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2023年08月15日
刈刃のヒビ予防には「大型ホルダー」
林業の現場では刈払機を使って下刈り作業等をしますが、草に混ざって木も多く生えているため、通常はナイロンカッターではなく、刈刃を装着します。この刈刃を刈払機に装着する際、刈刃の上下を金具(刈刃受金具と刈刃押さえ金具)で挟んで固定するのですが、この金具のことを「ホルダー」といい、そのホルダーの中でも一回り大きめのサイズのものが、今回紹介する「大型ホルダー」です(下写真参照)。
私が使用している刈払機は新ダイワのRM3032という機種ですが、新品購入時は通常サイズのホルダーが装着されており、大型ホルダーは付いていません。では、なぜわざわざ大型ホルダーを購入したのか?それは、タイトルにもある通り、刈刃のヒビ予防のためです。
通常、刈刃(チップソーを除く)を使った作業では、石や金属を切る等して、切れ味が悪くなったら目立てをして、という動作を繰り返すうちに、どんどん刈刃の円のサイズが小さくなっていきます。円のサイズが小さくなり、作業しにくいと感じたら新品と交換するのが通常の流れなのですが、まだ円のサイズが大きい段階で、刈刃のホルダー装着部分に(ホルダーのフチ(縁)の部分に沿って)ヒビが入ることがあります(下写真参照)。
刈刃に少しヒビが入ったくらいだと、気付きにくいのですが、だんだんと使用時にサインが出てきます。
まず、刈刃を装着する際に手で刈刃を回すと、「プチプチ」と小石をかんだような音がするようになります。「ホルダーと刈刃の間に砂が挟まっているのでは?」と確かめてみても、挟まっていません。この段階では、刈刃を確かめてみても、ヒビなのか汚れなのかハッキリしない感じです。プラグ回し(マイナスドライバー)の先端で、ホルダーのフチの部分に沿って「ズリズリ」削っていくと、ヒビがある箇所は、引っ掛かりがあったり、反射して光っていたりするので、ようやくそこでヒビだと認識できます。
仮に、その刈刃をそのまま使い続け、ヒビがさらに大きくなっていくと、作業時の振動や、刈刃が空転する際の「ブーン」という音が大きくなっていきます。この頃になると、「明らかに変だな」と気付き、刈刃を確認すると、ホルダーのフチの部分に沿って、円形のヒビが確認できるようになります(下写真参照)。
仮に、その刈刃をそのまま使い続けると、実際にまだ経験したことはないですが、「パキーン」とヒビの箇所が割れて、刈刃がホルダーから外れ、高速回転した刈刃が手裏剣のように飛んでいくと思われます。「それが自分に向かって飛んできたら」と考えると、恐ろしすぎますよね。
そんな恐ろしい事態は防ぎたい、そうかといって、刈刃の円がまだ大きいのに、少しヒビが入ったくらいで新品と交換するのはもったいない、と悩んでいた際に、先輩が「大型ホルダー」のことを教えてくれました。大型ホルダーは通常サイズのホルダーと比べて、ヒビが入りにくいようです。大型ホルダーの方が、フチの部分が大きいがゆえに、刈刃にかかる圧力が分散されるため?だと思われます。
メーカーや機種によっては、新品購入時から大型ホルダーが装着されていたり、逆に通常サイズのホルダーしかなかったり(オプションで大型ホルダーを購入できなかったり)するので、刈払機を新規に購入する際は、大型ホルダーの有無も検討材料の1つに入れると良いと思います。
基本的には刈刃にヒビが入ったら新品に交換なのですが、ホルダーのフチに沿った部分のヒビが部分的(円形になっていない状態)であれば、私はそのまま使い続けます。といっても、条件があり、通常サイズのホルダーをまず使い、ヒビを確認した段階で、大型ホルダーに替えて使うといった具合です。実際にそのようにして使った刈刃が下写真です。
写真のように、ホルダーのフチの内側と外側で色が変わるので、刈刃を見るとホルダーが装着されていた部分が一目で分かります。そして問題のヒビについてですが、通常サイズのホルダーの際にできたヒビが大きくなるようなことは、今のところありません。強い圧力がかかるのが、大型ホルダーのフチの部分であり、ヒビの部分にかかる圧力は小さいためだと思われます。とはいえ、こういった使い方をする際は、特にこまめにヒビのチェックを行うこと、そして自己責任でお願いします。それか、最初から(新品の刈刃から)大型ホルダーを使用する方が、いっそのこと良いのかもしれません。
刈刃を長持ちさせ、かつ安全に作業するためのツール、「大型ホルダー」。皆さんも使ってみてはいかがでしょうか?
