江上天主堂(えがみてんしゅどう)は、長崎県五島市の奈留島(旧南松浦郡奈留町)にあるキリスト教(カトリック教会)の聖堂である。国の重要文化財であり、ユネスコの世界遺産(文化遺産)候補で2018年に登録審査が決まり、同年6月30日に登録が決まった「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」を構成する「江上集落」に包括される教会である。
奈留島の西端近くに位置し、かつては中五島の中心的な存在であったが、過疎化による信徒の減少のため現在は主任司祭はおらず、島の中央部にある奈留教会の巡回教会となっており、普段は委任された教会守が管理している。内部見学は事前に連絡しておく必要がある。
教会の保護者
聖ヨゼフ
概要
歴史
1918年(大正 7年) - 竣工
2001年(平成13年) - 外観改修(塗装)
2002年(平成14年)2月26日 - 長崎県指定有形文化財に指定される
2007年(平成19年) - 世界遺産の構成資産に選ばれる(信者は候補から除外するよう請願、後に合意)
2008年(平成20年)6月9日 - 国の重要文化財に指定される
2016年(平成28年) - 世界遺産としては「禁教期に焦点を絞るべき」との指摘をうけ推薦が一旦取り下げられ、対応を協議し再推薦は決まったが禁教期を象徴する「江上集落」に包括する扱いとなった
2018年(平成30年)6月30日 - 世界遺産登録が決定
建物
木造平屋、瓦葺きのロマネスク様式
リブ・ヴォールト天井
設計・施工:鉄川与助
特徴
谷口に建てられており、周囲は森に覆われている。そのため大雨が降ると建物周囲を水が流れるため、高床式構造になっている。内部の柱も腐食防止と虫除け効果から下地にベンガラを塗り、その上から木目を描いている。ステンドグラスも手描き塗装によるもの。
所在地
〒853-2202 長崎県五島市奈留町大串1131
アクセス
奈留島バス大串線「江上」停留所下車
奈留島港よりタクシー18分
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