【ニューヨーク=小林泰裕】日本銀行の黒田東彦(はるひこ)前総裁は2日、米ニューヨークで講演し、現在の円相場について「円安は一時的なものだと思う」と述べ、歴史的な円安水準は長続きしないとの見方を示した。
円相場は4月29日に約34年ぶりに1ドル=160円台に下落するなど、歴史的な円安・ドル高の状況が続いている。黒田氏は「円安が一時的」と見なす具体的な理由については明言しなかったが、円安の背景には日米の金利差があるとも指摘した。米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げを開始すれば状況が変わるとの見方を示したとみられる。
日銀は3月、マイナス金利政策の解除と17年ぶりの利上げを決めた。黒田氏は「経済がかなりうまくいっているので、(金融政策の正常化は)当然のこと」と話した。
2024年05月04日
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