2011年10月12日
モンドセレクション受賞はオリンピックとは異なる!!
モンドセレクション受賞はオリンピックとは異なる!!
PCで作業をしていたら、甘いモノが欲しくなりました。
美味しい物なら、賞をとっているものがいいかな、と思い、
ふと『モンドセレクション』が頭に浮かんだので、少し述べてみたいと思います。
今まで、あなたがイメージしていたものとは、異なる事実がありますよ。
モンドセレクション(Mond Selection)は、
1961年ベルギー政府主導で作られた民間団体で、
食品分野を中心とした製品の技術的水準を審査する機関です。
また、審査された製品に与えられる賞の名称にも使われ、
モンドセレクション○○賞等、表示されます。
≪モンドセレクションでは、『金賞』が多すぎる気がする!?≫
受賞製品を見て、食べ、比較すると、
疑問が生じませんか?
なんで、この製品が金賞なのだろう?
そこそこ美味しいとは思うけれど、もっとおいしいのはいっぱいある。
巷に流れるうわさ『賞を金で買っている』?この噂が正しい?
こんなことを思ったことはありませんか?
一時期、某コンビニで金賞受賞製品が出た後、
翌年、その翌としと、立て続けに金賞の製品が、
しかも大量に出回り始めました。
この時に私は、疑問を持ったのです。
≪モンドセレクションは、オリンピックの『栄誉』ではない!!≫
今でも、Web検索をすると、『賞を金で買っている』という記事が見られます。
しかし、調べてみると、意外なことがわかります。
審査してもらうときには、審査料を支払うのだからとも言えますが、
実は、審査料は1000から1100ユーロ(11万円前後)で、大した金額ではありません。
※1・2製品の場合は、1100ユーロ。3製品目からは、1000ユーロ。
※2011/10/12ロンドン正午現在(日本時間20時)、1ユーロ105円55〜65銭。
だから、不当に『金賞』を得ているわけではなさそうです。
では、なぜ『金賞』が出回っているのでしょうか?
実は、オリンピックとは異なるのです。
相対評価ではなく、絶対評価なのです。
つまり、他の製品と比べて優れているものに、
例えば『トップに金賞が与えられるのではなく』、
ある『一定レベルにあるものには、全て金賞を与える』ものなのです。
つまり、『モンドセレクションは、レベル認定』なのです。
だから、オリンピックなら、ある競技で金賞は1つですが、
モンドセレクションでは、クッキーでもワインでも、
同じ分野であっても、いくつも金賞が生まれます。
そう考えると、全て納得が行きます。
モンドセレクションの審査基準は公開されていませんが、
味もありますが、原材料などの他に、成分表示が正しいかなどの項目もあるようです。
それらに点数をつけて、総合で80点以上になれば、晴れて『金賞』になるわけです。
【100点満点の90点以上で特別(最高)金賞(グランドゴールドメダル)
80点以上で金賞(ゴールドメダル)
70点以上で銀賞(シルバーメダル)
60点以上で銅賞(ブロンズメダル)
3年・10年・25年連続して金賞以上を受賞すると、国際優秀品質賞(インターナショナルハイクオリティートロフィー)が別途授与される。】
賞については、ウィキペディア『モンドセレクション』より引用
製品の品質管理に優れている日本の製品なら、
賞が取れないほうがおかしく、『金賞』であったとしても、
実は、大したことありません。
更に言うと、モンドセレクションでは、
出品製品の半数以上が日本からのもので、
その日本製品の8割が入賞しています。
品質管理に優れている日本の製品に限って言えば、
『モンドセレクション金賞受賞』製品について、せいぜい言えるのは、
『まあ、悪くはない』といったところでしょうか。
もっと美味しいのが一杯あるかもしれませんね。
【雑記帳の最新記事】
この記事へのコメント