2024年09月10日
【シガテラ毒の恐怖】魚を食べるときにも注意が必要?!症状と対策についても解説
“シガテラ”という恐ろしい毒をご存じですか?
最初はすごく小さなプランクトンから始まり、食物連鎖を経て人間がシガテラ毒を蓄えている魚を食べると、吐き気や下痢、めまい、頭痛などさまざまな症状を引き起こします。
今回は、シガテラ毒の特徴をはじめ、対処法や予防について紹介します。
シガテラ毒とは?
出典・illustAC
シガテラ(Ciguatera)とは、亜熱帯の海に生息する、毒素に汚染された魚を摂取したことによって引き起こされる食中毒のことです。
日本では沖縄での発生がほとんどでしたが、近年では海水温の上昇により本州でも発生が確認されています。
原因は食物連鎖
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シガテラによる食中毒の原因は、食物連鎖にあります。
シガテラは特定の魚がはじめから保有している毒ではありません。
シガテラ毒を作り出す渦鞭毛藻(うずべんもうそう)という植物プランクトンが付着した海藻を小魚が食べ、その小魚を大型魚が食べ、さらに人間が食べる。
そうした流れで、シガテラ毒による食中毒が発症します。
渦鞭毛藻(うずべんもうそう)とは?
渦鞭毛藻(うずべんもうそう)とは、シガテラの原因となる植物プランクトンの一種。
渦鞭毛藻自体は海水・淡水どちらにもみられる。
シガテラを作り出す種は、主にサンゴ礁海域の海藻に付着し増えていきます。
極小のプランクトンから始まる食物連鎖の毒は、人間の身体にまで侵入してきます。
シガテラ毒の中毒症状
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人間がシガテラを摂取した場合、さまざまな症状を引き起こします。
中毒症状は通常1時間〜8時間程度で発症することが多いようですが、2日以上経ってから発症した例もあるようです。
症状は大きく分けると2種類。
●消化器系
嘔吐、下痢、腹痛が数日〜数週間続く
●神経系
頭痛や筋肉に対する痛み、不整脈、血圧低下、徐脈、めまい、など。重症の場合、数か月続くこともある。
ドライアイスセンセーションが現れたら要注意!
ドライアイスセンセーションとは、感覚異常の一つ。
いつもより水が極端に冷たく感じたり、本来暖かい物が冷たく感じたりする症状です。
魚を食べたあとにこのように感じることがあればシガテラ中毒の可能性があるので、早めに医療機関を受診しましょう。
現在シガテラ毒の治療法はない?!
死亡率こそ低い物の、重症の場合は回復するまでに数ヶ月〜1年上以上掛かることもあるシガテラ毒。
しかし、現在シガテラ毒に対する根本的な治療方法はありません。
ただ、医療機関では薬剤投与などにより、症状を軽くすることはできます。
疑わしい症状が出た場合は、早めに医療機関を受診した方が良いでしょう。
シガテラ毒を回避するには?
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フグだったら見れば毒を持っているのがわかります。
シガテラ毒の場合は、毒を持っているかどうかは見た目では判断できません。
そして厄介なのが、シガテラ毒は加熱調理しても毒素がなくならないことです。
食べた魚に毒素があるかどうかは、食べてから体調に異常が出てはじめてわかります。
回避するには、シガテラ毒を保有する可能性がある魚を知ることが大事です。
シガテラ毒を保有する可能性がある魚
シガテラ毒を保有しているかどうかは見た目では判断できません。
なので、回避するためには毒化した魚を食べないことしか対策が出来ません。
シガテラ毒を保有する魚は、400〜500種と言われています。
シガテラ毒を“保有してる可能性”がある代表的な魚を紹介します。
あくまで可能性なので、紹介した全ての魚がシガテラ毒を保有するとは限りません。
・ヒラマサ
・ブリ
・イシガキダイ
・ウツボ
・バラハタ
・ギンガメアジ
など。
これらの魚意外にも、シガテラ毒を持つ可能性がある種類が確認されています。
詳しくは厚生労働省のホームページを確認してください。
厚生労働省HPシガテラ毒詳細ページはコチラ
症状が出たらすぐ病院へ!
釣りの醍醐味の一つは、釣った魚を食べること。
しかし知識の無い場所で釣った魚には十分注意してください。
シガテラ毒と思わしき症状が出た場合にはすぐに病院へ行きましょう。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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