★【ネタバレ含】憂国:#62
投稿日時 2021年10月08日 05:22:16
ノナ黒です。
今日はまず、ジャンプSQ.2021年10月号(2021年9月3日発売)掲載の『憂国のモリアーティ』#62「空き家の冒険 第六幕」について。
これについては、ネタバレがっつりしないと何も書けないので、単行本派で自分が読むまでネタバレを絶対回避したい方は、申し訳ありませんがここから先を読むのはご遠慮ください。
↓(以下、改行30行あり。)
はい。
ここまで改行すれば、携帯でも大丈夫でしょうか?
これ書いてる時点で、実は、ジャンプSQ.2021年11月号掲載の#63「空き家の冒険 第七幕」をもう読んでしまっているので、最初にこの#62を読んだ直後に思ったことが上書きされちゃってるかもなんですけど。
まず、思ったのが
「うわわ……。まさかの、過去回想きた」
「ここで第1話より前の話がくるの!?」
ってことで。
あのー。
前にブログ書いたとき、#61の最後のコマで描かれてる人物はおそらくウィリアムかなぁと予想して、プラス、次号(10月号)の#62で「もし場面がいきなり変わって全然違うエピソードが出てきたらどうしよう……」みたいなこと書いたんですけど。
この#62ではある意味その通りになったけど、エピソード自体は予想の斜め上行くのが来たよ……!って感じでびっくりしました。
え、ここでストレートにアルバートとウィリアム再会エピソードに持っていくんじゃなくて、読者に第1話より前の話を見せるんですか!?みたいな。
「空き家の冒険」って、完全にこの漫画の第2章幕開けみたいな感じで話が進んでいたので、モラン大佐の過去話はちらっと描かれていたけど、大佐視点でがっつりと詳しく描かれていたわけではないし。
もしも、各登場人物の過去の話を掘り下げて描くとしたら、特別編みたいな別枠でやるもんだろうと思ってたんですね。
理由はないけど、なんとなく。
だから、まさか「空き家の冒険」内で思いっきり、どストレートにウィリアム&ルイスと出会う前のアルバートの過去話(しかもアルバート視点)が展開されるとは思いませんでした。
(しかも、後にわかるんだけど、数回にわたって。)
いや、あの、元々のシャーロック・ホームズシリーズの「空き家の冒険」ってどんな話だったっけ……と、ふと思ったり。
それはさておき、#62で描かれている幼少時代の(ウィリアム&ルイスと出会うまでの)アルバート。
なんか、今まで描かれてた大人のアルバートだとそこまで闇深い感じはしなかったんだけど、これ読むと、貴族であるとかないとか以前に、いや、恐らく、どの時代やどの国に生きてても。
些細な乱れや歪みに耐えられなくて、完璧な状態が至高という考え方してると、生きてるだけで自分自身が相当しんどくなるし、何らかの形で自分の中の「基準」をゆるくしないと、いずれは破滅するよな……と思ったり。
(自分自身の10代の頃を思い返すと、なんか分からなくもないんですよね、アルバートの思考回路って。だから、余計に読んでてつらいというか。)
で、実際、この回の最後のほうで、アルバートは
と思うようになって、自分で自分を殺そうとするけど、結局できずで。
なんで、あの両親からこういう人が生まれてしまったんだろ、という。
祖父母のどなたかに似てしまったんだろうか。
(これ、個人的には不思議ポイントなんだけど、アルバートって、あんまり顔とかご両親に似てないですよね? お母さんには若干似てる気もするけど……。まあ、漫画だからと言われてしまえば、それまでなんですが。)
この回では、アルバート視点で見てる世界の背景が歪んでるコマがところどころにあるんだけど、個人的に一番印象的だったコマは、準貴族(ジェントリー)の少年が
……と言ってるコマ。
spanタグ使って実際のコマのようにフォントサイズ変えてみたけど、ブラウザによってはspanタグ効果ないと思うので、補足すると。
このコマでは少年の周りの壁や窓や扉も歪んでる上に、吹き出しの中のセリフの文字が同じフォントサイズじゃないんですよね。
(具体的にいうと、「ず」「良」「て」が明らかに大きくなってて、「と」「く」はこの吹き出しの中で基本となってるであろうサイズより若干小さくなってる気がする。)
漫画の吹き出しごとでフォントの書体やサイズが異なることは、まあ、よくあることだけど、1つの吹き出しの中では基本的に使われているフォントの書体やサイズは同じもののはずで。
というのも、同じになってないと読んでて「気持ち悪い」。
なので、このコマは、吹き出しの線自体がきれいな曲線じゃなくて明らかに歪んでるところもあいまって、ちょっと異常性を感じさせるなと。
で、これが「幼い頃のアルバート視点から見た世界」ってのが……。
このときのアルバートが何歳なのかよく分からない(「幼い頃」としか書かれてない)んだけど、なんつーか、そんな幼いときから闇抱えてたのか、と。
んで、それから闇抱えたまま成長して、自分で自分を消そうとまで思いつめたりしてた頃に、ウィリアムに出会ってしまったというのがなんとも。
(そして、連載の初期につながる。)
んで、この回では「現代」に戻ることなく終わってしまったので。
これ、次の回(#63)で「現代」に戻る? いや、それとも、また全く別のエピソード来る?
