ヘンリー・パワーの来歴
ヘンリー・パワーは日本ではあまり聞かれない名前です。
調べてみると英国物理学で「しっかりとした仕事」をしています。
それにも関わらず日本ではあまり紹介がされていません。
日本語版ウィキペディアでの紹介が無く、
紹介は英語版のみです。
実際には
「圧力と体積の関係の定式化」を考えていくともう少し後の時代に
ウィリアム・へンリーという別人も気体の研究で出てくるので
注意が必要です。ヘンリーの法則はヘンリーパワーとは無関係のようです。
今回ご紹介するヘンリー・パワーは
王立協会で初めて選出された フェローの なかの1 人です。
具体的にパワーは、1641 年にケンブリッジで有名な
「クライスト カレッジ」で文学士号を得ました。
パワーは 1663 年 に王立協会のフェローに選出されています。
パワーと準男爵 ジャスティ・ニアヌス イシャムは、
最初に選出されたメンバーなのです。
ヘンリー・パワーの業績
パワーの唯一の出版された著作は「実験哲学」です。
3 冊のからなる彼の本は、それぞれ観測の方法論(corpuscularian theory)
と粒子理論を扱っています。また、
ヤコブス・グランダミクス(ジャック・グランダミ、1588–1672)
の論文に対して反論をしています。
ボイルの法則との関連も特筆すべきです。
あらかじめ行った実験で、パワーは、後に
「ボイルの法則」として知られるガスの圧力と体積の関係を発見しました。
圧力と体積の関係は、「実験哲学」で概説されています。
しかし、それにもかかわらず、「実験哲学」の出版とリチャード・タウンリーの唯一の仕事との混同があるようです。
ボイルの理論への言及は、「実験哲学」の出版よりも 1 年先行し、ボイルのアイデアの宣伝と貴族の科学者としての彼の重要な地位と相まって、パワーの理論が「ボイルの法則」として知られるようになりました。 ボイルはタウンリーが唯一の研究者であると誤解して、パワーの貢献が歴史上ほとんど失われているのです。
Henry Power discovered the relationship between the pressure and volume of a gas that later became known as Boyle's law. This relationship was outlined in "Experimental Philosophy". However, many may argue nevertheless that a prepublication manuscript of "Experimental Philosophy" cited the hypothesis as the sole work of Richard Towneley. Boyle's mention of the theory preceded the publication of "Experimental Philosophy" by one year, which, combined with Boyle's promotion of the idea and his significant status as an aristocratic scientist, ensured the theory would be known as "Boyle's Law". Boyle attributed Towneley as the sole researcher, ensuring that Power's contributions were all but lost to history.
〆
以上、間違い・ご意見は
以下アドレスまでお願いします。
問題点に対しては
適時、返信・改定をします。
nowkouji226@gmail.com
2023/04/07‗初稿投稿
旧舞台別まとめへ
舞台別のご紹介へ
時代別(順)のご紹介
力学関係へ
電磁気関係へ
熱統計関連のご紹介へ
量子力学関係へ
【このサイトはAmazonアソシエイトに参加しています】
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image