2019年10月19日
浮気なジルが浮気をする理由
星の意味解説付き☆人生を楽しくするお手伝いします 自分の事が分からない・自分の隠れた才能や傾向が知りたい方へ
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
本日は浮気なジルについて書いてみます。
ミニアルバム「すてきなビート」に収録されているこの曲。
すてきなビートは1985年、C-C-B名義で初めて出したミニアルバムです。(ココナッツボーイズ名義を除く)
中でも浮気なジルは特に、ボーカル3人の声が若々しい事からも推測出来る通り、C-C-Bの中でもかなり初期に作られた曲なんですね。
アップテンポなロック調で、オープニングで演奏すると大変盛り上がる、当時の定番曲でもあります。
浮気なジルは、1985年のファーストツアーの初日から演奏されています。
おそらく、Egg−Man等のライブハウス時代にも演奏されていた事でしょう。
特に笠くんの声はまだ少年っぽさが残っていて、後期の完成された超人的とも言えそうな技巧的なファルセットに比べると人間味があり、生身の男性の声としての魅力があります。
笠くんのボーカルは、前期の生身の少年っぽさ、後期の超越した技巧的でもあるハイトーンヴォイス。
大きく分けるとこの2つに分類されると思います。
この二極化したそれぞれの魅力に、前期派後期派それぞれのファンが魅了されているのでしょう。
浮気なジルは、松本隆作詞・筒美京平作曲です。
このコンビの1985年作品という事は、C-C-Bを大々的に売り出そうと試行錯誤した時期の作品である事と、相当気合を入れた曲であるという事がわかります。
キャッチーなイントロに冒頭のインパクトのあるサビ。
もしかしたらシングル候補の一つだったのかもしれませんね。
この「浮気なジル」と、40代以上の日本人なら誰もが知ってるであろう名曲「Romanticが止まらない」のカップリング(B面)である「I Say I Love You」については、シングル候補としてかなり迷った曲なのではないかなと個人的に思います。
浮気なジルは、3人のボーカルの歌いまわしです。
この曲編成はC-C-Bのスタンダードであり、強みであるとも言えます。
この曲はいきなりサビから入ります。
♪ジル あーかいードレスが素敵さー
出だしのサビで笠浩二さんの、ちょっとあどけなさの残ったボイスを惜しげもなく披露します。
笠くんと言えば高音ファルセットですが、この曲ではそれ程高い音は使いません。
イントロのインパクトも相当強烈です。
80年代の楽曲は、イントロが全てと言っても過言ではなかったような気がします。
アップテンポの曲調に、田口智治氏の叩き付けるようなYAMAHA DX-7の音色がアクセントになっています。
浮気なジルの音色は、この後のCCBが生み出す楽曲において頻繁に使用される重要な音色の一つになっていきます。
Aメロ、Bメロの抑えた心理描写の部分は、渡辺英樹さんと関口誠人さんが抑え気味に、サビまでのサポート役に徹しています。
この個性の強い二人のボーカルも、この曲では程よく力を抜いていて、その声質の魅力をさりげなく魅せています。
あくまでも控えめに。それでいて計算されつくした演出。
笠くんのサビを盛り上げるまでの序章は、この二人の抑え気味なハーモニーが美しく絶妙です。
なんという贅沢な編成!
