門松とか飾ったら一夜飾りになってしまう
から、皆さん今、お忙しい頃かと。
私は読み貯めた新聞とか見てます。
日経新聞で隠岐 さや香さんという科学史家
が科学の恩恵について語っていました。
特に自然科学は人類共通の知見ですが、
米中の政治判断がそこに影を落としてますね。
同感です。欧州の役割に期待。話し戻して、、、
以下に10/20・10/21の原稿を残します。
リンクのついた各項は適時改定致します。
@ガリレオ・ガリレイ
Aジョルダーノ・ブルーノ
(ガリレオの記事)
先ず生誕年の西暦はユリウス暦で
死没年の西暦はグレゴリオ暦です。
ガリレオ・ガリレイはそんな
時代の境い目に生きていました。
ガリレオ・ガリレイの名は
イタリアにおいて近代科学の父、
天文学の父として知られています。
数学的なモデルを確かにして
現象からパラメターを選び
その数値を観測可能な道具を選ぶ
事で実験検証する手法はガリレオ
が確立したものです。
そんなガリレオが生きた時代には
自然科学の考えで暗黒の背景が
ありました。教会が力を持ち、
表現が不適切とされた時には
社会的な制裁を受けました。
ジョルダーノ・ブルーノという
哲学者は火炙りに処されています。
ブルーノの断罪は多岐に渡りますが
その中の一つが天体関連です。
教会の考えでは、
地球が太陽や土星の様に運行
してはならないのです。
今では理不尽とも思えますが。
そんな時代の中でガリレオは艱難辛苦
に晒されます。権力争いに巻き込まれ、
天体に関する考えから異端審問を受け、
社会的立場を悪くします。軟禁状態にあり、
体調も悪くなっていきます。そんな
有り様を知ったデカルトは論文発表を
控えたと伝えられています。
更にはガリレオは失明します。
これは一説には天体観測
のせいだとも言われています。
ただ、その後も息子や弟子達の
助けを借りて出版をしたり
振り子時計を発明したり
しています。そして、最後は
77歳で亡くなっています。
ブルーノ
ジョルダーノ・ブルーノはイタリア
生まれの哲学者です。以前に紹介した
ガリレオと生きた時代が重なります。
自然観の観点から科学として論じます。
現代の我々の視点からは
当時の不合理さは受け入れ難い
です。最終的にはブルーノは
火炙りに処されてしまいます。
宇宙は有限ではなく無限で、
地球や太陽も星の1つ、
というブルーノの考えは
当時の社会的な価値観に
合いませんでした。
そして何より、ブルーノは
ドミニコ会の修道士でした。
神の作りたもう世界は限り無い
という信念をもっていて、
権威に立ち向かいつつも
彼なりに良心的な判断をして
考え方を構築していったのです。
数学的モデルで検証して欲しかった。
実験結果と照らして判断して欲しかった。
科学が得意な人々と議論して欲しかった。
私は勝手に、そう思います。
最後に、ブルーノの名誉回復の話です。
20世紀になってヨハネ・パウロ2世
の時代に過去の見直しが成され、
処刑は不当であると、違憲判決を
勝ち取っています。新しい発想を作り
出したブルーノが再評価されたのです。
今、ブルーノは思想の自由に殉じた
殉職者として評価されています。
以上、間違い・ご意見は以下アドレスまでお願いします。
時間がかかるかもしれませんが必ず返信・改定をします。
nowkouji226@gmail.com
2020/12/23_記
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