大八洲彦命(おおやしまひこのみこと)は、霊主体従篇の登場人物の中でも、重要な人物の一人です。国祖隠退前の世界(1〜4巻)に出てきます。初代の天使長(宰相格)です。
天使長という役職が制定される以前は、稚姫君命(わかひめぎみのみこと)、次に国直姫命(くになおひめのみこと)が宰相格を務めました。肩書きは特に記されていませんが、竜宮城(世界政府)の主宰者、というような表現で描かれています。
国祖が「天地の律法」を制定し、それを天上・地上にあまねく宣布するために十六柱の神司が天使として任命されました〔第3巻第1章〕。
大八洲彦命はその「十六天使」の「天使長」となっています。
このときは宰相は国直姫命が務めていましたが、彼女が突然、天上に帰ってしまい〔第3巻第27章〕(もともと天上から降りてきた神でした)その後、大八洲彦命が宰相格となっています。〔第4巻第1章〕
ところが邪神の陰謀によって天使長以下4人の天使は、地の高天原(世界の首都)を追放処分となります。その理由は、邪神(常世彦)が天の鳥船の大軍で地の高天原を空爆してきたときに、大八洲彦命は「破軍の剣」という大量破壊兵器を使用したからです。
実はそれは国祖が「使ってはならぬ」と厳命した最終兵器でした。
国祖が命じたのはあくまで「敵を言向け和せ」ということです。しかし寄せ来る敵の大軍を前にして天使長・大八洲彦命は為す術もなく、やむを得ず「破軍の剣」を使ってしまったのです。
敵軍は大半が撃滅して、無事に地の高天原は守られました。
ですが邪神はそのことを国祖に密告し、禁を破った大八洲彦命は国祖によって天使長を解任されて更迭したのです。
たとえいかなることがあっても武器を使って敵を殺してはならぬという、とても厳しい国祖の方針でした。(この厳しすぎる方針が、後に国祖自身の首を絞めて行くことになります)
天使長だけでなく、他の3人の天使(閣僚)も一緒に更迭されました。この4天使は国大立命(くにひろたちのみこと)(=素盞嗚尊の別名)の四魂(しこん)であると記されています。〔第3巻第43章〕
次の4人です。
大八洲彦命=和魂(にぎみたま)
言霊別命(ことたまわけのみこと)=幸魂(さちみたま)
大足彦命(おおだるひこのみこと)=荒魂(あらみたま)
神国別命(かみくにわけのみこと)=奇魂(くしみたま))
彼らは万寿山(まんじゅざん)に蟄居させられた後、国祖隠退に先立ち、月界(=夜見の国)に追放されます。〔第4巻第44章〕
国祖の隠退後は、大八洲彦命は「月照彦神(つきてるひこのかみ)」として現れて、大洪水(天変地異、この世の終末)の到来を告げる言触神(ことぶれのかみ)の一人として、世界各地を宣伝して回ります。〔第5巻第18章〕
この月照彦神は、後世、インドに釈迦となって誕生し、仏教を興しました。〔第6巻第23章〕
大八洲彦命はお釈迦様の前世・・・と覚えておきましょう
「霊界物語スーパーメールマガジン、オニド(王仁三郎ドット・ジェイピー)から引用」
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