初期のC-C-Bの特徴の一つでもある、シモンズドラムの規則的なビートも、スタジオ音源ではシモンズのデジタル感をそれ程強調してはおらず目立たせてはいませんが、ライブで体感するとかなりの躍動感で見るもの全てを圧倒させます。
シモンズの使用頻度が減った事に関係しているのか、後期のアルバムと比べると、1985年のスタジオ録音のドラムの音色は、些か不安定さや物足りなさを感じるところも否めません。(それもまた味があって好きなところですが)
これがライブになると払拭されるんですよね。
浮気なジルをライブで演奏する時には、余計な事を考える暇などない位、かなりのカロリーを消費する事でしょう。
浮気なジルを演奏するにあたり、黄色い六角形のシモンズを激しく叩きながら、インカムマイクで熱唱する笠くんの姿は、C-C-Bの「リュウくん」というキャラに一般人が求めるC-C-Bのスタンダードさが凝縮されているような気がします。
ビジュアル的にもこの曲には、笠くんのトレードマークであるメガネとピンクの髪で黄色いシモンズを激しく叩く姿が似合います。
「これがC-C-Bだよ」って人に説明しやすい絵図です。
初めてC-C-Bを聴く人にどの曲から勧めるかと言えば、私はシングルを除けばまずこの浮気なジルからですね。
浮気なジルという曲は、C-C-Bとはどんなバンドなのかを一番分かりやすく説明出来る、説明不要なマニュアルであるとも言えそうです。
さて、浮気なジルの歌詞も他の曲に多く見られるように、ドラマ仕立てになってますね。
情景描写はリアルで細かく、心理描写はクールを装う、だけど切ない。
典型的C-C-Bパターンに嵌っています。
これもC-C-Bのスタンダード的な歌詞の構成です。
そしてやはり、ボーカルそれぞれのキャラに合わせたパート振り分けが行われています。
彼らの個性に適したそれぞれの配役はバッチリ適材適所に使われています。
浮気なジルのボーカルパート部分に関しては、実はサビの笠くんパートが一番冷静で、大人の目線から客観的に、女主人公であるジルを上から目線で非難しています。
一番辛辣でキツイ部分です。
♪ジル 君は愛っていうのを ジル かなり勘違いしてる
ジルという女が愚かである事を、全くのブレがない状態で強く静かに語っています。
♪可哀想な女の子なのさ
とまで言い切っていますから、ジルに対する憐れみはあるものの、そこに同情心など全くなく、心が冷めていく様子が見て取れます。
完全に客観的に見下した、呆れともとれるような距離感です。
♪空回りした心が哀しい♪
この部分は英樹さんと関口さんが同時に歌ってますが、心の傷を冷静に受け止められなかった当時の心境ですね。
当時の状況をこの二人に淡々と歌わせる事で、ちょっと無理して平静を装ってるような、背伸びした切なさを表現しているんですね。
特に関口さん、役者をやっていた事もあって、未熟な青年役の雰囲気の出し方は上手いです。
切なさ、悔しさ、やるせなさの描写を声で上手く表現しています。
世の中に拗ねて、ちょっと斜めから物を見るような。
声一つでそんな表現が出来るのはやっぱり持って生まれた才能ですかね?
対して英樹さんの場合は、どうしても余裕が出てしまいます。
英樹さんがC-C-Bに入る前のサクセスストーリーは、意図的なのか分かりませんがあまり知られていません。
大きな挫折をすることなく淡々と要領よくこなしてきたような、ちょっと小賢しいようなイメージすらあります。
英樹さんの持って生まれた個性は魅力ですが、必死さが表現しにくく、内に秘めた情熱こそ熱いながらも、見た目はどこかクールで無機質です。
彼には根性や努力、カッコ悪い事が全く似合わないのですね。
英樹さんの独特の個性は、女々しい世界観を持つ浮気なジルに関してはちょっとなりを潜め気味です。
浮気なジルの世界では、英樹さんのような要領の良さは必要ありませんから。
サポート役に回る事で上手くバランスを取っていると思います。
自己主張し過ぎず、さらっとかっこよく。
英樹さんの控えめなさりげなさこそ、浮気なジルの隠れたアクセントになっています。
英樹さんが本気を出したら、たかがジルごときの女に翻弄されるはずがありませんからね。
このジルの物語に、渡辺英樹という男は登場しないのです。
愚かなジルを冷静に批判出来るくらいにまで心が成長した男のパートを、あえて笠くんに歌わせる事で、ジルの犯した罪の重さ、浅はかさ、愚かさが浮き彫りにされます。
純粋さと静かな怒りの対比によってより強調されている気がしますね。
誰かにお説教を受ける時、穏やかで優しい人に静かに諭される方が、普段から賑やかで激しい人に怒鳴られるよりもより効果があったりするのですよね。
この上から目線で淡々と冷酷な仕打ち。
関口さんや英樹さんではなく、笠くんにされてこそ一番心にチクっと突き刺さりそうです。
ジルという女は、夕べやっと親密になれたぐらいで銀色のリングを簡単にくれるような単純な男には魅力を感じません。
ジルと付き合っている頃の主人公の男には、ジルにとって何の魅力もなかった事でしょう。
主人公の男より、少なくとも白いスポーツカーの男の方がジルにとって魅力的だったという事ですね。
笠くんが演じるパート部分は、普通の女の子にはかなり辛辣な批判です。
主人公の男も最初からこの位、堂々と偉そうに振舞っていたのなら、もしかしたらジルの浮気心を止められていたのかもしれませんね。
・・・と思うのは私だけ?
