2017年06月28日
築地移転 20年目の真実 水上和子氏 日刊ゲンダイ を読んで
昨日まで、日刊ゲンダイの記事で「築地移転 20年目の真実 水上和子氏」を熟読してみた。
感想は「手続きとしては・合法」「市場の特別会計から一般会計に貸与・も合法」そして、なんといっても、事業の提案も会計報告も議会で「承認」されているという事実から、行政手法としては「どこにも間違いはない」ということです。
水上氏は、
『当初2380億円で予定された費用を再試算すると、3400億円にも膨らみ、工期も14年の予定が20年以上に延びる。場内に「種地」がなくて営業を続けながらのローリング工事を進めるのに、業界の調整は困難――。ところが、その後20年間、築地の業者さんたちを縛り続けた「再整備は不可能」とするストーリーが、実は単なるデッチ上げである疑いが濃厚になってきたのです』
『臨海会計の破綻危機を救ったのが、築地再整備の積立金でした。一般会計に貸し付けた計2400億円は巡り巡って、バブル政策の尻拭いに流用されたのです』
『破綻危機を脱して貸付金が無事完済されたのは2006年。結局、7年間も待たされました』
『都の卸売市場の会計予算は独立採算が原則。1999年5月13日には当時の宮城哲夫市場長が、当選間もない石原慎太郎都知事に逼迫した予算状況を説明しています。開示請求で公開された〈説明の概要〉という資料には、生々しいやりとりが記録されていました』
『豊洲の開発は、地権者との最終合意が平成13(2001)年に予定されており、それから逆算すると平成11(1999)年10月頃には結論を出さないといけない』
『石原氏の発言記録は同年8月13日付の「Gブリ概要」に残っていました。
〈移すだけの話。多摩の方に行くわけじゃないんだよな〉〈移転の場合、豊洲はいつ頃から工事に入る予定か〉〈いまのアクセスではだめだろ。この地区だけ環2を早くつくればいいのでは〉
百条委では脳梗塞の後遺症で「すべての字を忘れた」と知らぬ存ぜぬだった石原氏の当時の認識が分かります。そして、こう結論づけました。
〈予算の面が何より重要だな〉〈ローリング(築地市場を営業しながらの再整備)なんかでやっていられない。移転しかないな〉〈築地市場には視察に行く〉
豊洲移転が事実上、決まった瞬間です。約3週間後、生まれて初めて築地市場を視察した石原氏の感想は「古い、狭い、危ない」。ここから豊洲移転が具体的に動き始めました。
注目は〈予算の面が何より重要〉とした石原氏の決断理由です。臨海開発の後始末に積立金を流用した都のフトコロ事情が、移転の最大の要因だと証明しています。
驚くのはGブリ資料に現地再整備の問題点として〈建設費用はトータルで約2400億円に達する見込み〉と記されていること。現在まで都が公開してきた額は、96年に都が再試算した約3400億円です。1000億円もの開きは、都が積立金の流用をごまかすため、莫大なコストをデッチあげ、業者に再整備をあきらめさせる狙いがあったとしか思えません。
ひもといてきた築地移転の「謀議」は常に密室で話し合われ、都民は「真実」を知らされることはなかった。「築地再整備は不可能」とするデマに20年近くもダマされてきたのです』
と結んでいます。
『密室で話し合われ・真実を知らされることはなかった』
とありますが、議会に諮る原案は、担当の少人数でまとめられ、それが部局の会議に諮られて、部局会議で練り上げられたものを議会に諮り、承認されで事業は進みます。承認されなければ進みません。都の場合は、議会を経ていますから何も問題はありません。
『築地を諦めて、豊洲移転ありきで進められた・しかも長い間築地の整備を放置された』
と言っています。これについては、まず都政全体の事業計画に優先順位をつけなければ、限られた予算ですから、やりたい事業が全て盛り込まれるわけではありません。
当時の都としては、築地整備を一旦待たなければならない事象があってそうしたものでしょう。
この整備の中止期間を、市場会計から一般会計に貸与した金額の多さから、ここを中止の原因としていますが、それはやはり適切な指摘とは言い難い。都政全般から優先順位をつけて、緊急性の高い事業を優先させなければならないことは明らかで、当時としては仕方のなかったことでしょう。
この市場問題の経過中、すべて議会で承認されている。という事実がありますから、議会制民主主義の現在では、このレポートの中に、行政手法の誤りはありません。
なんだか、変なモノ読んでしまいました。損した感じ、読まなきゃよかった。
エート下記見つけてきました。便利なソフトがあるんですね。
のぞいてみたら、英語のページです。
グーグルかヤフーの翻訳を使うと、なんとか読めます。
ページ全部を翻訳する機能がツールバーにあります。
WindowsノートパソコンをWi-Fiホットスポットとして使える!
