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2017年01月07日

アクティブ・ラーニングの課題に必要な6つの要素

今はこの本を読んでいます。

「資質・能力」を育てるパフォーマンス評価 アクティブ・ラーニングをどう充実させるか

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アクティブ・ラーニングを効果的におこなうには、良く練られた課題が必要になってきます。
その場の思い付きで活動させていては、本来の目標とするポイントとずれてしまう可能性があるからです。
限られた時間の中で、最高のパフォーマンスを発揮させるには、やはり事前の準備が必要となってきます。

私が今読んでいる本では、アクティブ・ラーニングの課題として必要な要素を6つ紹介しています。
これを上手に取り入れていけば、素晴らしい活動が行えるはずです!

アクティブ・ラーニングの課題に必要な6要素


@何がパフォーマンスの目的か?

書くことが目的なのか、話すことが目的なのか、資料の活用が目的なのかなど、活動の目的をはっきり示すことが必要です。これは、教師側だけではなく、子ども側にもしっかり伝えておくべきことです。

A(学習者が担う)役割は何か?

話し合いをするのなら、誰がファシリテーターで、誰が記録をしていくのか。発表をするのなら、自分はどの担当をするのか。あいまいにさせるのではなく、明確に役割を意識させることも大切です。それを意識するからこそ、(自分との比較で)他の子の良いところに気づいたり、向上心を持たせることができます。

B相手は誰なのか?

誰に向けて発信する活動なのかも設定の上で大切なことです。以前にもこのブログで紹介しましたが、作文一つとっても、読む対象が変われば書き方が大きく変わります。大人向けに書くのなら、丁寧な言葉を使うでしょう。低学年向けに書くのなら、優しく話しかけるように書きます。意識の高い子は、漢字の使い分けやフリガナまで考えていきます。なので、誰に向けてのものなのかも、事前に伝えておくべき要素です。

C想定されているシチュエーションは?

「作文を書きましょう」とか、「調べたことをまとめましょう」だけでは、なかなか自分から意欲を出すことはできません。「読書会を開こう」とか、「クイズ大会をおこなおう」などという、子どもたちがワクワクするような場の設定も必要です。教科書通りでいくのか、ちょっと設定をアレンジしてみたり、他学年も巻き込んでみたり、そんな様子を考えるだけで、教師もワクワクしてきます。このワクワクが大切なのです。

D生み出すべき作品は何か?

プレゼンテーションをするならスライドショーが必要です。読書会をするなら、その本と原稿が必要です。シチュエーションや目的を考えたうえで、どのような作品をつくっていかなければいけないのかが見えてきますね。管理や指導が大変にはなるでしょうが、班によってスライドショーを作ったり、壁新聞を作ったり、様々な作品が生み出される課題を出せたら楽しそうですね。

E(評価の)観点は?

評価の観点の設定というのは、後回しになってしまうことが多くありませんか?私だけですか?最近特に思うのは、やはり活動前にその観点も子どもたちに提示しなければフェアじゃないということです。私が子どもなら、「それを先に言っておいてくれたら、別の作品を作ったのに…。」と、きっと思うでしょう。なので、課題を事前に考えている時に、評価の観点も作っておく必要があります。後出しジャンケンはフェアじゃないです。



以上の6要素を意識して課題を考えれば、必ず子どもたちの深い学びが達成できるアクティブ・ラーニングをおこなえます。
新学期の授業に向けて、頑張りましょう!!



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