2015年08月07日
ケリー国務長官と王毅外相が予備的に会談 ASEAN外相会議
ケリー国務長官と王毅外相が予備的に会談 ASEAN外相会議
ASEAN外相会議でアメリカと中国の外相が会談をしま
した。習近平国家主席の訪米予定があるので、協調的
な雰囲気の会談になったようです。
この二人は一度は北京で、次はワシントンでこの問題
について二度会談しています。以下の記事では王外相
が「施設の建設を停止した」と言ったようです。
米中外相会談、南シナ海情勢を協議 米中、習主席の9月訪米控え「協調」演出か
産経新聞 8月5日(水)20時23分配信
【クアラルンプール=川越一】中国の王毅外相とケリー米国務長官は5日、マレーシアの首都クアラルンプールで会談し、中国による岩礁埋め立てや施設建設で緊張が高まる南シナ海情勢について、対話を通じた平和的な解決を目指すことで一致した。
双方が互いに強い批判を避けた背景には、習近平国家主席の訪米を9月に控え、米中の「協調」を演出したい思惑がうかがえる。
王氏は会談後、記者団に対し、「相互理解を促進し増強した。米国は、中国が重ねて言明している『対話を通じた南シナ海問題の解決』を歓迎すると表明した」と説明した。
AP通信が米政府高官の話として伝えたところによると、ケリー氏は会談で、中国の行動によって緊張が高まっていることへの懸念をあらためて伝達した。外交交渉の余地を作るため問題のある行動の停止も促したが、中国と同時に他の当事国にも自制を求めた。
両氏は会談後、それぞれ東南アジア諸国連合(ASEAN)外相と会談した。ケリー氏はその場でも、「中国の外相とはよい会談を持てた。米中や全ての関係国が共に協力して前進できる方法を見いだすことを期待している」と述べ、中国への批判を控えた。
一方、王氏はASEAN外相との会談で、中国とASEANの協力について10項目の提案を提示。ASEAN側も「熟考に値する」と応じた。ロイター通信によると、王氏は、南シナ海での施設の建設を停止したことも強調したという。
ASEAN外相との会談後、記者会見した王氏は、南シナ海問題が議題に上ったことを明らかにした上で、「話し合いの90%は協力に関する話だった。南シナ海情勢は、中国とASEANの問題を代表するものではない」と主張した。
中国は南シナ海での岩礁埋め立てを完了したと宣言。同海の海南島で建設していた空母専用の海軍基地もすでに完成済みと伝えられている。
着々と同海の実効支配を強める中、習氏の訪米を成功裏に終了させるまでは問題を“棚上げ”する意向とみられる。
一方、米国はこれまで、中国が同海に建設した人工島周辺を「領海」と主張していることに反発し、米軍機や艦船を問題の海域に進入させることも検討していた。
「軟化」とも受け取れる今回の対応は、イラン情勢などで引き続き中国の協力を得る必要があるオバマ政権の配慮も見え隠れする。
米中外相会談、南シナ海情勢を協議 米中、習主席の9月訪米控え「協調」演出か
産経新聞 20時23分
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