╋ 蚊取別 ╋
蚊取別(かとりわけ)は第3巻以降に登場します。
最初は、大自在天・大国彦の部下でした〔第3巻第15章、第4巻第13章〕。
しかし第7巻で、日の出神によって改心させられ、三五教の宣伝使となります。
外見に目立つ特徴が色々あります。
禿げ頭で瓢箪(ひょうたん)のような顔〔第6巻第16章、第7巻第43章〕。
色が黒く〔第7巻第46章〕、へっぴり腰で〔第8巻第32章〕、片足をひいています(びっこ)〔第7巻第46章〕。
年齢は50歳の手前〔第12巻第11章〕。
止まった蚊を打ち叩くように、額をピシャリと叩く癖があり〔第4巻第13章〕、常世会議に出席したときは、自分の額を叩きすぎて演説中に壇上から転落して腕を折るという大失態を演じました〔第4巻第13章〕。
結構ドジな役柄なので、印象に残るキャラクターです。
大洪水の時は「天の浮橋」の銅橋によって救われて、極悪人ばかりが降ろされるアルタイ山に降ろされています〔第6巻第16章〕。
大の酒好きで、筑紫の国(アフリカ)では沢山の瓢箪(ひょうたん)を腰にぶら下げているというスタイルで現れています〔第7巻第43章〕。
妻の蚊取姫は美女だが心は醜く、他の男と駆け落ちて常世の国にいる〔第7巻第48章〕という、情けない男です。
このサイテーのオジサンが、三五教の美人宣伝使・祝姫(はふりひめ)に強烈な恋をして、熱いラブコールを送るのです。
しかし祝姫は、ゲジゲジより嫌いな蚊取別に求愛されて大弱り。しかし北光神(きたてるのかみ)に「蚊取別の燃え立つ思いを叶えてやれ、それが宣伝使の世を救う役だ」と教え諭され、やむなく結婚を決意。めでたく蚊取別は美女の祝姫と結婚をすることになります。〔第7巻第46〜48章〕
この結婚には、実は特別な意味がありました。蚊取別は、実は神から秘かに、祝姫を守護する任務を命じられていたエージェントだったというのです。
そのエピソードは第12巻に出てきます。
【白瀬川の滝の大蛇退治】〔第12巻第1〜15章〕
●イホの国(エジプト)の都で宣伝に励む蚊取別は、妻の祝姫と再会する。祝姫は白瀬川の悪神を言向け和そうとして失敗し、イホの都の酋長・夏山彦に助けられたのだが、夏山彦に横恋慕され祝姫は困っていた。
●再会した夫の蚊取別は、祝姫に、離縁して夏山彦と結婚しろと言う。祝姫は夏山彦との関係を疑われているのだと思ってそれを否定した。ここで蚊取別は告白する。実は蚊取別は本物の蚊取別ではなく偽物であった。ある尊い神の命を受けて宣伝使の養成に従事しており、祝姫を保護するために仮に結婚していたのである。だから今まで祝姫と肉体関係を持ったことはなかった。安心して夏山彦と結婚してくれと言う。蚊取別の仲人によって祝姫と夏山彦は結婚の式をあげることになる。
●蚊取別は一行5人とともに、白瀬川の「秋月の滝」の大蛇を言向け和す。その後「深雪の滝」に進もうとするが、蚊取別は、祝姫はもう帰りなさいと命ずる。以前の失敗を取り返して、宣伝使として有終の美を飾ることが出来た。今後は夏山彦の妻となり、夫の神業(しんぎょう)を助けなさい、と言う。祝姫は、宣伝使をやめることに心残りがあったが、蚊取別に執着心を捨てなさいと諭されて素直に従うことにする。
●蚊取別は祝姫が霊(みたま)の夫に巡り会うまで、他の男と結婚して天与の使命を踏み外すことを防止するために、一時的に自分の妻にして、時期が来るのを待っていたのである。これは神の大慈大悲のご守護であった。
【蚊取別の主な登場シーン】
○常世会議〔第4巻第13〜15章〕
○常世国の鬼城山(きじょうざん)の美山彦(みやまひこ)の部下の「鬼熊彦(おにくまひこ)」として、旅の宣伝使の足真彦(だるまひこ)(=大足彦)の前に現れる。〔第6巻第2〜8章〕
○筑紫の都で酔っぱらいながらウラル彦の宣伝歌を唄っていると、三五教の日の出神一行に遭遇し、体から焼け石(副守護神)を吐き出さされて、すっかり酒嫌いになる。三五教の信者になり、宣伝使の供となって諸国を遍歴する。祝姫に求愛し結婚。〔第7巻第43〜50章〕
○三光(さんこう)の宣伝使や祝姫たちと白瀬川(しらせがわ)(=ナイル川)の滝の大蛇(おろち)を退治しに行く。〔第12巻第1〜15章〕
第13巻以降は登場しません。
「霊界物語スーパーメールマガジンから引用」
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