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
ヘリオセントリック占星術が無料で学べる動画講座↓
星と心がつながる講座_【募集用】
女性のための無料タロット動画講座↓
女性のための無料タロット占い講座 申込み_【募集用】
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
本日は浮気なジルについて書いてみます。
ミニアルバム「すてきなビート」に収録されているこの曲。
すてきなビートは1985年、C-C-B名義で初めて出したミニアルバムです。(ココナッツボーイズ名義を除く)
中でも浮気なジルは特に、ボーカル3人の声が若々しい事からも推測出来る通り、C-C-Bの中でもかなり初期に作られた曲なんですね。
アップテンポなロック調で、オープニングで演奏すると大変盛り上がる、当時の定番曲でもあります。
浮気なジルは、1985年のファーストツアーの初日から演奏されています。
おそらく、Egg−Man等のライブハウス時代にも演奏されていた事でしょう。
特に笠くんの声はまだ少年っぽさが残っていて、後期の完成された超人的とも言えそうな技巧的なファルセットに比べると人間味があり、生身の男性の声としての魅力があります。
笠くんのボーカルは、前期の生身の少年っぽさ、後期の超越した技巧的でもあるハイトーンヴォイス。
大きく分けるとこの2つに分類されると思います。
この二極化したそれぞれの魅力に、前期派後期派それぞれのファンが魅了されているのでしょう。
浮気なジルは、松本隆作詞・筒美京平作曲です。
このコンビの1985年作品という事は、C-C-Bを大々的に売り出そうと試行錯誤した時期の作品である事と、相当気合を入れた曲であるという事がわかります。
キャッチーなイントロに冒頭のインパクトのあるサビ。
もしかしたらシングル候補の一つだったのかもしれませんね。
この「浮気なジル」と、40代以上の日本人なら誰もが知ってるであろう名曲「Romanticが止まらない」のカップリング(B面)である「I Say I Love You」については、シングル候補としてかなり迷った曲なのではないかなと個人的に思います。
浮気なジルは、3人のボーカルの歌いまわしです。
この曲編成はC-C-Bのスタンダードであり、強みであるとも言えます。
この曲はいきなりサビから入ります。
♪ジル あーかいードレスが素敵さー
出だしのサビで笠浩二さんの、ちょっとあどけなさの残ったボイスを惜しげもなく披露します。
笠くんと言えば高音ファルセットですが、この曲ではそれ程高い音は使いません。
イントロのインパクトも相当強烈です。
80年代の楽曲は、イントロが全てと言っても過言ではなかったような気がします。
アップテンポの曲調に、田口智治氏の叩き付けるようなYAMAHA DX-7の音色がアクセントになっています。
浮気なジルの音色は、この後のCCBが生み出す楽曲において頻繁に使用される重要な音色の一つになっていきます。
Aメロ、Bメロの抑えた心理描写の部分は、渡辺英樹さんと関口誠人さんが抑え気味に、サビまでのサポート役に徹しています。
この個性の強い二人のボーカルも、この曲では程よく力を抜いていて、その声質の魅力をさりげなく魅せています。
あくまでも控えめに。それでいて計算されつくした演出。
笠くんのサビを盛り上げるまでの序章は、この二人の抑え気味なハーモニーが美しく絶妙です。
なんという贅沢な編成!
初期のC-C-Bの特徴の一つでもある、シモンズドラムの規則的なビートも、スタジオ音源ではシモンズのデジタル感をそれ程強調してはおらず目立たせてはいませんが、ライブで体感するとかなりの躍動感で見るもの全てを圧倒させます。
シモンズの使用頻度が減った事に関係しているのか、後期のアルバムと比べると、1985年のスタジオ録音のドラムの音色は、些か不安定さや物足りなさを感じるところも否めません。(それもまた味があって好きなところですが)
これがライブになると払拭されるんですよね。
浮気なジルをライブで演奏する時には、余計な事を考える暇などない位、かなりのカロリーを消費する事でしょう。
浮気なジルを演奏するにあたり、黄色い六角形のシモンズを激しく叩きながら、インカムマイクで熱唱する笠くんの姿は、C-C-Bの「リュウくん」というキャラに一般人が求めるC-C-Bのスタンダードさが凝縮されているような気がします。
ビジュアル的にもこの曲には、笠くんのトレードマークであるメガネとピンクの髪で黄色いシモンズを激しく叩く姿が似合います。
「これがC-C-Bだよ」って人に説明しやすい絵図です。
