崑崙山(こんろんざん)は、
国祖が国魂を配置した12の山の一つです。〔第3巻第2章〕
カタカナで「コンロン山」と書く場合もあります。
玉の色…紅
八王神(やつおうじん)…磐玉彦(いわたまひこ)
八頭神(やつがしらがみ)…大島彦(おおしまひこ) (妻)大島姫
それに相応する実在の山は、中国西部の崑崙山脈です。
最高峰は標高7719メートルのコングール山。
標高6000メートル以上の山が200以上も連なる、
非常に高度の高い地域です。
「崑崙」というのはもともと中国の伝説上の山で、
西方にあり、黄河の源で、玉を産出し、
仙女の西王母(せいおうぼ)がいると言われています。
崑崙山を舞台にしたエピソードが霊界物語にいくつか出てきます。
●崑崙山の戦闘 〔第1巻第28章「崑崙山の戦闘」〕
大八州彦命は邪神との戦いで、天に救援を乞いに行った。
そして地上に帰るとき、まず天山(てんざん)に降りたが、
「崑崙山に移れ」という天上からの声で、崑崙山に移った。
険峻な山に似ず、山頂は平原が広く展開されており、
色々な草花が爛漫と咲き乱れ、珍らしい果実が沢山実っていた。
数百万の魔軍は崑崙山の山麓に、蟻の這い出る隙もないほど
ヒシヒシと取り巻いている。
その軍勢は十二の山道を伝って十二方より、
一度に攻め上って来た。大八洲彦命の軍勢は、
そこに実っている桃の実を取って打ちつけた。
たちまち敵軍は雪崩の如くに山麓に落ち込んだ。
このとき空から大自在天・大国彦の魔軍が攻めて来た。
大八洲彦命らは桃の枝を折りそれを左右に打ち振ると、
魔軍の姿は消え失せた。
●崑崙山の紅色の玉を鎮祭したお宮を
「紅能宮(くれないのみや)」と呼ぶ。
〔第3巻第23章「鶴の一声」p135〕
●崑崙山は太平無事に治まっていたが、
八王神の磐玉彦(いわたまひこ)は
「瑞祥の世には八王神の聖職は無用なので、
辞職して下野(げや)したい」と願い出る。
天使・国直姫命が神勅を乞うと
「君(きみ)は君(きみ)、臣(しん)は臣(しん)、
わがまま言わずに、神慮のままに生きなさい」
という厳命が降りた。
磐玉彦は前非を悔い、
その後数百年間は泰平の世が続いた。
〔第3巻第23章「鶴の一声」〕
●大洪水の後、修理固成のとき伊邪那岐命は、
磐玉彦を崑崙山の国魂に任じる。
〔第6巻第27章「神生み」〕
●コンロン山は日本では大台ヶ原に相応する。
〔「霊界物語の地名」『新月の光』〕
なお、崑崙山は霊主体従篇にのみ登場します。
また、コンロン王、コンロン姫という人が
第2巻第47章「天使の降臨」に登場しますが、
崑崙山との関係は不明です。
「霊界物語スーパーメールマガジンから引用」
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