気ままに湯ったり

芦ノ牧温泉　大川荘（前編）

泊まったのは2012年9月7～8日。社員旅行でした。

さすが大人数だけあって、入るなり三味線の音色で出迎えてくれました。

部屋へ行ってさっそく浴衣に着替え、風呂へ行こうとエレベーターへ。

若い仲居がエレベーターガールよろしく乗り込んで操作をしていた。

最後の方の奴らがまだ乗れていないらしい。

下へ降りていくのは僕一人。

仲居さんが「その浴衣素敵ですね

」と声を掛けてくれた。

「自前なんですよ」と答え、次の会話に備えようとしたがあっという間に１階着・・・

残念無念。しかしこれでつかみはOK・・じゃないけど顔は覚えられたらしい。

この若い仲居（Sさん）のおかげで楽しい宿泊となったのでした。

さて肝心の風呂ですが、2箇所あるのです。

一つは露天風呂。基本的に貸切用の風呂なので、一般客が入れるのは20時までらしい。

これは今行くしかないと思い突入～

風呂入り口という自動ドアをくぐり、けっこう長い距離階段を下に降りていきます。

せっかくなんで木の階段全部見ようと歩いて来たが、帰りはエレベーターだなこりゃ

やっと着いた～。社では僕が一番乗りらしい。おじさんが一人入っているだけだ。

こちらは少人数用の風呂という事で、加水はあるものの掛け流しとなっている。

露天風呂を楽しむところなので石鹸などの備え付けがありません。

よ～く掛け湯をしてから入湯。若干の塩化物臭が温泉気分を盛り立てます。

身を乗り出すとだいたいこんな景色が見えます。あの橋を渡って芦ノ牧温泉に入る訳です。

浴槽は石造り。2つあるがどっちも同じ湯加減でした。

続々と来る我が社の連中。こんな時くらいしか話す機会がない奴とも話してみたりして。

いい湯でした。

カルシウム・ナトリウム－硫酸塩・塩化物泉
58.8℃　pH7.79
加水あり　湯抜き清掃時に塩素薬剤噴霧消毒
平成5年11月分析

しばし部屋に戻って休憩すると大宴会だ

昭和かよ。

献立は先付4種、きくらげと魚卵などの和え物、内容忘れ1品、サワラの味噌漬け陶板焼き、和牛の鍋物、お造り3種、茶碗蒸し、飯と味噌汁、香の物、水菓子など。

マイペースで料理を楽しんでいるとさっきの仲居Sさんがいた。

かいがいしく動き回っている。固形燃料に火がついているので部屋の温度が上がっている。

Sさんは汗をにじませながらそれでも笑顔で一生懸命配膳している。

よく見ると他にも仲居はいっぱいいるけど、半分以上は若い女の子だ（嬉しい）♪

しかもみんな美人ぞろい、笑顔で応対しています。よく従業員教育が行き届いているみたい。

Sさん、僕のところに来たときにまた「何度見てもその浴衣いいですね

」って。

「Sさんも何度見てもいいですね」・・・・・・・・・と言えたら良かったのに

宴会は自由に席を変えて盛り上がっている。

上座は酒を注ぎにくる中間管理職やその下でいっぱい。

人事や査定ってこういうところも参考になったりするのだろう。

権力に媚びへつらう事を良しとしないB型は、こういう時代錯誤の宴会は好きじゃないので餅つきの時間に合わせて宴会場を出た。

夜8時半から餅つき大会があるという告知がでていたのでそこに行ってみました。

餅つきはちょうど時間通りに始まった。

見ているのは一般客だけかと思ったら既に来ているW係長とE

「せっかく来たんだから宿の行事には参加しないとな」と係長。ごもっともです

若い仲居が借り出されたのだろう。

何人かで臼の周りを囲み、杵ではなく棒状のもので中を突付いている。

その中に、Sさんみっけ

そのうちこっちに来て「一緒にお餅ついてみませんか」って。

最初に係長とEが行った。周りにいる僕らは手拍子と掛け声だ♪

もう一度Sさんが声を掛けに来たところでEと交代して参加しました。

いや～結構力使いますよこれ。

ついた餅はきなこ餅にしてお客に振舞われました。甘さと少しの塩加減が絶妙

Sさんが持ってきてくれたのでありがたくいただいて、「旅の思い出に写真を撮らせてください」と頼んだら快くOKしてくれました。

ああ、いい日だったな～

部屋に戻ったらどっと疲れが出てもう眠い。

運悪く隣の奴はものすごいイビキをかく奴なので（他の布団取られてた）そいつが2次会から帰ってくる前に気持ちばかりのイビキ対策をして床につきました。

ちなみに耳栓＋逆向きに寝る・・・

（昨秋の京都でツインの部屋にそいつと二人・・・ほぼ寝られませんでした）

運良く騒音はそれほど聞こえませんでしたが、枕が違うと寝づらいのよ。

50分程度で眠りから覚めること何度も。細切れ睡眠。

そうしているうちに朝5時半になったのでもう一つの風呂に行ってみることにしました。

Sさんの話で長くなっちまったので後編につづく

(´・ω・`)