2008年05月19日
楢山節考
1983年の今日(5月19日)は、今村昌平監督の『楢山節考』が第36回カンヌ映画祭のグランプリを受賞した日です。
ちなみに「楢山節考」とは、故 深沢七郎さんのデビュー作です。深沢さんがこの小説を書いたのは、日劇ミュージックホールのギタリスト時代。出番を待つ楽屋で書き上げたということですから驚きです。
当時の娯楽の中心だった場所で書かれた深沢さんの小説を、今村昌平監督の元で映画化。そして、最大級の評価を与えたのはカンヌ映画祭に関わった外国の方々でした。
始まったばかりなのに、もうじき廃案になりそうな勢いの「後期高齢者医療制度」。姥捨て山(楢山節考)みたいだ!というコメントがあったこの制度の命も風前の灯火となっていますね。
最近のニュースといえば、政権の今後ばかりを気にしている風潮にあるように感じます。深沢さんの描いた「楢山節考」にあったテーマは、『本質を大事にする心』だったような気がするだけに違和感を感じます。
今日はカンヌで「楢山節考」がグランプリを獲った日です。
【このカテゴリーの最新記事】