2018年02月21日
青信号は青くない
色に関する質問をされることがありますが
先日、青信号と呼ばれているのに
なんで信号は青じゃないの?
という質問をされました。
はい
私たちは子どもの頃から
信号機の色は「赤・青・黄色」と教えられます。
ところがところがよく見てみると
「青」ではなく「緑」です。
「赤・緑・黄色」の色は基本的に世界共通であり、
どこでも同じ色で交通整理がおこなわれているのですが
なぜ緑の信号を私たちは青と呼んでいるのでしょう?
実は昭和五年、信号機が最初に登場してときは
緑と呼んでいたのです。
ところが、一般の人々と新聞は
「緑信号」ではなく「青信号」と呼ぶようなりました。
そして、「青信号」が定着してしまったのです。
これにはいくつかの要因があると推測されます。
元々日本人は緑の野菜を「青物」というように、
緑と青の区別を明確にはしない民族だったのです。
また、緑は「進め」ではなく、
「進んでもよい」という「許可」を表しているが、
日本人の心理的には
「青」のほうが進む指示に向いている気がします。
そして昭和二十二年には法令でも
「緑信号」を「青信号」としてしまったので、
「青信号」という呼び名が公式になってしまい、
より民衆に浸透してしまったのです。
世界共通の色だけに、
色彩文化的にトラブルになる国もあります。
文化革命中の中国では、
改革のシンボルである「赤」が
「止まれ」はおかしいと、
赤信号を「進め」にしようとする動きがあったらしいのですが、
混乱するので却下されたとのことです。
心理背景と文化
なかなか難しいです。
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