感想は「手続きとしては・合法」「市場の特別会計から一般会計に貸与・も合法」そして、なんといっても、事業の提案も会計報告も議会で「承認」されているという事実から、行政手法としては「どこにも間違いはない」ということです。
水上氏は、
『当初2380億円で予定された費用を再試算すると、3400億円にも膨らみ、工期も14年の予定が20年以上に延びる。場内に「種地」がなくて営業を続けながらのローリング工事を進めるのに、業界の調整は困難――。ところが、その後20年間、築地の業者さんたちを縛り続けた「再整備は不可能」とするストーリーが、実は単なるデッチ上げである疑いが濃厚になってきたのです』
『臨海会計の破綻危機を救ったのが、築地再整備の積立金でした。一般会計に貸し付けた計2400億円は巡り巡って、バブル政策の尻拭いに流用されたのです』
『破綻危機を脱して貸付金が無事完済されたのは2006年。結局、7年間も待たされました』
『都の卸売市場の会計予算は独立採算が原則。1999年5月13日には当時の宮城哲夫市場長が、当選間もない石原慎太郎都知事に逼迫した予算状況を説明しています。開示請求で公開された〈説明の概要〉という資料には、生々しいやりとりが記録されていました』
『豊洲の開発は、地権者との最終合意が平成13(2001)年に予定されており、それから逆算すると平成11(1999)年10月頃には結論を出さないといけない』
『石原氏の発言記録は同年8月13日付の「Gブリ概要」に残っていました。
〈移すだけの話。多摩の方に行くわけじゃないんだよな〉〈移転の場合、豊洲はいつ頃から工事に入る予定か〉〈いまのアクセスではだめだろ。この地区だけ環2を早くつくればいいのでは〉
百条委では脳梗塞の後遺症で「すべての字を忘れた」と知らぬ存ぜぬだった石原氏の当時の認識が分かります。そして、こう結論づけました。
〈予算の面が何より重要だな〉〈ローリング(築地市場を営業しながらの再整備)なんかでやっていられない。移転しかないな〉〈築地市場には視察に行く〉
豊洲移転が事実上、決まった瞬間です。約3週間後、生まれて初めて築地市場を視察した石原氏の感想は「古い、狭い、危ない」。ここから豊洲移転が具体的に動き始めました。
注目は〈予算の面が何より重要〉とした石原氏の決断理由です。臨海開発の後始末に積立金を流用した都のフトコロ事情が、移転の最大の要因だと証明しています。
驚くのはGブリ資料に現地再整備の問題点として〈建設費用はトータルで約2400億円に達する見込み〉と記されていること。現在まで都が公開してきた額は、96年に都が再試算した約3400億円です。1000億円もの開きは、都が積立金の流用をごまかすため、莫大なコストをデッチあげ、業者に再整備をあきらめさせる狙いがあったとしか思えません。
ひもといてきた築地移転の「謀議」は常に密室で話し合われ、都民は「真実」を知らされることはなかった。「築地再整備は不可能」とするデマに20年近くもダマされてきたのです』
と結んでいます。
『密室で話し合われ・真実を知らされることはなかった』
とありますが、議会に諮る原案は、担当の少人数でまとめられ、それが部局の会議に諮られて、部局会議で練り上げられたものを議会に諮り、承認されで事業は進みます。承認されなければ進みません。都の場合は、議会を経ていますから何も問題はありません。
『築地を諦めて、豊洲移転ありきで進められた・しかも長い間築地の整備を放置された』
と言っています。これについては、まず都政全体の事業計画に優先順位をつけなければ、限られた予算ですから、やりたい事業が全て盛り込まれるわけではありません。
当時の都としては、築地整備を一旦待たなければならない事象があってそうしたものでしょう。
この整備の中止期間を、市場会計から一般会計に貸与した金額の多さから、ここを中止の原因としていますが、それはやはり適切な指摘とは言い難い。都政全般から優先順位をつけて、緊急性の高い事業を優先させなければならないことは明らかで、当時としては仕方のなかったことでしょう。
この市場問題の経過中、すべて議会で承認されている。という事実がありますから、議会制民主主義の現在では、このレポートの中に、行政手法の誤りはありません。
なんだか、変なモノ読んでしまいました。損した感じ、読まなきゃよかった。
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