と、どっちにも行きそうな感じだったので、ええー、これ、次回、本当にどうなるんだろう?と思ったんですよね。
ただ、10月号発売された当時は、めちゃめちゃ忙しくて暇な時間とかあまりなかったから、それ以上は余計なこと考えずにすんだというか。
しかし、この「空き家の冒険」は、アルバートはあまり出てこないで終わるのかなぁと思ってたので、ここに来て、ドーンと、まさかのアルバート内面話の大放出にはビビりました。
(……そして、2021年11月号掲載の#63を読んだ後に続く。)
そうそう。
#62読んだ後に三好輝さんのツイート拝見したんですが。
序盤の口パク5コマ、まさかの日本の発音って(笑)。
あと、このツイート見て、ああ、次回(#63)もアルバート過去編なんだ、と把握しました。
ただ、ちょっと気になったのが、「今回(と次回)は完全にゼロベースからのネーム作業」ってとこなんですが……。
#62と#63では構成の竹内さんは関わってないってことなのかなあ。
どなたかもTwitter上で心配されてたけど、構成の竹内さん、もう何カ月もツイートされてないんですよね。
単純に他の仕事でお忙しいだけならいいんですけど。
(OVA制作が発表になったとき、もしかしたら、竹内さんはそっち方面で何か関わってらっしゃったりするのかなぁとも思ったんですが、どうなんだろう。)
今日はまず、ジャンプSQ.2021年10月号(2021年9月3日発売)掲載の『憂国のモリアーティ』#62「空き家の冒険 第六幕」について。
これについては、ネタバレがっつりしないと何も書けないので、単行本派で自分が読むまでネタバレを絶対回避したい方は、申し訳ありませんがここから先を読むのはご遠慮ください。
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●ジャンプSQ.(スクエア) 2021年10月号(紙版)
【表紙】 新テニスの王子様
【付録】 許斐剛&『銀魂』空知英秋 描き下ろし「テニプリっていいな♪」永久保存版スタンド付きポストカードセット
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●ジャンプSQ.(スクエア) 2021年10月号(電子書籍版)
付録なし
↓(以下、改行30行あり。)
はい。
ここまで改行すれば、携帯でも大丈夫でしょうか?
これ書いてる時点で、実は、ジャンプSQ.2021年11月号掲載の#63「空き家の冒険 第七幕」をもう読んでしまっているので、最初にこの#62を読んだ直後に思ったことが上書きされちゃってるかもなんですけど。
まず、思ったのが
「うわわ……。まさかの、過去回想きた」
「ここで第1話より前の話がくるの!?」
ってことで。
あのー。
前にブログ書いたとき、#61の最後のコマで描かれてる人物はおそらくウィリアムかなぁと予想して、プラス、次号(10月号)の#62で「もし場面がいきなり変わって全然違うエピソードが出てきたらどうしよう……」みたいなこと書いたんですけど。
この#62ではある意味その通りになったけど、エピソード自体は予想の斜め上行くのが来たよ……!って感じでびっくりしました。
え、ここでストレートにアルバートとウィリアム再会エピソードに持っていくんじゃなくて、読者に第1話より前の話を見せるんですか!?みたいな。
「空き家の冒険」って、完全にこの漫画の第2章幕開けみたいな感じで話が進んでいたので、モラン大佐の過去話はちらっと描かれていたけど、大佐視点でがっつりと詳しく描かれていたわけではないし。
もしも、各登場人物の過去の話を掘り下げて描くとしたら、特別編みたいな別枠でやるもんだろうと思ってたんですね。
理由はないけど、なんとなく。
だから、まさか「空き家の冒険」内で思いっきり、どストレートにウィリアム&ルイスと出会う前のアルバートの過去話(しかもアルバート視点)が展開されるとは思いませんでした。
(しかも、後にわかるんだけど、数回にわたって。)
いや、あの、元々のシャーロック・ホームズシリーズの「空き家の冒険」ってどんな話だったっけ……と、ふと思ったり。
それはさておき、#62で描かれている幼少時代の(ウィリアム&ルイスと出会うまでの)アルバート。
なんか、今まで描かれてた大人のアルバートだとそこまで闇深い感じはしなかったんだけど、これ読むと、貴族であるとかないとか以前に、いや、恐らく、どの時代やどの国に生きてても。
些細な乱れや歪みに耐えられなくて、完璧な状態が至高という考え方してると、生きてるだけで自分自身が相当しんどくなるし、何らかの形で自分の中の「基準」をゆるくしないと、いずれは破滅するよな……と思ったり。
(自分自身の10代の頃を思い返すと、なんか分からなくもないんですよね、アルバートの思考回路って。だから、余計に読んでてつらいというか。)
