モナちゃん。
できることなら、早く私のもとに帰ってきてね。
モナちゃん。
本当にありがとう。
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