旧五輪教会堂(きゅうごりんきょうかいどう)は、長崎県五島市の久賀島にあるキリスト教(カトリック教会)の教会堂(聖堂)である。1881年(明治14年)に建てられたカトリック浜脇教会の旧教会堂をそのまま移築したもので、国の重要文化財に指定されており、ユネスコの世界遺産(文化遺産)候補で2018年に登録審査が決まり、同年6月30日に世界遺産登録が決定した「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」を構成する「久賀島の集落」に包括される教会である。
1985年(昭和60年)、隣接地にカトリック五輪教会が建てられたことにより福江市(現在は五島市)に寄贈され、保存公開されている。
沿革
1881年(明治14年)4月20日 - 久賀島で最初の教会堂であるカトリック浜脇教会が完成。
1931年(昭和6年) - 浜脇教会の改築に伴い、浜脇教会の旧教会堂を解体。その資材を五輪地区へ運び、旧五輪教会を建設。
1985年(昭和60年)2月14日 - 長崎県の有形文化財に指定。
1985年6月23日 - 旧聖堂のすぐ右側に新聖堂建設、献堂(新聖堂は原則として非公開)。
1999年(平成11年)5月13日 - 旧五輪教会堂が国の重要文化財に指定される。
2015年(平成27年)10月1日 - 拝観が事前予約制となる。
2016年(平成28年) - 世界遺産としては「禁教期に焦点を絞るべき」との指摘をうけ推薦が一旦取り下げられ、対応を協議し再推薦は決まったが禁教期を象徴する「久賀島の集落」に包括する扱いとなった。
2018年(平成30年)6月30日 - 世界遺産登録が決定。
建物概要
木造平屋
リブ・ヴォールト天井
設計、施工:不詳
1881年に建設された旧教会堂は、長崎県にある教会堂としては大浦天主堂(国宝)に次ぐ古さを持つ木造教会であり、移築の際に特に改修をしていないことから創建当時の姿を残している。
所在地
〒 853-2172 長崎県五島市蕨町993-11
ただしこの教会へのアクセス道路は登山道のような道しかないので、雨天時の訪問は困難である。
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