真宗大谷派函館別院(しんしゅうおおたにははこだてべついん)は、北海道函館市元町にある真宗大谷派の寺院である。同派の別院。「真宗本廟」(「東本願寺」)を本山と仰ぐ。「東本願寺函館別院」とも呼ばれる。
概要
現存する伽藍は9代目伊藤平左衛門の設計であるが、まもなく伊藤が逝去したため、北海道における鉄筋コンクリート造の第一人者である木田保造(木田組の創始者、後の木田建業)によって再建された耐火寺院建築である。真宗本堂形式で建てられた本堂は、建築面積が1,115.11平方メートル、間口が33メートルある。正門と鐘楼は本堂の再建後に建てられたもの。和風建築の細部を鉄筋コンクリート造で表現した寺院建築としては日本最古のもので、建築史上価値が高い。
文化財
重要文化財(国指定)
本堂(附 南門及び塀、設計図面47枚) - 大正時代前期(1915年)の建立。鉄筋コンクリート造、建築面積1,115.11平方メートル、入母屋造、正面向拝三間、桟瓦葺。
正門(附:塀) - 大正時代前期(1912年-1925年)正門、鉄筋コンクリート造、一間四脚門、切妻造、正背面軒唐破風付、屋根モルタル塗。塀、鉄筋コンクリート造、桟瓦葺、折曲り延長29.9m。
鐘楼 - 大正時代前期(1912年-1925年)の建立。鉄筋コンクリート造、建築面積10.68平方メートル、入母屋造、桟瓦葺。
以上の3棟が2007年12月4日に重要文化財に指定されている(平成19年文部科学省告示第138号)。指定基準は「国宝及び重要文化財指定基準 建造物の部(3)歴史的価値の高いもの」である。
所在地 北海道函館市元町16-15
位置 北緯41度45分46.85秒 東経140度42分49.5秒
宗旨 浄土真宗
宗派 真宗大谷派
寺格 別院
本尊 阿弥陀如来
創建年 寛永18年(1641年)
開基 浄玄
別称 東本願寺函館別院
文化財 【重要文化財】
本堂・正門・鐘楼
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/12312808
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック