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2019年11月07日

BLUE GUITARの古い傷とは?







さて、今日はBlue Guitarについて書きますかね。

1988年10月に発売された、CCBのオリジナルではラストのアルバム「信じていれば」に収録されている1曲です。


ブルーギター。

ブルーギルじゃありません。

米川英之さん作曲・編曲の渾身の一曲です。


米川英之と言えば「ブルー」
青と言えば米川英之。

CCBがもしヒーロー戦隊だったとしたら、彼は間違いなくちょっとクールな二枚目ブルーキャラだった事でしょう。

英樹さんがレッドの熱血リーダー・笠くんはピンクの紅一点(w)・田口さんはおちゃらけムードメーカーのイエロー(勿論好物はカレー)・そして敵か味方かわからない謎のダークなパープルが関口さんってとこですかね。

青いブランケットも米川さんのイメージ

CCB解散後に米川さんがソロで出したアルバムのタイトル「azul」
これはスペイン語で青という意味です。


もうね、米川さんと言えばすっかりブルー男子です。

ライブやTV出演でも、特に1988年の頃は青い衣装が多かったです。
英樹さんが赤なのに対し、米川さんは青。

テカテカのスーツもあれば、スパンコールのジャケットもあります。
(この辺りのセンス、ファンからちょっと不評だったような・・・)

後期の4人編成CCBのフロントマンはこのお二人だったのですが、イメージカラーもそれぞれ対比する形でお互いを映えさせていたんですね。



さて、Blue Guitarの解説ですが、まずは歌詞の考察からいきますか。


米川さんは作詞をされませんので作詞は松本隆さんですが、米川さんのイメージや曲調に合わせて書きおろした歌詞かと思われます。

アルバム「信じていれば」の頃にはもう米川さんのイメージも確立されていましたね。
後期C-C-Bになくてはならない米川英之のイメージは、前期のそれとは全然違っていました。

この頃の米川さんは前期の役割にプラスして、C-C-Bのサウンドを支える役割と、完全に独立したソロ的な一面といった二つの側面を見せています。
目を瞑って熱唱しながらギターをかき鳴らす独特の個性も、すっかりCCBの看板として定着している頃です。

Blue Guitarの世界は、米川英之が演じる一人の男の主観からくる物語です。
他の3人は演出でドラマを盛り上げてくれていますが、完全に小道具扱いですw

それだけこの曲は米川英之のインパクトが強いのですね。


♪濡れた石畳

♪雨のマンハッタン 


舞台はニューヨークシティです。いきなり飛ばしますねーw
しかも

♪昔の仲間も待ってる 部屋もあの日のままだよ


・・・という事はかなり長くニューヨーク在住という事ですね。
グリーンカード持ってるんですかね?

松本隆氏の描く米川英之主演ドラマの脚本は、いつも世界観が非現実的でちょっと御伽噺です。
現実感や生活感はあるものの、やっぱりドラマのようなシチュエーション。
ファインダーを通して見るような、そんな雰囲気作りが上手いです。


♪君は僕を見つけると 鞄を投げ出し 両手広げ駆けてきた

♪離れて生きてた青い日々を消してくれる


随分長い間はなれて暮らしてたけど、なんらかの理由で彼女マンハッタンに戻ってきたんですね。
ドラマティックな再会。まるで80年代後半のトレンディドラマです。


♪揺れるくちびる 胸のふくらみのかたさも ぼくの指が憶えてた


この部分だけ描写が妙に生々しいです。
美しかった映像がいきなりR指定になります。
早速何やってんですかねこの人達ってツッコミ入れたくなります。

この部分のストレートさのおかげでBlue Guitarという比喩が活きてきません。
折角の古くて青いギターのような抽象的イメージが、この生々しい描写で想像力を消してしまいます。

もう少しボカしてほしかったなぁ。


このBlue Guitarの歌詞は、ギターを女性の身体に見立てた比喩だという解釈が一般的です。
ここまでストレートな回答が描かれてるのですから、疑う余地もありません。

でも私の見解は違うんですよね。
これはそのまま、本当に窓辺で楽器を奏でるという、そのまんまの解釈でいいんじゃないかなぁと思います。


例えば

♪錆びた弦を張り替えて

ってのは誇大解釈するとどこまでも妄想が止まらなくなってしまいます。
だけど、これが答えだ!って、どの妄想も自信もって言えません。

ストレートな描写が先に入ってしまっているので、この部分は淡々と作業をこなす穏やかなシーンに思えます。
米川さんがそのまま職人的にギターの弦を張り替える、そんな場面がしっくりきます。
熱情を静かに燃やした後の、安心出来るいつもの風景。もう揺らぐことのない間柄。

戻ってきた彼女と古びたアパートメントで照れ笑いしながらセッションする。
多少不自然であってもそれでいいじゃないですか。
官能小説じゃないんだから。


♪古い傷はあるけれど まだ綺麗な音で鳴る

ここでまた意味深な比喩がw
でも比喩にしてはあまりにも卑猥じゃないですかぁー かぁー。

これはもう本当に古いギターを久しぶりに出してメンテナンスしたら、良い音色を響かせた。
でいいじゃないですかぁー。かぁー。

私の願望としては、このBlue Guitarの世界観は、ハッピーエンドで終わって欲しいのです。


・・・どんどんハーレクインロマンス化してきそうなので、歌詞の解釈はこの位で。

では曲についての考察行きます。


米川英之さんの作る音楽は「コンテンポラリー」とよく評されます。
音楽においてのコンテンポラリー=現代的なポップミュージックと訳される事も多いけれど、米川さんの曲の場合は「現代的」な部分だけを指している気もしますね。

ポップミュージック的な歌謡曲であっても、どこか落ち着きのあるクラッシックのようなアダルトさ。
モダンかと言われればそうでもなく、この頃流行したニューミュージックともニュアンスが違う。

米川さんは実はこの時代に、相当に新しい音楽を生み出していたのではないでしょうか。
ミュージックメーカーとしての才能の片鱗も、すでにこの頃には見せていましたね。

コンテンポラリー=現代的と言われればそうなのかもしれません。
だけど彼の音楽に類似性を求めても、似ているものこそあるかもしれないけれど、同じジャンルのものすら見つかりません。

米川英之さんの作る曲は、初めて視聴するCCBのアルバムでも「あ、この曲は米川くんだな!」と一発で分かってしまいます。
(勿論、英樹さんや笠さんの作る曲もそうですけれど)

そして彼の作曲した曲はライブでも盛り上がる部分に使用される事が多いです。
オープニングやクライマックス、ラストアンコール等。


米川さんの普遍性は後期CCBを支える軸になっていました。
スタンダードな基盤作り。
彼の安定感あってのCCBだったと思います。

英樹さんや笠さんがより個性を究めて冒険心ある曲作りに新しい試みを始めていた頃、米川さんは軸の太いロック色を濃く取り入れて、飽きの来ない本質的な部分を追求していたような気がしています。


個人的な見解ですが、米川さんの曲作りの流れは2パターンあると思います。


まず、米川さん自身が主役を張るような世界感
ここにコンテンポラリーミュージックと言われる技と雰囲気を取り入れています。

涙はNo Thank You → ハートブレイクカラー → 青いブランケット → Blue Guiar

この流れで米川流コンテンポラリーミュージックを確立してきたと言えます。
Blue Guitarはその完成形とも言えますね。


米川さんが軸を支え、自らをフロントに出さずに裏から盛り上げる系の米川流ロックの流れとしては

アニメのようなABC → 冒険のススメ → HARD ROCK DREAM → 走れ☆バンドマン → Born in the 60's

と続いています。

この流れについてはまた追々語っていきたいと思います。
CCBの音楽性の中でもかなり重要な部分ですので。



ちなみに余談ですが、米川変態三部作と言われるのが

Velvet Touch → Only For You Only For Me → Blue Guiter

となる訳ですがw

(あ、Blue Guitar被ってるw これについてもいつか個別に語っていきたいですが腐女子需要あるかな? かな?)



・・・収集つかなくなってきたので、今日はこれでおしまーい!
posted by northern70jp at 16:18| CCB曲解説
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