現在も次々と新曲を発表し、コンサートを開催するなど、精力的に活動する吉幾三氏(写真・久保貴弘)
「75歳過ぎたら、議員辞めろやこの野郎!」
芸能生活51年を迎えた演歌界の大御所が、今バズりまくっている。YouTubeに投稿された1本の動画は、わずか1カ月で100万回超再生。日本の政治家を厳しく叱るのは、シンガー・ソングライターの吉幾三氏だ。コメント欄には「スカッとした」「涙が出た」と絶賛の嵐。なぜ、今になって突如として政治を語りだしたのか。真意を聞いた。
「YouTubeの『吉幾三チャンネル【公式】』にふだん投稿する動画は、吉永加世子や真田ナオキといった弟子の歌手と語る内容や、ライブの裏側などを撮影した平和なものなんですよ。ただ、2023年5月にきっかけがあってね……」
世間を騒がせた「私は怒ってます!」と題する同動画は、現在183万回再生だ。
「飛行機に同乗していた、自民党の政治家がヤクザみたいにふんぞり返ってCAさんたちに偉そうにしてたんだよ。こんな奴のために税金を納めているのかと思ったら、腹が立って仕方なくてさ。北海道のH議員だよ。誰なのかバレてもいいよ、本当だから(笑)」
そこから始まった「一言いっちゃうよシリーズ」。目下、憤っているのは裏金事件だ。
「巧妙な詐欺の一種でしょう。市民がやったら脱税ですよ。俺だって、所属会社の社長と知り合いだからB’zのチケットを売りさばいて、こっそりキックバックをもらおうかな、冗談だけど(笑)。受け取った裏金は全部まとめて即刻、能登半島の被災地に寄付すべきだよ。盛山正仁文科大臣が旧統一教会から支援を受けていたという話もおかしい。昔に会ったけど『記憶にございません』って。もし本当なら、記憶力が弱すぎて頼りにならない。俺なんて、昔銀座で飲んだ女のコから何十年かぶりに連絡をもらったけど、すぐに思い出せたよ(笑)」
そんな吉氏が強く主張するのが、議員定数の半減と国会議員の報酬の削減だ。
「国会議員は、年間1億円近いお金使えるわけでしょ。公設秘書の給与から、調査研究広報滞在費とか政党交付金とかさ。一部、領収書がいらないお金もある。おかしいでしょう。俺は、地元青森の地方議員から国会議員まで多くの知り合いがいるけど、半分は仕事してないよ。だからいらない。もちろん派閥も解体すべきだね。森喜朗や二階俊博議員、麻生太郎副総裁とか、おじいさんに指示されて、下の若手議員はそれに従うだけ。75歳を超えたら、国会議員は全員辞めるべきなんです」
ここまで、自民党議員に次々と“レッドカード”を出す吉氏だが、野党を応援しているわけでもないという。
「岸田政権はもちろん、与党も野党も総取っ替えしなくちゃダメだよ。野党は野党で、ただ与党を攻撃するだけじゃない。通行人に対して、誰彼かまわず吠える近所の犬みたいでさ。本来は、政策をきちんと出して、国民が納得できる理想の予算編成を出すぐらいじゃないといけないよね。そもそも、誰も国民のことを見ていないよ。政治家に、何度か書を書いてほしいとお願いされたことがあるけど、そのたびに『民と共に』と書いている。でも、誰もそれを守ってくれないんだよ。スーパーで買い物なんてしているのかな。俺はタイムセールで30%オフの大根を買うし、ゴミも自分で出す。お金のことは、妻がすべて管理しているけど、俺の年金は月5、6万円だけだって。仕事があるからまだいいけど、普通のじいちゃんばあちゃんは、これだけでは生きていけないでしょう。一生懸命働いて年金を払えば、老後はゆったりと過ごせるようにする、そういう約束だったんじゃないのかよ! って。切実に、これまで納めた年金を返してほしいですね」
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