可愛い見た目で水族館の人気者「ハコフグ」。
堤防で釣りをしていると、ふわふわ寄ってきたり、釣れたりもする可愛い外道ですよね。
そんなハコフグは“2種類の毒”を持っている!?
可愛いハコフグ
出典・photoAC
堤防で釣りをしていると、ふわふわと泳いでいるハコフグ。
箱状の形をしているため箱河豚(はこふぐ)と呼ばれ、英語だとBoxfish(ボックスフィッシュ)と呼ばれます。
北海道から九州にかけての太平洋沿岸から、青森県から九州までの日本海沿岸と広く生息し、岩礁帯に多く生息しています。
最大で30センチ程まで成長し、甲殻類やゴカイ類、貝の仲間を食べる肉食性の魚です。
産卵期は夏と言われ、磯が近くにある堤防では水温が暖かい初夏〜秋にかけて見かけることが多い魚です。
ちなみに、フグのように膨らむことは出来ません。
ハコフグの持つ毒
出典・illustAC
可愛い見た目をしているハコフグですが、2種類の毒を持っています。
実際にハコフグによる中毒症状も発生しています。
@パフトキシン
ハコフグが持つ猛毒1つ目は、「パフトキシン」です。
ハコフグはフグ毒と呼ばれるテトロドトキシンは持っていませんが、皮膚から分泌される神経毒パフトキシンを持っています。
ハコフグを食べようとした大型魚は、口に入れてもすぐに吐き出すと言われています。
釣ったハコフグと他の魚を同じバケツに入れていると、数分ほどで弱ってしまうほどです。
Aパリトキシン
ハコフグが持つ猛毒2つ目は、「パリトキシン」です。
アオブダイやソウシハギなどがパリトキシンを持つ魚として有名ですよね。
パリトキシンは、有毒イソギンチャクであるスナギンチャクの仲間を食べる魚の内臓に蓄積される猛毒です。
死亡例もあるほど危険な毒です。
ハコフグの内臓にも稀にパリトキシンが確認されるようになったので、美味しいとされる肝を食べることができなくなりました。
見た目は可愛くても...
出典・photoAC
可愛い見た目をしてながらも、危険な毒を持っている「ハコフグ」。
筋肉に毒は無いですが、食べるときは“完全自己責任”です。
泳ぎ方も可愛いので、釣って観察する分には面白い魚ですね。
ただ、ハコフグを触った後はしっかり手を洗って、粘液を洗い流しましょう。
最後までご覧いただきありがとうございます。