※ 記事一覧はこちら
私が使用している刈払機は新ダイワのRM3032という機種ですが、新品購入時は通常サイズのホルダーが装着されており、大型ホルダーは付いていません。では、なぜわざわざ大型ホルダーを購入したのか?それは、タイトルにもある通り、刈刃のヒビ予防のためです。
通常、刈刃(チップソーを除く)を使った作業では、石や金属を切る等して、切れ味が悪くなったら目立てをして、という動作を繰り返すうちに、どんどん刈刃の円のサイズが小さくなっていきます。円のサイズが小さくなり、作業しにくいと感じたら新品と交換するのが通常の流れなのですが、まだ円のサイズが大きい段階で、刈刃のホルダー装着部分に(ホルダーのフチ(縁)の部分に沿って)ヒビが入ることがあります(下写真参照)。
刈刃に少しヒビが入ったくらいだと、気付きにくいのですが、だんだんと使用時にサインが出てきます。
まず、刈刃を装着する際に手で刈刃を回すと、「プチプチ」と小石をかんだような音がするようになります。「ホルダーと刈刃の間に砂が挟まっているのでは?」と確かめてみても、挟まっていません。この段階では、刈刃を確かめてみても、ヒビなのか汚れなのかハッキリしない感じです。プラグ回し(マイナスドライバー)の先端で、ホルダーのフチの部分に沿って「ズリズリ」削っていくと、ヒビがある箇所は、引っ掛かりがあったり、反射して光っていたりするので、ようやくそこでヒビだと認識できます。
仮に、その刈刃をそのまま使い続け、ヒビがさらに大きくなっていくと、作業時の振動や、刈刃が空転する際の「ブーン」という音が大きくなっていきます。この頃になると、「明らかに変だな」と気付き、刈刃を確認すると、ホルダーのフチの部分に沿って、円形のヒビが確認できるようになります(下写真参照)。
仮に、その刈刃をそのまま使い続けると、実際にまだ経験したことはないですが、「パキーン」とヒビの箇所が割れて、刈刃がホルダーから外れ、高速回転した刈刃が手裏剣のように飛んでいくと思われます。「それが自分に向かって飛んできたら」と考えると、恐ろしすぎますよね。
そんな恐ろしい事態は防ぎたい、そうかといって、刈刃の円がまだ大きいのに、少しヒビが入ったくらいで新品と交換するのはもったいない、と悩んでいた際に、先輩が「大型ホルダー」のことを教えてくれました。大型ホルダーは通常サイズのホルダーと比べて、ヒビが入りにくいようです。大型ホルダーの方が、フチの部分が大きいがゆえに、刈刃にかかる圧力が分散されるため?だと思われます。
メーカーや機種によっては、新品購入時から大型ホルダーが装着されていたり、逆に通常サイズのホルダーしかなかったり(オプションで大型ホルダーを購入できなかったり)するので、刈払機を新規に購入する際は、大型ホルダーの有無も検討材料の1つに入れると良いと思います。
基本的には刈刃にヒビが入ったら新品に交換なのですが、ホルダーのフチに沿った部分のヒビが部分的(円形になっていない状態)であれば、私はそのまま使い続けます。といっても、条件があり、通常サイズのホルダーをまず使い、ヒビを確認した段階で、大型ホルダーに替えて使うといった具合です。実際にそのようにして使った刈刃が下写真です。
写真のように、ホルダーのフチの内側と外側で色が変わるので、刈刃を見るとホルダーが装着されていた部分が一目で分かります。そして問題のヒビについてですが、通常サイズのホルダーの際にできたヒビが大きくなるようなことは、今のところありません。強い圧力がかかるのが、大型ホルダーのフチの部分であり、ヒビの部分にかかる圧力は小さいためだと思われます。とはいえ、こういった使い方をする際は、特にこまめにヒビのチェックを行うこと、そして自己責任でお願いします。それか、最初から(新品の刈刃から)大型ホルダーを使用する方が、いっそのこと良いのかもしれません。
刈刃を長持ちさせ、かつ安全に作業するためのツール、「大型ホルダー」。皆さんも使ってみてはいかがでしょうか?
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