2015年09月12日

中国製造業の強さは賄賂かな農民工かな、天津猛毒爆発３

農民という言葉はニュースではなかなか出てこないの
で、少し説明しますと、法律上、農村戸籍と都市戸籍
があって、農村戸籍のものは都市に住んでも都市戸籍
を取れないことになっています。農村戸籍の人口は約
9億人と言われています。

法律は別として、日常の中で農民と言った場合は、
・純朴な農村出身、町に住む所が無い、
・物事が分からない、何も知らない、
・標準語の北京語が十分に話せない。
・規則を知らない、分からない。
・一昔前は文字が読めないの意味もありました。
・専門的なことは知らないで雑作業する人、
・町にコネなどがない、すぐ騙せる

などの意味を示します。中国では日常的によく使われ
ているようです。見かたによっては3000年の間、中
華思想の鋭い表現を育てた、とも言えます。

都市の工場で働く農民は「農民工」と呼ばれますが、
現在の農民は旧正月になると故郷に帰るために1億人
以上が民族大移動するまでになっています。つまり、
それなりに工業を支えているのですが、低賃金の層
です。中華思想の中での仕事なのですから、支持さ
れる言葉、受け取る給料ともこの記事のように厳し
い状態でしょう。

実はここに中国のコンプレックスが発生するのです
が、中国人で気づく人はいません。中華思想様は国土
が広い、人口がどこよりも多い、というのが基本の優
越感覚なのですが、農民は中国人に入っていないよう
な感覚で物事を考えるように見えます。当然といえば
当然なのですが、自分が皇帝に近い者という立場で何
かを言うと、内実があろうがなかろうが相手が聞いて
くれたわけですね。

他の民族と比べて優越している理屈を探して表現する
のですが、理屈を考えているうちに自分の国の農民の
レベルや数を忘れてしまっているように感じることも
あります。つまり、他の民族は中国の言い分を1割と
か、3割と考えて、信用できないとか言葉を間違えて
いないかとか言って、表現を問題にするのがいいの
ですね。それで十分と思われます。

例えば、「抗日」なら、表現が正しくない、言葉を変
えたらどうかとか、「反ファシズム」は現在の富国
強兵政策を隠すためみたい、と言うようなものです。

爆発が大きいこと、消火に向かった消防の職員が100
人以上死亡したことから、公務員らしい人が10人以上
拘束されました。詳しいことは公表されないでしょ
う。3000年の歴史を傷つけることになるとよくない
し、西欧文明を取り入れて改善するようなことは言え
ないでしょう。

この報道記事は3ページになりましたが、中国の工業
分野の実態が分かる部分もたくさんありました。現在
は工業生産が停滞気味だというニュースがいくつも流
れています。中国の株価の下落はほぼ同時に世界市場
に影響しました。この大爆発も影響しているというニ
ュースもあります。

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天津爆発が証明した中国の想像を絶する“ずさんさ”

ダイヤモンド・オンライン 8月28日(金)8時0分配信

　さて、危険物倉庫を巡回する王さんは、すでに疲れ果てていた。「どうしょうもないな」と落胆するその王さんの視界に、何か動く物がよぎった。その日、王さんがもっとも衝撃を受けたのはこれである。

　「危険物倉庫に犬がいるじゃないか！　」

　なぜ、厳重管理の危険物倉庫で、犬がキャンキャンと走り回っているのか？

　　それはまさしく“農民従業員”が飼っている愛玩動物に他ならなかった。危険物倉庫は農民従業員にとって、寝泊りもする居住場所を兼ねている可能性は高い。

　「もし、犬が化学品にオシッコでもひっかけたらどうするつもりだ…!?　」

　まるでギャグ漫画のような世界である。犬のオシッコが当該化学品とどのような化学反応を起こすかは不明だが、それにしても「あってはならない光景」である。

王さんは強いショックにしばらく途方に暮れた。それは、犬の存在以上に、「国際都市上海でいまどきこんなことがあるのか」という衝撃にあった。

王さんは「上海でもこんな倉庫があるなら、地方はもっとひどい状況だ」と落胆を隠さない。

　ガバナンス、リスクマネジメント、内部統制、コンプライアンス――これらを無視し続けてきたからこそ発揮できたのが中国の競争力だ。悲しいかな、それが彼らが誇るべき中国経済の原動力なのである。

　呪うべき宿命を背負った中国、その将来に明るい展望を見出すことは、いよいよ難しくなってきている。