2020年07月22日
幻の高級魚『クエ』!その生態は?どうして高級魚なの?
こんにちは、くさふぐです。
当ブログへご来店ありがとうございます。
日本に沢山いる魚の中でも、超が付くほど高級な『クエ』。是非1度は食べてみたいクエの生態や、どうしてそんなに高いのか、など見ていきたいと思います。
出典・photoAC
クエは、スズキ目ハタ科の魚です。ハタ科の魚はどれも高級魚ですが、その中でもクエは特に高級魚ですね。
日本国内のハタ科の中でも、大型になります。
天然のクエは超高級魚として取引されています。
西日本ではモロコ、九州ではアラなど様々な呼び名がある魚です。
クエは、関東から西の南紀や四国、九州、東シナ海に多く分布している。
生息域は、外洋に面した潮通しの良い沿岸の岩礁や磯など。水深50メートルまでの海域で、基本的に群れを作らずに単独で行動する。
クエは一般的に60センチ程まで成長する。中には1メートルを超え、30kg以上にもなる個体もいます。まれに2メートル以上、150kg前後に達する個体も。
日本のハタ類の中でも、大型根魚の代表格です。
体色は淡い緑褐色で、黒っぽい縞模様がある。
幼魚の内は体が黒くて、白っぽい縞模様が目立つが、成長するにつれて縞模様がわかりづらくなる。老成すると体は一様に暗色になる。
クエは肉食性で、大きな口で魚やイカ類、大型の甲殻類も食べる。
日中は巣穴に隠れて、夜間にエサを求めて活動します。
クエは遊泳力が優れている魚ではないので、エサの豊富なところに居座りエサを捕食します。
クエには不思議な生態があります。
クエはとてもきれい好きな魚です。
ハタかの魚の体には寄生虫が付きやすいんですが、クエは小型の魚やエビなどに体を掃除してもらう習性があります。
そして、口の中の食べかすなんかも掃除してもらいます。
魚や甲殻類をエサとしているクエも、共生関係にある魚が口の中に入っても食べることはしません。
クエも、「コイツは掃除をしてくれる良いやつ」ってな感じで理解してるんでしょうね。
クエは、性転換します。
雌性先熟(しせいせんじゅく)というハタ科特有の性転換をする魚です。
クエは子どもの頃はメスで、繁殖を終えたらオスに性転換します。なので、小型のクエはほとんどメスで、大型のクエのほとんどがオスになります。
性転換のメリット
体が小さくて縄張り争いに負けてしまい子孫が残せないオスでも、小さい頃にメスとして繁殖に貢献する。
小さい内はメスとして繁殖を行い、縄張りが持てるくらい大きくなったらオスとして子孫を残す。
これは、一生のうちに子孫を多く残すためで、他の魚よりも繁殖が効率的にされます。
クエが幻の高級魚と呼ばれるゆえんは、天然物のクエがほとんど市場に出回ることがなかったからです。
一説によれば、天然物は1kg1万で取引されることもあるのだとか。
現在では、養殖物のクエも流通していますが、それでも1キロあたり5千円程度はします。
高級な理由としては天然物のクエは
・食味が良いので需要が高い
・個体数そのものが少ない
・成長するのに時間がかかる
などがあります。
大型になれば希少性も高くなるので、サイズに比例して価格も高騰します。
『天然クエ』
楽天市場で見る
クエの養殖は、難しいとされていました。一般的なサイズの60〜80センチ程になるまで10年近く掛かるためです。
しかし、「近大マグロ」でお馴染みの近畿大学水産研究所が、クエの養殖技術を確立しました。
クエと同じハタ科の「タマカイ」と掛け合わせることで、『クエタマ』というクエよりも成長速度が速い品種を作り出しました。
味も原種のクエにも劣らないとのことです。
『養殖クエ』
楽天市場で見る
根魚界のスーパースターであるクエ。是非1度は食べてみたいですね。
近大で養殖しているクエは、今はまだ日本国内ではまだあまり出回っていないようですが、もしかしたら近いうちに「幻のさかな」から「食卓に並ぶさかな」になる日が来るかもしれませんね。
最後までご覧いただきありがとうございます。
またのご来店お待ちしております。
当ブログへご来店ありがとうございます。
日本に沢山いる魚の中でも、超が付くほど高級な『クエ』。是非1度は食べてみたいクエの生態や、どうしてそんなに高いのか、など見ていきたいと思います。
クエとは?
