政治改革を巡り、立憲民主党の野田佳彦代表の誠実さが問われている。政策活動費の廃止や企業・団体献金禁止などで改革を主導すると息巻く立民だが、野田氏自身が企業・団体献金を昨年受け取るなど、ちぐはぐな言動が目立つためだ。先の衆院選では、自民党派閥のパーティー収入不記載事件への批判を強め、党を勝利に導いた野田氏に「政治とカネ」の問題が降りかかってきた。
ニトリから356万円
野田氏は13日の記者会見で、企業・団体献金に関する見解を問われ「完全に悪という立場ではない。だから今まで受け取ってきた」と説明した。令和5年分政治資金収支報告書によると、野田氏が代表を務める政党支部は家具大手のニトリホールディングスなどから計356万円の献金を受け取っていた。