で、実際、この回の最後のほうで、アルバートは
間違っているのは
世界ではなく
僕のほうだったんだ
自分こそが
この世界に
いらない人間だ
と思うようになって、自分で自分を殺そうとするけど、結局できずで。
なんで、あの両親からこういう人が生まれてしまったんだろ、という。
祖父母のどなたかに似てしまったんだろうか。
(これ、個人的には不思議ポイントなんだけど、アルバートって、あんまり顔とかご両親に似てないですよね? お母さんには若干似てる気もするけど……。まあ、漫画だからと言われてしまえば、それまでなんですが。)
この回では、アルバート視点で見てる世界の背景が歪んでるコマがところどころにあるんだけど、個人的に一番印象的だったコマは、準貴族(ジェントリー)の少年が
ずっと
仲良くしてね
……と言ってるコマ。
spanタグ使って実際のコマのようにフォントサイズ変えてみたけど、ブラウザによってはspanタグ効果ないと思うので、補足すると。
このコマでは少年の周りの壁や窓や扉も歪んでる上に、吹き出しの中のセリフの文字が同じフォントサイズじゃないんですよね。
(具体的にいうと、「ず」「良」「て」が明らかに大きくなってて、「と」「く」はこの吹き出しの中で基本となってるであろうサイズより若干小さくなってる気がする。)
漫画の吹き出しごとでフォントの書体やサイズが異なることは、まあ、よくあることだけど、1つの吹き出しの中では基本的に使われているフォントの書体やサイズは同じもののはずで。
というのも、同じになってないと読んでて「気持ち悪い」。
なので、このコマは、吹き出しの線自体がきれいな曲線じゃなくて明らかに歪んでるところもあいまって、ちょっと異常性を感じさせるなと。
で、これが「幼い頃のアルバート視点から見た世界」ってのが……。
このときのアルバートが何歳なのかよく分からない(「幼い頃」としか書かれてない)んだけど、なんつーか、そんな幼いときから闇抱えてたのか、と。
んで、それから闇抱えたまま成長して、自分で自分を消そうとまで思いつめたりしてた頃に、ウィリアムに出会ってしまったというのがなんとも。
(そして、連載の初期につながる。)
んで、この回では「現代」に戻ることなく終わってしまったので。
これ、次の回(#63)で「現代」に戻る? いや、それとも、また全く別のエピソード来る?
と、どっちにも行きそうな感じだったので、ええー、これ、次回、本当にどうなるんだろう?と思ったんですよね。
ただ、10月号発売された当時は、めちゃめちゃ忙しくて暇な時間とかあまりなかったから、それ以上は余計なこと考えずにすんだというか。
しかし、この「空き家の冒険」は、アルバートはあまり出てこないで終わるのかなぁと思ってたので、ここに来て、ドーンと、まさかのアルバート内面話の大放出にはビビりました。
(……そして、2021年11月号掲載の#63を読んだ後に続く。)
そうそう。
#62読んだ後に三好輝さんのツイート拝見したんですが。
『憂国のモリアーティ』第62話、本日発売のジャンプSQ. 10月号に載せて頂いてます。
— 三好 輝 (@344_hikaru) September 3, 2021
アルバートの過去編です。
序盤の口パク演出は日本の発音でご想像下さい 笑
今回(と次回)は完全にゼロベースからのネーム作業の為、進行が逼迫し、遂には原稿を落とすという悪夢まで見ました😇#憂国のモリアーティ pic.twitter.com/oy5j27FfEH
アルバートは別に不幸な生い立ちという訳ではないので、ネームは逆に色々と苦戦します。
— 三好 輝 (@344_hikaru) September 3, 2021
軽く今後のネタバレになりますが、モリミュの脚本を作成して頂くにあたり担当さんが前もって西森さんにアルの心情を伝えて下さっていたそうで、歌詞にガッツリ反映されていて驚きました!#憂国のモリアーティ
序盤の口パク5コマ、まさかの日本の発音って(笑)。
あと、このツイート見て、ああ、次回(#63)もアルバート過去編なんだ、と把握しました。
ただ、ちょっと気になったのが、「今回(と次回)は完全にゼロベースからのネーム作業」ってとこなんですが……。
#62と#63では構成の竹内さんは関わってないってことなのかなあ。
どなたかもTwitter上で心配されてたけど、構成の竹内さん、もう何カ月もツイートされてないんですよね。
単純に他の仕事でお忙しいだけならいいんですけど。
(OVA制作が発表になったとき、もしかしたら、竹内さんはそっち方面で何か関わってらっしゃったりするのかなぁとも思ったんですが、どうなんだろう。)
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