出典・photoAC
クエは、スズキ目ハタ科の魚です。ハタ科の魚はどれも高級魚ですが、その中でもクエは特に高級魚ですね。
日本国内のハタ科の中でも、大型になります。
天然のクエは超高級魚として取引されています。
西日本ではモロコ、九州ではアラなど様々な呼び名がある魚です。
生息してる場所
クエは、関東から西の南紀や四国、九州、東シナ海に多く分布している。
生息域は、外洋に面した潮通しの良い沿岸の岩礁や磯など。水深50メートルまでの海域で、基本的に群れを作らずに単独で行動する。
クエの特徴
クエは一般的に60センチ程まで成長する。中には1メートルを超え、30kg以上にもなる個体もいます。まれに2メートル以上、150kg前後に達する個体も。
日本のハタ類の中でも、大型根魚の代表格です。
体色は淡い緑褐色で、黒っぽい縞模様がある。
幼魚の内は体が黒くて、白っぽい縞模様が目立つが、成長するにつれて縞模様がわかりづらくなる。老成すると体は一様に暗色になる。
クエの食性
クエは肉食性で、大きな口で魚やイカ類、大型の甲殻類も食べる。
日中は巣穴に隠れて、夜間にエサを求めて活動します。
クエは遊泳力が優れている魚ではないので、エサの豊富なところに居座りエサを捕食します。
クエのおもしろ生態
クエには不思議な生態があります。
おもしろ生態・きれい好き
クエはとてもきれい好きな魚です。
ハタかの魚の体には寄生虫が付きやすいんですが、クエは小型の魚やエビなどに体を掃除してもらう習性があります。
そして、口の中の食べかすなんかも掃除してもらいます。
魚や甲殻類をエサとしているクエも、共生関係にある魚が口の中に入っても食べることはしません。
クエも、「コイツは掃除をしてくれる良いやつ」ってな感じで理解してるんでしょうね。
おもしろ生態・性転換
クエは、性転換します。
雌性先熟(しせいせんじゅく)というハタ科特有の性転換をする魚です。
クエは子どもの頃はメスで、繁殖を終えたらオスに性転換します。なので、小型のクエはほとんどメスで、大型のクエのほとんどがオスになります。
性転換のメリット
体が小さくて縄張り争いに負けてしまい子孫が残せないオスでも、小さい頃にメスとして繁殖に貢献する。
小さい内はメスとして繁殖を行い、縄張りが持てるくらい大きくなったらオスとして子孫を残す。
これは、一生のうちに子孫を多く残すためで、他の魚よりも繁殖が効率的にされます。
どうして幻の高級魚なの?
クエが幻の高級魚と呼ばれるゆえんは、天然物のクエがほとんど市場に出回ることがなかったからです。
一説によれば、天然物は1kg1万で取引されることもあるのだとか。
現在では、養殖物のクエも流通していますが、それでも1キロあたり5千円程度はします。
高級な理由としては天然物のクエは
・食味が良いので需要が高い
・個体数そのものが少ない
・成長するのに時間がかかる
などがあります。
大型になれば希少性も高くなるので、サイズに比例して価格も高騰します。
『天然クエ』
楽天市場で見る
養殖物のクエ
クエの養殖は、難しいとされていました。一般的なサイズの60〜80センチ程になるまで10年近く掛かるためです。
しかし、「近大マグロ」でお馴染みの近畿大学水産研究所が、クエの養殖技術を確立しました。
クエと同じハタ科の「タマカイ」と掛け合わせることで、『クエタマ』というクエよりも成長速度が速い品種を作り出しました。
味も原種のクエにも劣らないとのことです。
『養殖クエ』
楽天市場で見る
1度は食べてみたいクエ
根魚界のスーパースターであるクエ。是非1度は食べてみたいですね。
近大で養殖しているクエは、今はまだ日本国内ではまだあまり出回っていないようですが、もしかしたら近いうちに「幻のさかな」から「食卓に並ぶさかな」になる日が来るかもしれませんね。
最後までご覧いただきありがとうございます。
またのご来店お待ちしております。
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