2017年11月28日
波のない南シナ海も一段と危なそう
ムのクアン国家主席と会談、トランプ大統領
は南シナ海の問題の仲裁役を申し出ました。
一方、習近平国家主席はグエン・フー・チョ
ン共産党書記長と会談、経済連携や政府間協
力で合意したということです。報道記事は
「米中神経戦」と表現しています。中国はこ
ういったけん制をよくやります。得意技なの
でしょう。
マニラでASEAN首脳会議が開催されるのです
が、ドゥテルテ大統領はベトナムのダナンで
習近平国家主席と会談し、領有権の問題は取
り上げないことを告げたようです。議長国な
ので運営方針を任されています。今回の
ASEAN首脳会議では南シナ海の領有権を議論
しないようです。
中国からのフィリピンへの巨額の経済協力が
効果があったとしてもいいでしょう。ドゥテ
ルテ大統領は南シナ海の領有権を争うと戦争
が起きかねない、触らないのがいいという見
解ですね。今回のASEAN首脳会議は中国の作
戦勝ちとなりそうです。中国政権内で習近平
国家主席の立場は一段と安定することでしょ
う。
毎日新聞 11/13(月) 12:15配信
マニラで始まった東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議は、13日の全体会合前後の合間を縫って各国首脳が2国間会談を断続的に実施。中国とベトナム、フィリピンなどアジア諸国が領有権を争う南シナ海問題を巡っては、歴訪先で立ち寄ったハノイでも、米中首脳が神経戦を繰り広げた。
アジア歴訪中のトランプ米大統領は12日、ハノイでベトナムのクアン国家主席と会談した。ベトナムなど周辺諸国が中国と領有権を争う南シナ海問題について「もし私が仲裁できることがあれば、ぜひ言ってほしい」と述べ、紛争解決の仲介に意欲を表明。ベトナムとの貿易関係拡大にも期待感を示した。
トランプ氏は首脳会談の冒頭、南シナ海問題を十分に認識していると表明したうえで「私はとても優秀な仲裁者だ」と述べ、海域で人工島による軍事拠点化を進める中国に自制を求めるため、自ら交渉役を買って出る考えを示した。ただトランプ氏は8〜10日の訪中で、南シナ海問題に関しては航行の自由の重要性など原則に言及するのみで、習近平国家主席に強く問題提起をした形跡はない。
会談後の共同記者会見で、トランプ氏の仲裁提案に関して尋ねられたクアン氏は「南シナ海問題の近況について意見を共有した。平和的な話し合いでの解決を追求する」と述べるにとどめ、直接の評価は避けた。
12日にマニラ入りしたトランプ氏は13日、フィリピンのドゥテルテ大統領やターンブル豪首相との首脳会談に臨む予定。【マニラ高本耕太】
◇中・ベトナムは「協力」
中国の習近平国家主席(総書記)は12日、ベトナムのハノイでベトナムの最高指導者グエン・フー・チョン共産党書記長らと会談した。中国国営新華社通信によると、両氏は南シナ海問題について、両国が適切に対処して共同で平和と安定を守ることで一致した。
新華社は、中ベトナム両首脳が会談で、南シナ海における共同開発を含めた協力を着実に進めることで合意したと伝えた。一方、ベトナムメディアは、チョン氏が習氏に対し「関係国の相互信頼が不可欠だ」と述べ、「中越は国際法に基づく適切な協力のあり方を前向きに検討すべきだ」と主張したと伝えた。
両首脳は会談で、伝統的な友好関係を確認し、協力の深化で合意。中ベトナム両国は、習氏が提唱する経済圏構想「一帯一路」に関する経済連携や政府間協力についての合意文書に調印した。【北京・河津啓介】
◇「触れずにおけ」比大統領
フィリピンのドゥテルテ大統領は12日、マニラで演説し、一部の東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国と中国が領有権を争う南シナ海問題について「触れずにおく方がいい。誰も戦争は望んでいない」と述べた。マニラで13、14の両日に開かれるASEAN首脳会議や日米中なども参加する関連首脳会議で取り上げるべきでないとの考えを示した。
今年はフィリピンがASEAN議長国。ドゥテルテ氏は演説で、訪問先のベトナム・ダナンで11日に中国の習近平国家主席と会談した際、「(南シナ海の)主権問題は取り上げないから安心してほしいと(習氏に)伝えた」と明かした。南シナ海の領有権問題でフィリピンはアキノ前大統領時代、中国と激しく対立。だが昨年6月に就任したドゥテルテ氏は中国からの投資を重視し、南シナ海問題で対話路線に転換した。【マニラ福岡静哉】
毎日新聞 11/13(月) 12:15
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