初めてC-C-Bを聴く人にどの曲から勧めるかと言えば、私はシングルを除けばまずこの浮気なジルからですね。
浮気なジルという曲は、C-C-Bとはどんなバンドなのかを一番分かりやすく説明出来る、説明不要なマニュアルであるとも言えそうです。
さて、浮気なジルの歌詞も他の曲に多く見られるように、ドラマ仕立てになってますね。
情景描写はリアルで細かく、心理描写はクールを装う、だけど切ない。
典型的C-C-Bパターンに嵌っています。
これもC-C-Bのスタンダード的な歌詞の構成です。
そしてやはり、ボーカルそれぞれのキャラに合わせたパート振り分けが行われています。
彼らの個性に適したそれぞれの配役はバッチリ適材適所に使われています。
浮気なジルのボーカルパート部分に関しては、実はサビの笠くんパートが一番冷静で、大人の目線から客観的に、女主人公であるジルを上から目線で非難しています。
一番辛辣でキツイ部分です。
♪ジル 君は愛っていうのを ジル かなり勘違いしてる
ジルという女が愚かである事を、全くのブレがない状態で強く静かに語っています。
♪可哀想な女の子なのさ
とまで言い切っていますから、ジルに対する憐れみはあるものの、そこに同情心など全くなく、心が冷めていく様子が見て取れます。
完全に客観的に見下した、呆れともとれるような距離感です。
♪空回りした心が哀しい♪
この部分は英樹さんと関口さんが同時に歌ってますが、心の傷を冷静に受け止められなかった当時の心境ですね。
当時の状況をこの二人に淡々と歌わせる事で、ちょっと無理して平静を装ってるような、背伸びした切なさを表現しているんですね。
特に関口さん、役者をやっていた事もあって、未熟な青年役の雰囲気の出し方は上手いです。
切なさ、悔しさ、やるせなさの描写を声で上手く表現しています。
世の中に拗ねて、ちょっと斜めから物を見るような。
声一つでそんな表現が出来るのはやっぱり持って生まれた才能ですかね?
対して英樹さんの場合は、どうしても余裕が出てしまいます。
英樹さんがC-C-Bに入る前のサクセスストーリーは、意図的なのか分かりませんがあまり知られていません。
大きな挫折をすることなく淡々と要領よくこなしてきたような、ちょっと小賢しいようなイメージすらあります。
英樹さんの持って生まれた個性は魅力ですが、必死さが表現しにくく、内に秘めた情熱こそ熱いながらも、見た目はどこかクールで無機質です。
彼には根性や努力、カッコ悪い事が全く似合わないのですね。
英樹さんの独特の個性は、女々しい世界観を持つ浮気なジルに関してはちょっとなりを潜め気味です。
浮気なジルの世界では、英樹さんのような要領の良さは必要ありませんから。
サポート役に回る事で上手くバランスを取っていると思います。
自己主張し過ぎず、さらっとかっこよく。
英樹さんの控えめなさりげなさこそ、浮気なジルの隠れたアクセントになっています。
英樹さんが本気を出したら、たかがジルごときの女に翻弄されるはずがありませんからね。
このジルの物語に、渡辺英樹という男は登場しないのです。
愚かなジルを冷静に批判出来るくらいにまで心が成長した男のパートを、あえて笠くんに歌わせる事で、ジルの犯した罪の重さ、浅はかさ、愚かさが浮き彫りにされます。
純粋さと静かな怒りの対比によってより強調されている気がしますね。
誰かにお説教を受ける時、穏やかで優しい人に静かに諭される方が、普段から賑やかで激しい人に怒鳴られるよりもより効果があったりするのですよね。
この上から目線で淡々と冷酷な仕打ち。
関口さんや英樹さんではなく、笠くんにされてこそ一番心にチクっと突き刺さりそうです。
ジルという女は、夕べやっと親密になれたぐらいで銀色のリングを簡単にくれるような単純な男には魅力を感じません。
ジルと付き合っている頃の主人公の男には、ジルにとって何の魅力もなかった事でしょう。
主人公の男より、少なくとも白いスポーツカーの男の方がジルにとって魅力的だったという事ですね。
笠くんが演じるパート部分は、普通の女の子にはかなり辛辣な批判です。
主人公の男も最初からこの位、堂々と偉そうに振舞っていたのなら、もしかしたらジルの浮気心を止められていたのかもしれませんね。
・・・と思うのは私だけ?
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
ヘリオセントリック占星術が無料で学べる動画講座↓
星と心がつながる講座_【募集用】
女性のための無料タロット動画講座↓
女性のための無料タロット占い講座 申込み_【募集用】
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
posted by northern70jp at 23:08| CCB曲解説