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2020年11月05日

ヴァルター・ゲルラッハ_1889年8月1日 ~ 1979年8月10日



ゲルラッハはシュテルンと共に
行った実験で有名です。
シュテルンは関連人が主体で
実験内容が伝え難かったりするので
先ずはゲルラッハと
実験内容について語りたいと思います。





その実験はゼーマンとローレンツ
による実験と通じる部分があります。
古典的な考えだけでは説明出来ない
量子力学的な状態の縮退を考慮する
必要があるという結論に繋がります。

具体的にゲルラッハとシュテルン
が行った実験では、磁場での
スピンが分離されています。
加熱された銀粒子がビーム状に
放射されている時にビーム経路
に対して垂直に地場をかけます。

壁に当てたビームの輝点
を見てみた時に古典論では
輝点は一つです。所が、
ゲルラッハとシュテルンの実験
では「縮退の解けた」2点が
はっきりと見てとれたのです。





量子力学的な考えに従うと、
電子はスピンを持ち、磁場に対して
同じ方向のスピンと
逆の方向のスピンが存在します。
だから、
磁場に対する軌跡が異なるのです。





この実験はゲルラッハが実現したようですが
シュテルンが亡命していた事情と、
政治絡みの判断、が相まって
当初はゲルラッハの名は表に出ませんでした。

さて、話を現代に近づけると、
2012年に日本で半導体内部で
同じ原理を使い同じ結果を得てます。
アイディアの種は
色々な所にありますね。

強磁性体や外部磁場を用いずに電子のスピンを揃えることに世界で初めて成功_2012年12月

https://www.ntt.co.jp/journal/1212/files/jn201212058.pdf



【舞台別のご紹介】

以上、間違い・ご意見は
以下アドレスまでお願いします。
最近全て返事が出来ていませんが
全て読んでいます。
適時、改定をします。

nowkouji226@gmail.com

2020/10/31_初稿投稿
2021/01/18_改定投稿





OJISAN.png


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